先日公開した仮想ドラフトの記事・動画には、本当にたくさんのご意見やご指摘をいただきました。ありがとうございます。各球団の補強ポイントや指名の傾向について、自分の見方がずれていた部分にも多く気づかされました。そこで本稿では、ドラフト会議(10月22日)を前に、セ・リーグ6球団の補強ポイントを一から整理し直します。
進め方は3段階です。まず各球団のチーム状況を今季の成績とあわせて整理し、次にポジション×年齢のデプス表から「どこに穴があるか」を探して補強優先度をS〜Cで評価。最後に、どの補強ポイントを何位で狙うのか、外れ1位も含めた1位〜5位の指名プランを2パターンずつ考えます。
なお、横浜高の織田 翔希投手は10月15日にメジャー挑戦を表明しました。本稿の指名プランは、もともと織田投手がメジャーに進む想定で組んでいます。
この記事の内容は動画でも解説しています:【ドラフト2026】ドラフト直前!セ・リーグ6球団の補強ポイント分析&1位〜5位の指名予想!
パ・リーグ編はこちらの記事にまとめています。
この記事の見方
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補強優先度は S=最優先、A=優先、B=中位で補強、C=当面充足 の4段階です。指名プランでは「狙う補強ポイント」と「その順位で残っていそうな候補」を組み合わせています。2位以降の順位は全体で何番目の指名かを示し、候補の順位感は当サイトの仮想ドラフト16回分で各選手が指名された順位の中央値を目安にしました。
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結論:セ・リーグ6球団の1位入札2パターン
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| 球団 | パターン① | パターン② |
|---|---|---|
| 中日 | 渡部 海(勝てる捕手) | 鈴木 泰成・川尻 啓人(即戦力の投手) |
| ヤクルト | 菰田 陽生(長距離砲・ポテンシャル重視) | 渡辺 和大(先発左腕) |
| 広島 | 渡部 海(即戦力の捕手) | 宮原 廉(即戦力の先発右腕) |
| DeNA | 菰田 陽生(右の大砲・ポテンシャル重視) | 宮原 廉(即戦力の先発) |
| 巨人 | 菰田 陽生(右の長距離砲) | 鈴木 泰成(即戦力の先発右腕) |
| 阪神 | 渡部 海(即戦力の捕手) | 前田 侑大(若い左腕) |
パターン①では、菰田選手にヤクルト・DeNA・巨人の3球団、渡部選手に中日・広島・阪神の3球団と、セ・リーグだけで2人に入札が集まります。パ・リーグも含めると菰田選手には7球団。抽選の結果が、外れ1位の動きにも大きく影響しそうです。
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中日ドラゴンズ
現状:先発は試合をつくれた。課題はブルペンと打線
今季は60勝81敗2分で、セ・リーグ最下位に終わりました。ただ、数字を見ると投手陣はそこまで悪くありません。チーム防御率3.28はリーグ4位、先発防御率3.14はリーグ3位、そしてQS率はリーグトップ。金丸投手は防御率2.91ながら5勝12敗と、援護に恵まれない試合が続きました。
問題はその後ろのブルペンと打線です。救援防御率3.58はリーグ5位で、逆転負けが40回にのぼったという指摘もあります。打線は本塁打121本がリーグ3位と一発はあるものの、打率.228はリーグ5位、盗塁51もリーグ5位と、つながりと機動力に欠けました。
オフに向けては不安材料も重なっています。防御率2.34と安定していた柳投手が9月末に右ヒジの手術を受け、マラー投手も去就が不透明。中継ぎの柱である藤嶋投手もFA権を取得しています。監督が交代し、今年からドラフトはフロント主導になるとも言われています。スカウト会議では鈴木 泰成投手(青山学院大)、渡辺 和大投手(慶應義塾大)、織田投手、菰田 陽生選手(山梨学院)の4人を軸に上位候補をリストアップしたと報じられ、独立リーグの選手を集めた能力テストを行うなど、新しい取り組みも見せています。
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デプス表:28〜31歳の先発右腕と、若い救援・捕手がいない
