2026年のドラフト会議が終わったばかりですが、ドラフトファンの頭の中はもう2027年に切り替わっています。8月に「あまりにも早すぎる」2027年ドラフト1位12人予想を出しましたが、そこから2か月、秋の大会で評価がガラッと変わった選手もいます。
そこで今回は、秋の成績まで見たうえで12人を選び直した10月版をお届けします。12人から漏れた選手も、後半でまとめて紹介します。
この記事の内容は動画でも解説しています:【ドラフト2027】2027年ドラフト1位12人予想+有力候補【26年10月編】
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8月版は【ドラフト2027】あまりにも早すぎる2027年ドラフト1位12人予想にまとめています。
今回の選び方
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見たポイントは3つです。
1つ目は、ここまでの実績とスカウトの評価。2つ目は、秋のリーグ戦の成績です。2026年の予想を答え合わせしたとき、秋の不調を見ていなかったことが一番の反省点でした。なので今回は、秋の数字をしっかり見ています。
3つ目は、メジャー挑戦の可能性です。今年は横浜の織田翔希投手が、アメリカ挑戦の意向を表明しました。来年も同じ道を考える選手が出てくるかもしれません。とはいえ、今の時点では誰にも分かりません。その可能性を添えたうえで、12人には入れています。
※大学生の秋の成績は、注記がある場合は球歴.comの集計(公式戦)です。
高校生編
1人目 川本晴大(大阪桐蔭・投手)
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192センチ、95キロの大型左腕です。今春のセンバツでは24回を投げて36奪三振。大阪桐蔭の全国制覇の立役者になりました。
ただ8月の時点では左肩の故障で夏の大会に出られず、本当に戻ってこられるのか、そこが一番の心配でした。その答えが出たのが秋の近畿大会です。初戦の龍谷大平安戦で、8回を投げて2安打無失点。ストレートは最速154キロを計測しています。巨人の岸スカウトも「コントロールも良くなった」とコメントしています。
もう1つ気になるのが、メジャー球団の動きです。この近畿大会には、メジャー6球団のスカウトが視察に来ていたと報じられました(大阪桐蔭・川本晴大、2年秋に自己最速154キロ)。来年の今ごろは、進路の話題で持ちきりかもしれません。それでもNPBを選んだ場合は、複数球団の競合になると予想します。
2人目 小林鉄三郎(横浜・投手)
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185センチの左腕で、最速は150キロです。実は8月の時点では、12人に入れるかどうか迷っていました。
評価を決めたのは夏の甲子園です。4試合に投げて15回で15奪三振。しかも四球は1つも出していません。2年生ながら、U18日本代表にも飛び級で選ばれました。新チームではエースになり、秋の神奈川大会は18回で25奪三振、1点も取られませんでした。そして10月27日には、横浜を関東大会の優勝に導いています。
コントロールが良いうえに、ボールにも力がある。この両方がそろった高校生左腕は、そう多くないと思います。
3人目 目代龍之介(帝京・外野手)
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187センチ、95キロの大型外野手です。投げても150キロを出す、身体能力の高い選手です。秋の東京都大会では9打数6安打、1本塁打。高校通算は25本塁打になりました。
何より、打球の速さが高校生離れしていると思います。こちらもメジャー球団のスカウトが視察に来ていて、進路がどうなるかも注目です。高校生の外野手で、ここまで評価が固まっている選手は珍しいと思います。
大学生・投手編
4人目 百合澤飛(関西大・投手)
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190センチ、97キロの大型左腕です。10月には自己最速を更新する155キロを記録しました。6月の全日本大学選手権では、チームの日本一に貢献。秋はチーム事情もあって救援での登板が中心でしたが、それでも9試合で5勝0敗、防御率1.78です。
本人は大学選手権のときに「ドラフト1位でプロに行きたい」と話していました。ただ、メジャー球団も高く評価していると報じられていて、川本投手と同じく進路にも注目が集まりそうです。1学年上の米沢友翔投手は、今年ロッテの1位でした。関大の左腕から2年続けて1位が出る可能性は十分あると思います。
5人目 大城海翔(仙台大・投手)
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身長は170センチと小柄ですが、ストレートは最速150キロを超える左腕です。この秋は、春以上の数字を残しました。リーグ戦7試合で44回を投げて防御率0.82。48個の三振を奪って、四球はわずか4つです(球歴.comの集計)。東北地区の代表決定戦でも、9回13奪三振で無失点でした。
リーグ戦ではほぼ完璧と言っていい内容です。残る課題は、全国の舞台や国際大会で同じ投球ができるかどうか。来年の大学選手権や明治神宮大会で結果を出せば、大学生投手でトップの評価になってもおかしくありません。
6人目 藤本士生(國學院大・投手)
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180センチの左腕で、最速は150キロ前後です。今春はエースとして、國學院大を東都リーグの優勝に導きました。大学選手権でも防御率0.71と好投し、大学日本代表にも選ばれています。
