広島東洋カープが2026年のドラフトで指名した9人を、育成選手まで全員紹介します。支配下6人、育成3人。そのうち6人が二遊間と捕手で、センターラインの競争を強く意識した指名に見えます。
まずチームの状況とデプス表を確認し、そのあとに一人ずつ成績や持ち味を見ていきます。一人のドラフトファンとして、数年後に振り返ったときに「指名直後はこう見えていた」と分かるよう、前向きに書き残しておきます。
この記事の内容は動画でも解説しています:【ドラフト2026】広島カープ指名選手9人の魅力を徹底解説!成績・強み・指名の狙いまで
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| 順位 | 選手 | 所属 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 山里宝 | 亜細亜大 | 内野手 |
| 2位 | 西野啓也 | 立命館大 | 捕手 |
| 3位 | 野原元気 | 京都産業大 | 投手 |
| 4位 | 吉川凌平 | 千葉商科大 | 投手 |
| 5位 | 光弘帆高 | 明治大 | 内野手 |
| 6位 | 森煌誠 | NTT東日本 | 投手 |
| 育成1位 | 車谷仁 | 茨城アストロプラネッツ | 内野手 |
| 育成2位 | 田代旭 | 筑波大 | 捕手 |
| 育成3位 | 皆吉海翔 | 長崎国際大 | 内野手 |
指名前のチーム状況:打線に課題、先発には柱がいる
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2026年のカープは61勝78敗4分でセ・リーグ4位。打率.223、出塁率.288、431得点、91本塁打と、打線には課題が残りました。
一方で、先発には森下暢仁投手、床田寛樹投手、大瀬良大地投手らの柱がいます。二遊間には菊池涼介選手、捕手には坂倉将吾選手や石原貴規選手と、実績のある選手もいます。そのうえで今回、どこに次の競争をつくろうとしたのかが注目です。
デプス表で見る指名の狙い
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npb-depth-chartの登録データから作った年齢分布表です。支配下だけでなく育成選手も含め、今いる選手をすべて表示しています。水色が今回の指名選手です。
見てすぐ分かるのは、指名が二遊間と捕手にかなり集中していることです。9人中6人がこの2つのポジション。球団としてセンターラインの競争を強く意識したドラフトなのかな、と私には見えます。
先発:タイプの違う右腕を3人
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3位の野原投手、4位の吉川投手、6位の森投手と、右腕を3人指名しました。ただ、この3人は同じタイプではありません。野原投手はカーブなどを使った緩急、吉川投手は秋のリーグ戦で61回を投げて62奪三振と、長い回で三振を取れるところ。森投手はまだ21歳で、体格と伸びしろが魅力です。一軍の先発陣には実績ある選手がいますが、その後ろの競争を厚くしてくれそうです。
二遊間:一番人数をかけたポジション
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二遊間は、このドラフトで一番人数をかけたところです。1位の山里選手と5位の光弘選手は、どちらも遊撃を守れる大学生ですが、山里選手は右打ちで長打もあり、光弘選手は左打ちで出塁力に特徴があります。さらに育成で車谷選手と皆吉選手も加えました。
菊池選手らがいる中で、二塁と遊撃をどう組み合わせるのか。ポジションが重なるからこそ選択肢が広がる、面白い指名だと思います。
捕手:右の西野、左の田代
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捕手は2位で西野選手、育成2位で田代選手を指名しました。西野選手は右打ちで、春の関西学生リーグ首位打者。田代選手は左打ちで、肩と長打力に期待されています。坂倉選手、石原選手、清水叶人選手らがいて、捕手陣には良い競争があります。そこへ打席も持ち味も違う2人を加えたことが、数年後にどう効いてくるか楽しみです。
外野手:今回は専任の指名なし
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今回、外野専任の選手は指名しませんでした。秋山翔吾選手、野間峻祥選手らの経験に加え、田村俊介選手や平川蓮選手など、若い選手にも期待がかかっています。皆吉選手は外野も守れるという紹介がありますが、指名上のポジションは内野手です。今回は外野より二遊間、捕手、先発右腕を優先したドラフトと見ています。