先発は髙橋宏斗投手、金丸投手を中心に、23歳以下にも櫻井投手、中西投手、篠﨑投手と若い右腕がそろっています。ただ、28〜31歳の先発右腕は支配下にゼロ。左腕も大野投手が38歳、松葉投手が36歳とベテラン中心で、柳投手の手術や涌井投手の40歳という年齢も考えると、すぐに投げられる先発はもう1枚、2枚欲しいところです。救援は抑えの松山投手が31セーブと奮闘しましたが、23歳以下の救援投手は右も左も支配下にゼロ。次の世代のリリーバーが育っていません。
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捕手は石伊選手が正捕手格として多くの試合でマスクをかぶりましたが、加藤選手、木下選手、宇佐見選手と32歳以上が3人いて、石伊選手と競い合える若い捕手がいません。内野はショートの村松選手が遊撃手としてリーグワーストの失策数を記録しましたが、遊撃手は下位で補えれば十分だと考えます。それより気になるのは一塁で、サノー選手が33歳、阿部選手が37歳、27歳以下の一塁手は支配下にゼロ。細川選手に続く日本人の大砲候補が必要です。
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外野で目立つのはセンターです。センターを任せられる若手が薄く、岡林選手がケガをした際にはやりくりに苦労する場面もありました。両翼も32歳以上が4人と、世代交代の時期を迎えています。
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補強優先度
- S:即戦力の投手(特に救援と、柳投手の穴を埋める先発)
- A:すぐにセンターを守れる外野手
- A:捕手
- B:日本人の長距離砲
- 遊撃手は6位以降で獲れれば十分
フロント主導に変わる今年は、即戦力だけでなく、3年後・5年後を見すえた高校生の素材型も含めたバランスの良い指名に期待したいところです。
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指名プラン①:渡部海に入札
中日のスカウトは渡部選手を「勝てる捕手」と評価しており、石伊選手と正捕手を争える即戦力として1位で狙う価値は十分にありそうです。
| 順位 | 狙う補強ポイント | 候補 |
|---|---|---|
| 1位 | 勝てる捕手 | 渡部 海 |
| 外れ1位 | 即戦力か将来性のある先発 | 渡辺 和大、米沢 友翔、前田 侑大 |
| 2位(全体14番目) | 中継ぎもできる即戦力投手 | 星野 世那、馬場 拓海、米沢 友翔 |
| 3位(全体35番目) | すぐセンターを守れる外野手 | 柴崎 聖人、中津 大和、岡田 光平 |
| 4位(全体38番目) | 石伊と競い合える捕手(渡部を外した場合) | 笹原 愛斗、印出 太一、佐伯 真聡 |
| 5位(全体59番目) | 日本人の長距離砲 | 田中 諒、杉崎 成、伊藤 颯希 |
遊撃手は、6位以降で守備型の選手を拾えれば十分です。
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指名プラン②:即戦力投手に入札
1位で即戦力の投手に入札するパターンです。候補は鈴木 泰成投手と川尻 啓人投手。鈴木投手は永野チーフスカウトが「一級品」と評価する今年の目玉で、川尻投手は189センチ、最速158キロの大型右腕。ノーヒットノーランを達成し、評価が急上昇しています。どちらに入札しても2位以降はプラン①と同じ流れで、捕手は4位で狙う形になります。
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東京ヤクルトスワローズ
現状:投手成績はリーグワースト、村上の穴も埋まらず
池山新監督のもとで前半戦は首位を走る快進撃を見せましたが、6月以降に失速し、61勝80敗2分のリーグ5位。4年連続のBクラスとなりました。最大の課題は投手陣で、チーム防御率3.68、先発防御率、救援防御率はいずれもリーグワースト。失点568もリーグで最も多い数字でした。山野投手が12勝4敗、防御率2.33と大きく飛躍した一方で、それに続く投手がなかなか出てきませんでした。
打線は本塁打83本がリーグ最下位で、村上宗隆選手がメジャーに移籍した穴を埋めきれませんでした。その一方で若手を積極的に起用したことで機動力は大きく向上し、岩田選手が39盗塁を記録するなど、チーム盗塁98はリーグ2位です。オフには通算188勝のレジェンド・石川投手が引退し、変則右腕の青柳投手が戦力外に。33ホールドポイント級の働きを見せた中継ぎの星投手もFA権を取得しています。
