北海道日本ハムファイターズが2026年のドラフトで指名した10人を、一人ずつ紹介します。支配下5人・育成5人。大型の高校生だけでなく、大学で結果を残してきた選手にも面白い顔ぶれがそろいました。
進め方はDeNA・阪神の回と同じです。まず今季の成績と、育成選手も含めたデプス表から指名の狙いを考え、そのあとに全員を紹介します。将来どう育つかを決めつけるのではなく、ドラフトファンとして今楽しみにしているところを書き残しておきたいと思います。
この記事の内容は動画でも解説しています:高ポテンシャル選手多数!日本ハムドラフト指名10人の魅力を徹底解説!【ドラフト2026】
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| 順位 | 選手 | 所属 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 菰田陽生 | 山梨学院高 | 投手兼内野手 |
| 2位 | 牟禮翔 | 九州国際大付高 | 外野手 |
| 3位 | 末吉良丞 | 沖縄尚学高 | 投手 |
| 4位 | 加藤宇 | 明星大 | 投手 |
| 5位 | 岡本翔斗 | 香里丘高 | 投手 |
| 育成1位 | 岡田光平 | 大阪工業大 | 外野手 |
| 育成2位 | 藤井悠貴 | 新宮高 | 投手 |
| 育成3位 | 半杭奏太 | 東農大二高 | 内野手 |
| 育成4位 | 小島慎也 | 東北福祉大 | 内野手 |
| 育成5位 | 今津慶介 | 慶應大 | 内野手 |
指名前のチーム状況:打線は強力、投手陣はもう一段厚く
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日本ハムは今季78勝62敗3分で、パ・リーグ3位でした。591得点、177本塁打はどちらもリーグ2位。打線はすでにかなりの力があります。
一方、チーム防御率は3.38。上位のソフトバンクと西武は2点台でしたから、投手陣をさらに厚くしたい状況も見えます。
ただ、今年の支配下指名は高校生が5人中4人で、大学生は加藤宇投手一人だけです。来季の穴を一気に埋めるというより、今いる主力と競争させながら、数年先の中心選手を育てようとする指名に感じます。
デプス表で見る指名の狙い
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指名選手を加えたデプス表です。支配下・育成を含む94人で、年齢は2027年3月末時点。先発・救援などの区分はサイト上の現時点の整理で、球団の来季の起用法を示すものではありません。
投手:18歳の投手を4人、将来の競争へ
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投手を見ると、伊藤大海投手や北山亘基投手など、一軍の軸はいます。そこへ菰田投手、末吉投手、岡本投手、育成の藤井投手と、18歳の投手を4人加えました。投手陣の層を長い目で厚くする意図が、年齢の並びからも伝わります。
大学生の加藤投手は、この4人とは時間軸が違います。強い直球を武器に、より早い段階で一軍の投手争いに入る可能性があります。
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もちろん、先発か救援かはまだ決まっていません。加藤投手を取ったから来季のブルペンが埋まった、とまでは言えないと思います。
野手:右の長打と左の出塁、個性の違う内野手
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外野には万波中正選手、水谷瞬選手らがいるところに、牟禮選手と岡田選手が加わります。牟禮選手は右の長打を持ちながら走力と肩もあり、将来の外野をさらに面白くする存在です。岡田選手は左打ちで、打って塁に出るタイプ。2人の特徴が重ならないのも良いところです。
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内野の育成指名は半杭選手、小島選手、今津選手の3人。高校生の遊撃候補、大学で長打を磨いた左打者、地元北海道出身の両打ちの選手と、こちらも個性が違います。
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捕手の指名はありませんでした。田宮裕涼選手や進藤勇也選手ら、すでにいる若い捕手の成長を見ていく考え方かもしれません。
指名の狙いを考える
