近畿大会初戦で3安打完封、4戦連続の完封勝利
来秋のドラフト候補に挙がる報徳学園(兵庫1位)の谷口哲聖(てっしょう)投手(2年)が10月27日、わかさスタジアム京都で行われた秋季近畿大会1回戦の郡山(奈良3位)戦に先発し、3安打8奪三振、無四球で完封した。チームは4−0で勝って8強入りし、3年ぶりのセンバツ出場へ前進した。
兵庫大会準々決勝の神戸学院大付戦から、準決勝の市尼崎戦、決勝の明石商戦に続く4戦連続の完封で、自身の連続無失点は53イニングに伸びた。チームも兵庫大会の初戦から9試合すべてを零封し、今秋は76イニング連続で無失点が続いている(スポーツ報知、日刊スポーツ)。
本調子でなくても無四球、「どの変化球でもストライクが取れる」
この日は「制球が定まらなかった。(投球)フォームがいつも通りではなかった」と本調子ではなかった。それでも試合中のキャッチボールで腕の振りをコンパクトに修正し、最速146キロの直球と110キロ台のカーブの緩急で打たせて取った。許した安打は単打3本だけで、二塁を踏ませず109球で投げ切った(サンスポ)。
無四球は3試合連続。「(制球力は)自分の武器だと思っています。(どの変化球でも)何でもストライク取れる」と自信を見せる。冬場は1日100球の投げ込みと走り込み、ウエートトレーニングで下半身を鍛え、今年8月の練習試合で自己最速の150キロをマークした。
大角健二監督は「序盤は良くなかった。真っすぐも変化球もうわずって、本来のピッチングではなかったけれど、6回以降は修正できた」と話し、「ランナーを背負っても動じない。どんな状況でも自分のピッチングをやり遂げる精神力がある。3ボールからも盛り返せる。ずぶとさが心強いところです」と評価した。
9球団が視察、スカウトは制球力と成長を評価
ネット裏では巨人などNPB9球団のスカウトが視察した。DeNAの藤田スカウトは「コントロールがいい。フォアボール0でしょ?あの指先の感覚はなかなかいない。キャッチボール見ていてもパチッと指に掛かっているというか、このままスケールが大きくなっていけば楽しみ」(日刊スポーツ)、「ストレートとカーブのコンビネーションも良くて、しっかりゲームを作れる。クイックも早い。体ができてくれば、楽しみです」(スポーツ報知)と話した。
日本ハムの村田透スカウトも「着実に成長している。センスを感じる」と評価している。
U15世界一、「報徳の二刀流」の系譜
中学時代は摂津リトルシニアでプレーし、中学3年の夏にU15日本代表としてワールドカップ優勝を経験した。報徳学園では1年春に背番号17でベンチ入りして遊撃手としてデビュー。投手と内野手を兼ねてきたが、現在は投手に専念し、2年秋から背番号1を背負う。
報徳学園の5学年上には、今秋のドラフトで阪神から1位指名を受けた明治大の榊原七斗外野手がいる。同じく投手と野手をこなした先輩で、面識はないが「同じ出身校なんでうれしい」と刺激を受けている。
進路については「高卒でプロに行きたい」と明言した。大角監督からは「報徳から高卒でプロに行った投手は全員、チームを甲子園に連れて行っているから」と伝えられており、「甲子園に連れて行く責任がある。最少失点で行きたい」と話す。U15日本代表でともにプレーした大阪桐蔭・川本晴大や横浜・川上慧ら同世代の名前を挙げ、「みんなと対戦してみたい」と語った。
準々決勝は31日に八幡商(滋賀)と対戦する。
選手プロフィール
- 所属: 報徳学園(2年)
- 生年月日: 2010年1月8日(大阪府茨木市出身)
- 身長: 180cm
- 投打: 右投右打
- 最速: 150キロ
- 経歴: 葦原南→摂津リトルシニア→報徳学園
- 実績: 中学3年時にU15W杯日本代表(優勝)
- ドラフト: 2027年の候補
出典
- [スポーツ報知] 【高校野球】報徳学園・谷口哲聖 4戦連続完封で堂々の53イニング連続無失点「甲子園に連れて行く責任がある」 チームは今秋76イニング無失点
- [日刊スポーツ] 【高校野球】報徳学園が初戦突破 谷口哲聖9球団視察の前で今秋4戦連続完封「高卒でいきたい」
- [Yahoo!ニュース] 【近畿大会】“報徳の二刀流”にまた逸材 谷口哲聖驚異の4戦連続完封!阪神ドラ1榊原に続け
- [スポニチ] 【近畿大会】報徳学園 驚異の今秋全9試合零封勝利、プロ注目・谷口哲聖が無四球完封で9球団にアピール
- [サンスポ] 報徳学園、3年ぶり選抜へ前進!完封勝利の谷口哲聖「甲子園に連れて行くという責任感があります」/秋季近畿大会