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デプス表:先発左腕が足りず、変則タイプもいなくなった
先発左腕は山野投手と高橋奎二投手の2人が中心で、24〜27歳は増居投手1人だけ。石川投手が引退した今、先発を任せられる左腕は明らかに足りていません。救援左腕は23歳以下が支配下にゼロと、ブルペンの左腕も手薄です。先発右腕は奥川投手、松本健吾投手、中村優斗投手と20代半ばがそろっていますが、23歳以下は山崎投手1人と若い世代が薄くなっています。また、青柳投手が抜けたことで、サイドやアンダーといった変則タイプの投手がいなくなりました。
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捕手は古賀選手が正捕手格で、23歳以下に鈴木叶選手もいて比較的落ち着いています。内野は二遊間に長岡選手、内山選手、伊藤琉偉選手と若手がそろい、三塁は松下選手に託す形になりそうです。課題は一塁で、オスナ選手と山田選手が34歳、茂木選手が33歳。村上選手が抜けた今、長打を打てる野手が必要です。
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外野はセンターを岩田選手とモンテル選手の2人で守っている状況で、塩見選手の年齢やケガを考えると、走れて守れるアスリート型の外野手を加えておきたいところです。
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補強優先度
- S:先発左腕
- A:救援左腕
- A:長距離砲
- B:サイドやアンダーなどの変則右腕
- B:センターを守れるアスリート型の外野手
防御率リーグワーストの投手陣を立て直すため、2位以降は大学生・社会人の投手を中心に即戦力を厚くしたいところです。
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指名プラン①:菰田陽生に入札
1位は、補強ポイントの穴埋めよりもポテンシャルを重視して菰田選手に入札したいところです。村上選手がメジャーに移籍し長距離砲の後継が必要なうえ、10月には青木GMも同席して菰田選手と面談しています。
| 順位 | 狙う補強ポイント | 候補 |
|---|---|---|
| 1位 | 長距離砲(ポテンシャル重視) | 菰田 陽生 |
| 外れ1位 | 最優先の先発左腕 | 渡辺 和大、米沢 友翔、前田 侑大 |
| 2位(全体16番目) | 先発左腕 | 米沢 友翔、星野 世那、常深 颯大 |
| 3位(全体33番目) | 救援もこなせる先発型の左腕 | 沢山 優介、樋口 新、杉本 真滉 |
| 4位(全体40番目) | 変則右腕 | 木口 永翔、松平 快聖、小金井 凌生 |
| 5位(全体57番目) | アスリート型の外野手 | 岡田 光平、飯山 志夢、藤森 康淳 |
1位で菰田選手を獲れた場合も、2位で先発左腕を確保したいところです。
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指名プラン②:渡辺和大に入札
石川投手が引退した左の先発を、1位で確実に埋める形です。外れ1位は先発左腕として米沢 友翔投手、星野 世那投手、前田 侑大投手あたりが候補。2位(全体16番目)では長距離砲として春山 陽登選手、黒田 義信選手あたりを狙いたいところです。それ以外の順位はプラン①と同じ流れです。
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広島東洋カープ
現状:得点力は12球団ワースト、二遊間のレギュラーが一気に不在に
今季は61勝78敗4分のリーグ4位で、3年連続のBクラス。最大の課題はやはり得点力で、チーム打率.223、得点431はともに12球団ワースト。出塁率、OPS、得点圏打率もいずれもリーグ最下位でした。投手陣は床田投手が防御率2.76、先発に転向した栗林投手が防御率2.89、抑えの森浦投手が27セーブと一定の働きを見せましたが、打線の援護が少なく勝ち星につながりませんでした。
そしてオフに向けては大きな問題が重なっています。いわゆるゾンビたばこをめぐる問題で小園選手、矢野選手、田村選手、前川選手の4人と来季の契約を結ばないことが決まり、特に二遊間のレギュラー2人が一気にいなくなります。さらに主軸の坂倉選手、先発の床田投手、森下投手の3人がFA権を取得。球団は元ヤクルトGMの小川淳司さんを編成部門に招聘するなど、立て直しを急いでいます。スカウト会議では5年ぶりに1位指名の公表を見送り、捕手、二遊間、投手を補強ポイントに挙げています。