9人指名の見立て
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全体をまとめると、二遊間に4人、捕手に2人、投手に3人です。二遊間は山里選手と光弘選手で支配下の選択肢を増やし、育成にも車谷選手と皆吉選手。捕手は右の西野選手と左の田代選手。投手はタイプの違う右腕が3人です。すぐに誰が一軍に入れるかを決めつけるより、それぞれの持ち味が今のチームでどう生きるかを楽しみに見たいです。
成績の見方
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大学生の成績は春と秋で対象が違う場合もあるので、スライドには期間とリーグを明記しました。投手の奪三振率と四死球率は9イニングあたりの数、野手のOPSは出塁率と長打率を足した数字です。森投手は対象大会の収録試合が少なく、皆吉選手は大学リーグの年間公式成績を確認できませんでした。数字の量の違いも踏まえながら、球団の評価と選手の特徴を紹介します。
1位 山里宝(亜細亜大・内野手)
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単独指名には驚きましたが、調べるほど魅力が見えてきます。亜細亜大の主将として秋の東都1部優勝を支え、最高殊勲選手と遊撃手のベストナインを受賞。二塁でもベストナインになったことがあります。
2026年の春と秋を合わせると打率.257、5本塁打、出塁率.415。174センチの内野手としては、この長打力も面白いです。優勝を決めた試合では先制本塁打に勝ち越しの二塁打。球団は守備力と勝負強さ、リーダーシップを評価しています。菊池選手がいる二塁だけでなく、遊撃も含めてどう競争していくか、かなり楽しみな1位です。
2位 西野啓也(立命館大・捕手)
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今のカープにとって、打てる捕手を加えられたのは大きいと思います。2026年春の関西学生リーグでは打率.348で首位打者、出塁率.412、OPS.847。捕手のベストナインにも選ばれました。大学日本代表でも経験を積んでいます。
二塁送球1秒8台といわれる肩と、思い切りの良い打撃が特徴です。坂倉選手、石原選手、清水選手らがいる中で、どのように一軍の競争へ入っていくか。捕手陣の未来を考えると非常に楽しみな2位指名です。新井貴浩監督が自ら指名あいさつに出向いた様子は広島2位・立命大の西野啓也に新井監督が自ら指名あいさつで紹介しています。
3位 野原元気(京都産業大・投手)
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球団が評価するのは、伸びのあるストレートと縦に割れるカーブ、それにカットボールとチェンジアップを使った組み立てです。2025年は38イニングで防御率0.94の好成績でした。
一方、2026年は春と秋の合計で71回2/3を投げて防御率4.40。66奪三振は魅力ですが、数字としては苦しい一年でもありました。冬に右肩の手術を受けたという情報もあるので、入団後はまず良い状態で投げられることが大事だと思います。球種が多く、打者との駆け引きができる先発候補として期待しています。
4位 吉川凌平(千葉商科大・投手)
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個人的には、今回のカープの指名で特に楽しみな選手です。2026年秋の千葉県大学1部リーグで61回を投げ、防御率0.89、62奪三振、4完投。これだけ長い回を投げて三振も取れるのは非常に魅力的です。
習志野高校では控えでしたが、大学でエースへと伸びました。球団は柔らかさとボールのキレ、将来性を評価しています。最速156キロという報道もありますが、球速の数字だけでなく、長い回を投げ切れる先発候補として見たいです。4位で獲得できたのはかなり面白い指名だと思います。
5位 光弘帆高(明治大・内野手)
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山里選手に続いて遊撃を守れる選手を取ったのが、このドラフトの面白いところです。2026年の東京六大学では春と秋の計22試合で打率.246ですが、出塁率は.411、OPS.817。秋は打率.300まで上げています。
