U-23W杯へ合宿スタート、青学大の同級生が再びチームメートに
11月7日にニカラグアで開幕する「WBSC U-23野球ワールドカップ2026」に向け、侍ジャパンU-23代表が10月31日から3日間の国内合宿を千葉県内でスタートした。代表は全員が社会人の24人。その中に、青山学院大で同級生だった日本生命の藤原夏暉内野手(大学時代の主将)と、JR東日本の初谷健心内野手(同副将)がいる。ともに社会人2年目の来秋、2027年ドラフトの解禁を迎える。
藤原は「7月の選考合宿の段階から、このメンバーでやりたいと思っていました。目標は大会3連覇です」と意気込む。初谷は「初めて海外で野球をするので、不安も多少ある」と明かしつつ、「大事な場面で打って、勝利に貢献してスーパーラウンド、決勝進出へとつなげていきたい」と話した。
初谷は藤原について「この1年で変わった部分もたくさんある。バッティングもパワーがすごく付いている」と刺激を受けている。一方の藤原は、初谷のプレーは「あまり見てないです」と笑わせつつ、大学最後の年は寮で同部屋だったことから「今大会を通じて、人としての成長具合を見たい」と話した。
日本選手権より代表を選んだ
藤原の日本生命、初谷のJR東日本は、いずれも10月31日に大阪で開幕した社会人野球日本選手権に出場している。代表の打診は日本選手権の予選前で、どちらに出るかを選ぶ形だった。
藤原は迷った末、7月の合宿で聞いた杉浦正則監督の話に「世界一を取るということに対しての意義を受け止め、感銘を受けた」と代表を選んだ。初谷は代表の話をもらった時点で、JR東日本の浜岡武明監督から「侍ジャパンのほうで頑張ってくれ」と送り出されたという。
「僕らが1位で行きます」青学大の5年連続ドラ1へ
藤原は右投両打の遊撃手。「スイッチヒッターを売りに、プロに行きたい。右と左、両打ちで長打を打ちたいというのが一番の根底にある」と、両打ちにこだわって取り組んでいる。初谷も「野球やるからには、プロを目指してやりたい」と話す。
2人が在学した青学大は、4年秋に東都リーグ6連覇と明治神宮大会2連覇を達成した「黄金時代」。2023年から4年連続でドラフト1位を2人ずつ出しており、同期では昨年、中西聖輝投手が中日、小田康一郎内野手がDeNAから1位指名を受けた。今年は1学年下の鈴木泰成投手がソフトバンク、渡部海捕手が楽天から1位で指名された。
2027年に「5年連続」がかかることを問われると、藤原は「行きます。僕らが、1位で行きます」と即答。「この大会でしっかり結果を残して、海外で得た財産を日本生命に伝えていきたい」と続けた。初谷も「自分も一緒です。1位で指名していただけるように努力します」と話し、来年は都市対抗制覇を目標に掲げた。
杉浦監督「打って勝つ」チームに
チームを率いるのは、10月1日に社会人代表監督に就任した杉浦正則監督(58)。日本生命のエースとして都市対抗で2度の橋戸賞を受け、五輪に3大会連続で出場した「ミスター社会人野球」で、これが指揮官としての初陣になる。
主将には山下来球(Honda)を指名し、打線の主軸には丸木悠汰(NTT東日本)を据える。杉浦監督は「日本の野球は守り、ピッチャーは良いと言われているので、ポイントは打線」と話し、7イニング制の国際大会で「初回から仕掛ける。仕掛けて失敗はOK」と、足を使って積極的に攻める方針を示した。投手陣は「つないでいく継投」を基本にする。
日本はグループBで韓国、ベネズエラ、キューバ、イギリス、南アフリカと戦い、上位3チームがスーパーラウンドに進む。10日間で最大9試合の日程で、2027年ドラフト候補の社会人選手にとっては国際舞台でのアピールの場にもなる。
選手プロフィール
| 選手 | 所属 | 位置 | 投打 | 身長/体重 | 経歴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 藤原夏暉 | 日本生命 | 遊撃手 | 右投両打 | 177cm/80kg | 大阪桐蔭高→青山学院大(主将)→日本生命 |
| 初谷健心 | JR東日本 | 遊撃手 | 右投左打 | 182cm/84kg | 関東第一高→青山学院大(副将)→JR東日本 |
出典
- [週刊ベースボール(Yahoo!ニュース)] 【侍ジャパンU-23代表】青学大出身の同級生が「5年連続」を目指す理由
- [週刊ベースボール(Yahoo!ニュース)] 【侍ジャパンU-23代表】五輪3大会連続出場のレジェンドが「想定内」を強調する理由