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デプス表:遊撃を守れるのは実質ルーキー1人
先発は、右腕に森下投手、栗林投手、そして23歳以下に斉藤優汰投手ら6人と若い右腕がそろっています。一方で左腕は23歳以下が支配下にゼロ。床田投手がFAで抜ければ、先発左腕は一気に手薄になります。
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二遊間は、小園選手、矢野選手が抜けたことで、残るのはルーキーの勝田選手、19歳の西川選手、二俣選手、そして37歳の菊池選手。一軍で遊撃を守れる選手は、実質的に勝田選手しかいない状況です。捕手は38歳の會澤選手、29歳の石原選手、25歳の持丸選手、そして清水選手、髙木選手と若い捕手が続きますが、レギュラーとして打っても守っても計算できる捕手は不在。即戦力の捕手は最優先で欲しいポジションです。
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野手の主軸は坂倉選手がFA権を持ち、田村選手もいなくなりました。外野は秋山選手が38歳、野間選手が34歳で、センターも平川選手と大盛選手の2人だけ。12球団ワーストの得点力を考えると、すぐに打線に入れる打てる野手が欲しいところです。
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補強優先度
- S:即戦力の捕手
- S:守れる本職の遊撃手
- A:先発投手(特に左腕)
- A:主軸を打てる即戦力の野手
- B:二塁手
近年は大学生を中心に指名してきましたが、今年も、すぐに一軍で戦える大学生・社会人が中心になりそうです。
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指名プラン①:渡部海に入札
| 順位 | 狙う補強ポイント | 候補 |
|---|---|---|
| 1位 | 即戦力の捕手 | 渡部 海 |
| 外れ1位 | 即戦力の先発 | 宮原 廉、米沢 友翔 |
| 2位(全体18番目) | 捕手か二遊間の内野手 | 前嶋 藍、池田 聖摩、山里 宝 |
| 3位(全体31番目) | 即戦力か次世代の先発左腕 | 沢山 優介、杉本 真滉、樋口 新 |
| 4位(全体42番目) | 主軸を打てる野手 | 柴崎 聖人、田山 纏、伊藤 颯希 |
| 5位(全体55番目) | 本職の遊撃手 | 高田 瑛大、宮本 紘成、若藤 芽空 |
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指名プラン②:宮原廉に入札
1位で宮原 廉投手に入札するパターンです。鞘師スカウトは「コントロールがよくて球のスピードも速い。完成度が高いのに伸びしろも感じる」と評価しています。2位(全体18番目)では即戦力の捕手として前嶋 藍選手を狙いたいところで、それ以外の順位はプラン①と同じ流れです。
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横浜DeNAベイスターズ
現状:リーグ屈指の打線、課題は長いイニングを投げる先発
今季は71勝69敗3分のリーグ3位で、5年連続のAクラス。打線は得点557がリーグトップ、本塁打125本もリーグ最多タイ、得点圏打率もリーグトップと、リーグ屈指の破壊力を誇ります。筒香選手が20本塁打、佐野選手、度会選手が打線を引っ張りました。
一方で課題は先発投手で、先発防御率3.47はリーグ5位、QS率はリーグ最下位。エースの東投手が12勝、防御率2.40と柱になりましたが、その後に続く先発が長いイニングを投げきれませんでした。救援防御率2.95はリーグ2位と、抑えのレイノルズ投手を中心にブルペンが踏ん張っただけに、先発の弱さが目立つ形になりました。チーム盗塁50はリーグ最下位と機動力も課題です。そして来季からはセ・リーグでもDH制が導入され、打てる野手の価値はこれまで以上に高くなります。
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デプス表:東に続く先発の柱と、若い救援左腕がいない
先発右腕は石田裕太郎投手、尾形投手、篠木投手と24〜27歳が中心で、23歳以下にも深沢投手、島田投手がいます。先発左腕は東投手が31歳、石田健大投手が34歳。片山投手、庄司投手が続きますが、東投手に続く柱はまだいません。そして救援左腕は坂本投手と岩田投手の2人だけで、27歳以下の救援左腕は支配下にゼロです。