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支配下では大きく伸びる高校生を中心に据え、育成では左打ちの外野手と内野手も加える。その中に、奪三振力のある大学生右腕を一人入れた形です。
新庄剛志監督の続投が決まっていたので、私はもっと即戦力に寄せるのかと思っていました。それでも素材を重視する方針がぶれなかったのは、日本ハムらしくて好きです。
ただ、来季すぐに頼れる左の救援投手や、支配下の左打ち外野手は今回増えていません。この点は、既存戦力や別の補強でどう対応するかも見たいところです。
成績の見方
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投手の奪三振率は、9イニングあたり何個三振を奪うかに直したもの(奪三振数×9÷投球回)です。野手のOPSは出塁率と長打率を足した打撃の目安です。
高校野球は試合数が限られ、大学もリーグの階級や対象期間が違います。同じ数字だけで選手の優劣は決めず、球団が評価した武器と一緒に見ていきます。高校生の通算本塁打や球速は球団の公表値です。
1位 菰田陽生(山梨学院高・投手兼内野手)
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195センチ、103キロ。投手として150キロを超える直球を投げ、打者としては高校通算39本塁打。投打のどちらか一方だけでも大きな魅力があるのに、両方を試せる選手を単独で指名できました。
球団公式も「投手兼内野手」と紹介しています。新庄監督は二刀流に夢を感じる一方で、まず本人の性格やこれまでの練習方法を知り、コミュニケーションを取りたいと話しています。
私はまず、投げるときの球の強さと、打席での打球の飛距離を見たいです。二刀流を続けるなら、練習量や試合での起用をどう組み合わせるのか。選手に合う育て方を探していく過程そのものが楽しみです。
指名当日の様子は日本ハム単独1位・山梨学院の菰田陽生で紹介しています。
2位 牟禮翔(九州国際大付高・外野手)
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九州国際大付の強打の外野手です。181センチ、96キロの体から、広角に強い打球を放てるのが魅力。2年秋の明治神宮大会ではバックスクリーンへの本塁打を放ち、日本一にも貢献しました。
球団は長打だけでなく、遠投100メートルを超える肩と身体能力も評価しています。
日本ハムには万波選手、水谷選手ら外野の主力がいます。それでも、この年齢で強く振れて、センターを含む外野の選択肢にもなり得る選手を加えたのは楽しみです。プロの打球速度に守備で対応しながら、持ち味の長打をどう伸ばすか。数年後の外野争いを想像したくなります。
指名後のコメントは日本ハム2位・九州国際大付の牟禮翔にまとめています。
3位 末吉良丞(沖縄尚学高・投手)
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沖縄尚学の左腕です。2025年夏の甲子園で優勝投手になり、150キロを超える直球を投げ込む力があります。
球団は下半身の強さと球の力を評価し、最終学年は本来の状態ではなかったものの、さらに伸びる可能性を見ています。私はこの順位で末吉投手を指名できたことが、とても大きいと思いました。
左投手だからすぐに左の中継ぎ、と決めるより、まずは先発として長い回を投げる可能性を見たいです。菰田投手と末吉投手がそれぞれのペースで伸びれば、将来の先発陣に右と左の強い柱が加わります。ここは時間をかけて追いかけたいですね。
4位 加藤宇(明星大・投手)
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最速157キロの直球が注目される右腕で、球団は左打者の内角にも入るスライダーを評価しています。3年秋には10者連続三振を記録。三振を奪う力は大学で繰り返し示してきました。
首都大学野球連盟の公式記録では、今年の春に2部リーグで9試合33イニングを投げ、49奪三振、防御率0.82。奪三振率にすると13.36です。
2部リーグの数字なので、これをそのまま一軍での成績に置き換えることはできません。それでも33イニングで49三振という力は、はっきりした武器です。
高校生中心の指名の中で、加藤投手は少し早い時期に競争へ入れそうな存在です。まずは直球とスライダーがプロの打者にどう通用するかを見たいです。