左打ちで、強肩と堅実な守備を持ち、打撃にもパンチ力がある。球団は攻守のバランスと対応力を評価しています。山里選手を二塁、光弘選手を遊撃に置く形も考えられますし、もちろん逆もあります。5位でこの選択肢を加えたのは良い指名だと感じます。指名後のコメントは広島5位・明大の光弘帆高にまとめています。
6位 森煌誠(NTT東日本・投手)
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高卒3年目で、まだ21歳です。184センチ、92キロの体から力強いストレートを投げ、球団は変化球の精度と将来性も評価しています。
社会人の主要大会で一球速報に収録された2026年の登板は4試合、7回2/3。サンプルが少ないので、この数字だけでは判断しにくい投手です。NTT東日本で大きな舞台を経験しながら伸びてきた若い右腕を6位で指名できたのは楽しみです。まずプロで経験を積み、先発としてどこまで伸びるかを見たいです。
育成1位 車谷仁(茨城アストロプラネッツ・内野手)
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2026年のBCリーグで52試合に出場し、打率.306、6本塁打、14盗塁、出塁率.395でした。打つだけ、走るだけではなく、複数の武器を見せています。球団も広い守備範囲と広角に打てるところを評価しています。山里選手、光弘選手と近い世代ですが、育成から自分の特徴をどこまで伸ばして支配下をつかむか。二遊間の競争が楽しみです。
育成2位 田代旭(筑波大・捕手)
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西野選手と同じ捕手ですが、こちらは左打ちです。2026年秋の首都大学1部リーグは45打数11安打で打率.244。打撃の数字はまだ伸ばしたいところです。
一方で本人は肩と長打力を持ち味に挙げ、二塁送球の最速は1秒82。球団も強肩と、広角に長打を打てるところを評価しています。捕手を支配下と育成で一人ずつ取ったことで、今後の競争が広がります。まず守備の土台を磨き、左打席からの打撃がどう伸びるか楽しみです。
育成3位 皆吉海翔(長崎国際大・内野手)
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長崎国際大から初めてプロの指名を受けた選手です。169センチと小柄ですが、球団は走攻守のバランス、勝負強い打撃、パンチ力を評価しています。内野だけでなく外野も守れるという紹介もあり、育成からさまざまなポジションに挑戦できる選手です。
大学リーグの年間公式成績は確認できなかったので、無理に数字は載せず、球団が見ている特徴を中心に紹介しました。カープでどこを主戦場にしていくか、楽しみに追いかけたいです。
9人を振り返って
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今回のカープは支配下6人、育成3人を指名しました。2026年は得点力に課題が残りましたが、二遊間と捕手の競争が打線にも守備にもどうつながるか。そして野原投手、吉川投手、森投手が先発陣にどんな新しい力を加えるか、非常に楽しみです。
選手にはそれぞれ違う良さがあるので、数年後にこの記事を見返したとき、どんな成長をしているのか楽しみに追いかけたいと思います。みなさんが特に期待している選手は誰でしょうか。
出典
- [広島東洋カープ公式] 2026年ドラフト会議 指名選手
- [NPB公式] 2026年ドラフト会議 広島指名選手/2026年 セントラル・リーグ 勝敗表/チーム打撃成績/チーム投手成績
- [亜細亜大学] 硬式野球部ニュース(山里宝)
- [関西学生野球連盟] 2026年春季リーグ 立命館大 個人成績/立命館大学(西野啓也)
- [千葉商科大学] 吉川凌平投手の指名について
- [NTT東日本] 硬式野球部 指名のお知らせ(森煌誠)
- [BCリーグ公式] 2026年 打撃成績(車谷仁)
- [筑波大学] 硬式野球部 指名のお知らせ(田代旭)
- [長崎国際大学] 皆吉海翔選手の指名について
- [一球速報] 選手別成績(山里/吉川/光弘/森/田代)
- デプス表:npb-depth-chart(2026年指名後、支配下・育成を含む。年齢は2027年3月末時点)
※スライドの選手写真はモザイク加工しています。写真の出典は各スライドに記載しています。成績はスライドに記した年度・大会・対象試合に基づき、一球速報の収録は全試合を網羅したものではありません。