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捕手は22歳の松尾選手、24歳の古市選手、36歳の戸柱選手。戸柱選手の年齢を考えると、松尾選手と競い合える捕手がもう1人欲しいところです。内野で目立つのが三塁で、宮﨑選手が38歳、筒香選手が35歳、柴田選手が33歳とベテランばかり。23歳以下は高見澤選手がいるものの、DH制の導入も考えると、右の長距離砲は今のうちに仕込んでおきたいポジションです。
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外野は度会選手、蝦名選手、梶原選手らがそろっていますが、センターを守る右打者は蝦名選手くらいしかいません。
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補強優先度
- S:即戦力の先発投手
- A:救援左腕
- A:三塁を守れる右の長距離砲
- B:捕手
- B:俊足の野手
一昨年は投手中心、昨年は野手中心と、はっきりした指名を続けてきたDeNA。その流れからいっても、2位以降は投手を中心に獲る年になりそうです。
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指名プラン①:菰田陽生に入札
1位はポテンシャルを重視して菰田選手に入札したいところです。DeNAのスカウトも「スケールは大きい」と評価しており、宮﨑選手、筒香選手の後を担う右の大砲として、来季からのDH制にも備えられます。
| 順位 | 狙う補強ポイント | 候補 |
|---|---|---|
| 1位 | 右の大砲(ポテンシャル重視) | 菰田 陽生 |
| 外れ1位 | 即戦力の先発か外野手 | 渡辺 和大、米沢 友翔、榊原 七斗 |
| 2位(全体20番目) | 即戦力の先発 | 猪俣 駿太、柿本 晟弥、仲井 慎 |
| 3位(全体29番目) | 救援もこなせる先発型の左腕 | 沢山 優介、樋口 新 |
| 4位(全体44番目) | 捕手 | 福原 聖矢、印出 太一、萩原 義輝 |
| 5位(全体53番目) | 俊足の野手 | 高 義博、飯山 志夢、藤森 康淳 |
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指名プラン②:宮原廉に入札
即戦力の大学生投手を1位で確保する形です。2位(全体20番目)では三塁を守れる右の大砲として、黒田 義信選手、春山 陽登選手、佐藤 悠太選手あたりが面白いと思います。それ以外の順位はプラン①と同じ流れです。
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読売ジャイアンツ
現状:ブルペンは盤石、規定に届いた先発は井上1人
今季は76勝64敗3分のリーグ2位。5月に阿部監督が辞任し、橋上監督代行のもとで戦うという異例のシーズンでしたが、浦田選手、平山選手、鈴木大和選手、ルーキーの小濱選手ら若手が起用に応え、最後まで優勝争いを演じました。投手陣はチーム防御率2.80がリーグ2位、救援防御率2.57はリーグトップ。抑えのマルティネス投手が42セーブ、田中瑛斗投手が42ホールドと、ブルペンは盤石でした。
ただ先発に目を向けると、山崎投手が右肩痛で大半を二軍で過ごし、戸郷投手も故障と不振に苦しみました。井上温大投手が10勝・防御率2.02、ルーキーの竹丸投手が開幕投手を務めて11勝と左腕2人が大きく踏ん張りましたが、規定投球回に到達した先発は井上投手1人だけ。打線はチーム盗塁99がリーグトップと機動力は大きな武器になった一方で、打率、本塁打、OPSはいずれもリーグ4位。岡本和真選手がメジャーに移籍し、主砲不在の打線はダルベック選手の25本塁打が最多でした。ドラフトに向けては、近畿大の宮原 廉投手が1位候補に急浮上し、昨年の竹丸投手に続く一本釣りを狙っているとも報じられています。
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デプス表:23歳以下の先発右腕と捕手が支配下にゼロ
先発右腕は戸郷投手、西舘投手、赤星投手と24〜27歳はいるものの、田中将大投手が38歳、則本投手が36歳。そして23歳以下は育成に7人いるものの、支配下にはゼロです。山崎投手、戸郷投手の状態次第では右の先発は大きく不足します。一方で先発左腕は井上投手、竹丸投手、横川投手、小笠原投手らがそろい、心配の少ないポジションです。救援はマルティネス投手、田中瑛斗投手、大勢投手と盤石ですが、左腕は中川投手、高梨投手、バルドナード投手が33歳以上と高齢化が進んでいます。