気になるのは、この秋の成績です。登板は3試合だけで、防御率は3.94。春のような数字は残せませんでした。それでも、東都で優勝したエースという実績と大舞台での強さを評価して、今回も12人に残しています。ただし、来年の春は少し注意して見ていきたいと思います。
7人目 古堅鈴之輔(富士大・投手)
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178センチの左腕で、最速152キロを記録しています。大学に入ってから球速を大きく伸ばし、今年は大学日本代表にも選ばれました。この秋は4試合で21回を投げて防御率0.86、31奪三振(球歴.comの集計)。春よりも、さらに数字を上げてきました。
富士大からは今年、角田楓斗投手がオリックスの1位で指名されています。来年は古堅投手がチームを引っ張る立場になると思います。三振が取れる左腕は、どの球団もほしいタイプです。来年も1位候補として名前が挙がり続けると予想します。
8人目 細野龍之介(富士大・投手)
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8月の12人には入れていなかった、今回から加えた選手です。最速は155キロで、今回の12人の中では髙橋投手と2人だけの右投手です。
これまでは救援での登板が中心でした。この秋も5試合、12回を投げて無失点、14奪三振です。角田投手が抜ける来年は、先発を任される機会が増えると見ています。先発で長いイニングを投げきれるようになれば、評価はさらに上がると予想します。
9人目 髙橋煌稀(早稲田大・投手)
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仙台育英出身で、最速153キロの右腕です。今年は伊藤樹投手のあとを受けて、早稲田のエースを任されました。春は防御率3.45と少し苦しみましたが、秋は5試合で32回を投げて防御率2.53、30奪三振(球歴.comの集計)。10月6日の明治大戦では、9回2失点で完投勝利を挙げました。
12人を並べると左腕が多いので、東京六大学のエース右腕は貴重な存在だと考えました。
大学生・野手編
10人目 真鍋慧(大阪商業大・内野手)
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190センチ、98キロの左の強打者で、広陵高校時代は「広陵のボンズ」と呼ばれていました。ただ、高校3年のときは指名漏れを経験しています。
今春は打率.472、3本塁打、15打点で外野手のベストナイン。秋も打率.395、2本塁打、11打点で、今度は一塁手としてベストナインに選ばれました。春と秋の両方で打ったことで、評価はかなり固まってきたと思います。左の長距離砲で、ここまで実績を積んだ大学生は少ないです。
心配なのは、チームメイトの春山陽登選手が卒業することです。来年は勝負を避けられる場面が増えるかもしれません。それでも、高校での指名漏れから1位で見返す姿を期待したい選手です。
11人目 緒方漣(國學院大・内野手)
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横浜高校出身のショートで、高校3年のU18ワールドカップではMVPに選ばれました。今春は打率.432で東都リーグの首位打者。最高殊勲選手とベストナインも獲得しています。この秋も打率.310、1本塁打、9打点(球歴.comの集計)。春ほどではないものの、大きく崩れることはありませんでした。
2026年のドラフトは二遊間の有力候補が少なく、広島が山里宝選手を1位で指名しました。守れて打てるショートは、来年も1位で狙う球団があると予想します。
12人目 石野蓮授(國學院大・外野手)
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こちらも8月の時点では、入れるか迷った選手でした。報徳学園時代は高校通算34本塁打。センバツ準優勝も経験した、右の強打者です。
大学では、今年になって一気に結果が出始めました。春のリーグ戦は5本塁打で本塁打王。秋も4本塁打、13打点を記録しています(球歴.comの集計)。飛距離だけなら、今年オリックスに指名された春山選手にも負けていないと思います。一方で三振は多く、確実性はまだ課題です。それでも、右の長距離砲はどの球団もほしいはずです。秋の成績を重く見て、今回は12人に入れました。
今回の12人
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| 選手 | 所属 | 位置 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 川本晴大 | 大阪桐蔭 | 投手 |
| 2 | 小林鉄三郎 | 横浜 | 投手 |
| 3 | 目代龍之介 | 帝京 | 外野手 |
| 4 | 百合澤飛 | 関西大 | 投手 |
| 5 | 大城海翔 | 仙台大 | 投手 |
| 6 | 藤本士生 | 國學院大 | 投手 |
| 7 | 古堅鈴之輔 | 富士大 | 投手 |
| 8 | 細野龍之介 | 富士大 | 投手 |
| 9 | 髙橋煌稀 | 早稲田大 | 投手 |
| 10 | 真鍋慧 | 大阪商業大 | 内野手 |
| 11 | 緒方漣 | 國學院大 | 内野手 |
| 12 | 石野蓮授 | 國學院大 | 外野手 |
8月版から外れた3人