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そして捕手です。大城選手と甲斐選手が34歳、小林選手が37歳、岸田選手が30歳。23歳以下の支配下捕手はゼロで、巨人は2020年を最後に支配下で捕手を指名していません。次の正捕手候補づくりは待ったなしの状況です。内野は泉口選手、浦田選手の若い二遊間が定着しましたが、吉川選手が32歳、坂本選手が38歳で、二遊間の23歳以下は支配下にゼロ。一塁はダルベック選手、三塁は石塚選手、リチャード選手らが争う形で、岡本選手の抜けた主砲の座はまだ空いたままです。
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外野は平山選手、笹原選手、浅野選手と23歳以下の若手が多く、将来性は十分です。
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補強優先度
- S:即戦力の先発右腕
- A:捕手
- A:右の長距離砲
- B:高校生投手
- B:二遊間の若手
目の前の優勝争いを考えれば即戦力の先発右腕、将来を考えれば正捕手と主砲の候補。今と未来の両方を、うまく取りにいきたいドラフトです。
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指名プラン①:菰田陽生に入札
| 順位 | 狙う補強ポイント | 候補 |
|---|---|---|
| 1位 | 岡本の抜けた主砲の座を埋める右の長距離砲 | 菰田 陽生 |
| 外れ1位 | 即戦力の先発右腕 | 宮原 廉、渡辺 和大 |
| 2位(全体22番目) | 即戦力の先発右腕(菰田を獲れた場合) | 柿本 晟弥、猪俣 駿太、馬場 拓海 |
| 3位(全体27番目) | 次の正捕手候補 | 後藤 幸樹、内藤 蒼、西野 啓也 |
| 4位(全体46番目) | 高校生投手 | 丹羽 涼介、岡本 翔斗、鈴木 悠悟 |
| 5位(全体51番目) | 二遊間の若手 | 宮本 紘成、川島 謙心、若藤 芽空 |
外れ1位の宮原投手は、一本釣りの報道もあった投手です。
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指名プラン②:鈴木泰成に入札
今年No.1評価の大学生右腕で、報道でも「鈴木投手も念頭にある」とされています。1位で投手を獲った場合は、2位(全体22番目)でスラッガータイプとして黒田 義信選手、保西 雅則選手、春山 陽登選手あたりが候補です。春山選手は22番目まで残っているかは微妙なところ。それ以外の順位はプラン①と同じ流れです。
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阪神タイガース
現状:投打ともリーグトップ。それでも捕手とセンターに不安
今季は79勝62敗2分でセ・リーグ連覇。2023年からの4年間で3度目のリーグ優勝となりました。チーム防御率2.79、先発防御率2.67はいずれもリーグトップ。髙橋遥人投手が16勝3敗・防御率1.87、村上投手が最優秀防御率、才木投手が最多奪三振と、先発3本柱がタイトル級の活躍を見せました。打線もチーム打率、本塁打、OPSがいずれもリーグトップ。佐藤輝明選手が39本塁打・106打点で三冠王に輝き、森下選手も35本塁打と、セ・リーグ最強の打線を誇ります。
ただ、この強いチームにもオフに向けた不安材料があります。三冠王の佐藤選手にはメジャー挑戦の可能性も取り沙汰されており、捕手の伏見選手、内野の木浪選手、熊谷選手もFA権を取得しています。スカウト会議では1位で即戦力の捕手を狙う方針を固め、青山学院大の渡部 海選手を最有力候補に挙げています。
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デプス表:主力捕手3人が30代半ば、31歳以下のセンターはゼロ
救援は工藤投手、木下投手と若い右腕が育っている一方で、左腕は岩崎投手が35歳。23歳以下と28〜31歳の救援左腕はゼロです。先発左腕も23歳以下は門別投手1人だけとなっています。
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捕手は坂本選手が33歳、伏見選手が36歳、梅野選手が35歳と主力の3人がいずれも30代半ば。23歳以下には嶋村選手、町田選手がいるものの、数年後の正捕手はまだ見えていません。内野はショートを熊谷選手、元山選手、小幡選手、木浪選手が入れ替わりで守り、固定できない状態が続いています。次世代の山田選手もファームではまだ守備に課題を残しています。そして三塁は、佐藤選手がメジャーに挑戦することになれば、立石選手が控えているとはいえ大きな穴になります。一塁も大山選手が32歳で、27歳以下の一塁手はいません。
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意外な穴となっているのがセンターです。センターを守れるのは近本選手ただ一人で、31歳以下のセンターは支配下にゼロ。近本選手の後継となるリードオフマンは、今から準備しておきたいところです。
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補強優先度
- S:即戦力の捕手
- A:センターを守れるリードオフマン
- A:左腕(救援と先発の若手)
- A:三塁や一塁を守れる右の長距離砲
- B:守備型の遊撃手
2巡目の指名は全体の24番目と最後になるだけに、1位で狙う捕手を確実に押さえられるかどうかがドラフト全体のカギになりそうです。
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指名プラン①:渡部海に入札
| 順位 | 狙う補強ポイント | 候補 |
|---|---|---|
| 1位 | 即戦力の捕手 | 渡部 海 |
| 外れ1位 | リードオフマンか若い左腕 | 榊原 七斗、藤澤 涼介、前田 侑大 |
| 2位(全体24番目) | 左腕 | 杉本 真滉、沢山 優介、樋口 新 |
| 3位(全体25番目) | センターを守れるリードオフマン | 中津 大和、岡田 光平、飯山 志夢 |
| 4位(全体48番目) | 三塁・一塁の右の長距離砲 | 田中 諒、杉崎 成、伊藤 颯希 |
| 5位(全体49番目) | 守備型の遊撃手 | 高田 瑛大、宮本 紘成、若藤 芽空 |
2位の左腕では常深 颯大投手も魅力ですが、24番目までに消えている可能性が高そうです。
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指名プラン②:前田侑大に入札
「遥人2世」としてリストアップしている高校生左腕に入札するパターンです。
| 順位 | 狙う補強ポイント | 候補 |
|---|---|---|
| 1位 | 若い左腕 | 前田 侑大 |
| 外れ1位 | リードオフマン | 榊原 七斗、藤澤 涼介 |
| 2位(全体24番目) | 即戦力の捕手 | 前嶋 藍、西野 啓也 |
| 3位(全体25番目) | 左腕 | 杉本 真滉、沢山 優介、樋口 新 |
| 4位(全体48番目) | センターを守れる外野手 | 岡田 光平、飯山 志夢、藤森 康淳 |
| 5位(全体49番目) | 三塁・一塁の右の長距離砲 | 田中 諒、杉崎 成、伊藤 颯希 |
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まとめ
セ・リーグ6球団の1位入札を振り返ると、パターン①では菰田選手にヤクルト・DeNA・巨人、渡部選手に中日・広島・阪神と、セ・リーグだけで2人に3球団ずつが集まりました。パターン②では広島とDeNAが宮原 廉投手で重なり、中日は鈴木投手か川尻投手、ヤクルトは渡辺投手、巨人は鈴木投手、阪神は前田投手に入札する形です。
12球団で見ると、補強ポイントとして最も多くの球団が挙がったのは「即戦力の先発投手」。大学生投手、特に左腕が豊富な年だけに、2位以降でもどの球団がどの左腕を確保するかが見どころです。捕手は渡部選手が頭ひとつ抜けているため、抽選で外れた球団がどこで次の捕手を獲るかにも注目です。
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みなさんの応援する球団は、どこを補強すべきだと思いますか。ドラフトウォッチのドラフト予想では、1位入札予想や球団別の1位〜5位の指名予想を投稿できます。ぜひ予想を投稿してみてください。パ・リーグ6球団の分析はパ・リーグ編をご覧ください。
※成績・デプス表は動画制作時点(2026年10月中旬)のもの。年齢は2027年3月末時点です。指名順位の目安は当サイトの仮想ドラフト16回分の中央値をもとにしています。