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1人目は、九州国際大付の岩見輝晟投手です。将来性の評価は今も高い投手です。ただ、センバツでは13回で10個の四死球と、制球に課題が残りました。秋は登板も少なく、評価を上げるところまではいかなかったと見ています。
2人目は、帝京大の森田大翔選手です。この秋は39打数5安打と、かなり苦しみました(球歴.comの集計)。最初にお話しした反省もあって、今回は秋の数字を重く見ました。
3人目は、JR東日本の洗平比呂投手です。都市対抗の本大会でも先発を任されていて、順調に成長しています。外すかどうかは正直かなり迷いました。ただ、今回は大学生の左腕が多く、社会人の左腕を1位で指名する球団は限られると考えました。来年の春に結果を出せば、すぐにでも12人に戻ってくると思います。
最後まで迷った5人
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まずは、立教大の小林隼翔選手です。2025年の秋に4本塁打を放った、右打ちのショートです。実力だけなら12人に入っていてもおかしくありません。それでも外したのは、この秋の成績です。球歴.comの集計では31打数2安打でした。2026年の予想では、秋の不調を見落として何人も外してしまいました。同じ失敗はしたくないので、今回はあえて外しています。来年の春に調子を取り戻せば、すぐに12人に入る選手です。
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2人目は、横浜の川上慧選手です。2年生で唯一、野手としてU18日本代表に選ばれました。アジア選手権では三塁手でベストナインを獲得しています。新チームではショートも守り、秋の神奈川大会は打率6割超え。阪神の吉野スカウトも「いい選手だと思う」と話していました。
3人目は、亜細亜大の黒木陽琉投手です。150キロを超える左腕ですが、この秋は14回2/3で15個の四球と、制球に苦しみました。
4人目は、大阪商業大の中山優月投手です。投打の二刀流で、春は4勝0敗、防御率0.70。秋も25回を投げて防御率1.08と好投しています。大学日本代表には内野手として選ばれていて、投手と野手、どちらで評価されるのかも気になるところです。
5人目は、北海の森健成投手です。170センチ台の右腕ですが、最速は155キロ。秋の北海道大会では30回2/3で42奪三振、防御率0.88でした(球歴.comの集計)。来年の春に結果を残せば、一気に浮上してくると思います。
ほかにも注目の候補
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高校生では、大阪学院大高の林将輝投手。最速154キロの二刀流で、秋の初登板では9つのアウトをすべて三振で取りました。報徳学園の谷口哲聖投手は、この秋4試合連続で完封し、53イニング連続無失点を続けています(報徳学園・谷口哲聖、近畿大会で4戦連続完封)。健大高崎からは、エースの石垣聡志投手とショートの神崎翔斗選手。明石商の大塚弥選手は、高校通算20本塁打の大型捕手です。このほか、智弁学園の太田蓮選手、関東第一の髙橋友朔投手、慶応の湯本琢心投手、智弁和歌山の長友悠成選手にも注目しています。
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大学生の投手では、立正大の仁田陽翔投手、中央大の東恩納蒼投手、明治大の湯田統真投手。名城大の天野京介投手、岐阜聖徳学園大の清水凰史投手。中京大の寺下颯真投手は、投げて150キロ超、打っては4番です。大学生の野手では、慶應大の林純司選手、青山学院大の山口翔梧選手、中京大の鈴木湧陽選手。上武大の岡村シルバー魁人選手、駒澤大の眞邉麗生選手の名前も挙げておきます。
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社会人では、ヤマハの高須大雅投手。192センチの大型右腕で、調子が上がれば1位も狙える投手です。トヨタ自動車には、広陵出身の髙尾響投手と、健大高崎でセンバツ優勝を経験した箱山遥人捕手がいます。2人とも高卒3年目で指名解禁を迎えます。三菱重工Eastの二塁手・小澤周平選手は、今年の都市対抗で打率.438を残し、若獅子賞を受賞しました。
まとめ
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8月版から岩見投手、森田選手、洗平投手が外れ、小林鉄三郎投手、細野投手、石野選手が入りました。今回の12人は高校生3人、大学生9人、社会人0人です。今年の実際の1位も、12人のうち9人が大学生でした。
並べてみて気づいたのは、左投手が6人もいることです。これだけの左腕が全員1位で消えるとは限りません。来年は、左腕が何人1位で指名されるのかも予想のポイントになりそうです。そして、川本投手と百合澤投手にはメジャーの可能性もあります。
1年後、この12人のうち何人が当たっているのか。今年と同じように、しっかり答え合わせをするつもりです。
Draft-Watchでは、2027年の1位12人予想も投稿できます。マイドラフトリストで「1位12人」を選び、年度を2027年にすると投稿でき、ほかのユーザーの予想も見られます。みなさんの予想もぜひ投稿してみてください。
出典
- 成績:球歴.com(大学・高校の公式戦の集計。本文で「球歴.comの集計」と書いたもの)、一球速報、各連盟の発表
- 報道:スポーツ報知、スポーツニッポン、高校野球ドットコム、ベースボールチャンネル、日本野球連盟(JABA)ほか
※スライドの選手写真はモザイク加工しています。写真の出典は各スライドに記載しています。進路(プロ志望届の提出やメジャー挑戦)は2026年10月時点では決まっていません。