5位 岡本翔斗(香里丘高・投手)
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大阪の公立校、香里丘高校の右腕です。細身ながら140キロ台後半の球を投げます。球団公式は、投球フォームのバランスと腕の振りのしなやかさを評価しています。
甲子園出場はありませんが、春と夏の大阪大会では強豪私学を相手に二桁奪三振を記録しました。全国大会の大きな数字だけでは見つけられない魅力を、球団が丁寧に見ていたのだろうと感じます。
今は75キロですから、体づくりが投球にどうつながるかも楽しみです。フォームの良さを保ちながら直球がさらに強くなれば面白いですね。
育成1位 岡田光平(大阪工業大・外野手)
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右投げ左打ちの外野手で、広角にライナーを打てるのが持ち味です。大学リーグでは3年秋と4年春に、2季連続で首位打者になりました。球団は、ツボにはまったときの飛距離に加え、一塁到達4秒を切る足も評価しています。
左打ちの外野手は、支配下指名では加わらなかったタイプです。育成からこの特徴を持つ選手が競争に入るのは、デプス表を見ても意味があると思います。まずは打席を重ね、出塁と走塁で強みを示して、支配下をつかんでほしいです。
育成2位 藤井悠貴(新宮高・投手)
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新宮高校の197センチ右腕です。体格だけでも目を引きますが、球団が挙げるのは直球と奪三振能力。フォームに大きなクセがないと評価されていて、出力が上がる余地を楽しみにしたい素材です。
高校生投手は菰田、末吉、岡本の3人を支配下で指名しましたが、育成でもこの大型右腕を加えました。体づくりを進めながら、長身からの球にどんな角度と強さが出るのか。急がず成長を見たい投手です。
育成3位 半杭奏太(東農大二高・内野手)
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球を手元まで引きつけて強く打てる打者で、長打も期待されます。守備では柔らかいグラブさばきと、三遊間の深い位置から投げ切る肩が魅力だと球団は紹介しています。
ショートは難しいポジションですが、若いうちからここに挑戦できる選手を育成で加えました。打撃の強さと守備の安定感を両方伸ばし、既存の若い内野手との競争に入ってくる姿が楽しみです。
育成4位 小島慎也(東北福祉大・内野手)
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東北福祉大の左打ちの内野手です。高校時代から長打があり、大学では体を強くして打球の力を磨いてきました。
仙台六大学の公式記録では、今年の春に8試合で27打数10安打、打率.370、12打点。昨年秋にはリーグ最多の4本塁打を記録し、今年の秋も一塁手でベストナインに選ばれています。
デプス表ではコーナーの位置に置いています。まずはバットで存在感を見せ、守れる場所を広げていけると出番も増えそうです。育成指名ですが、大学で積み上げた実績がある打者です。左の強い打球で支配下への道を開いてほしいですね。
育成5位 今津慶介(慶應大・内野手)
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北海道・旭川の出身で、慶應大では主将としてチームを引っ張ってきました。右投げ両打ち。球団は打撃のパンチ力と勝負強さ、そしてリーダーシップを評価しています。
東京六大学の公式記録では、今年の春に13試合で打率.327、2本塁打、15打点。打点はリーグ最多で、二塁手のベストナインにも選ばれました。派手な長打だけでなく、得点につながる打撃を積み重ねたのがいいですね。
地元の球団に育成から入る形になりますが、大学での経験を生かし、内野の競争に加わってほしいです。
10人を振り返って
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菰田選手の二刀流、牟禮選手の強打、末吉投手の左腕としての力。上位には本当に楽しみな素材がそろいました。加藤投手の奪三振力は早めにプロで見たいですし、育成の5人もそれぞれ違う武器を持っています。
今季3位のチームが、来季だけでなく、その先の主力候補を選んだドラフトだったように思います。球団が発表した選手紹介とスカウト評は、ニュース記事【日本ハム】1位菰田陽生ら支配下5人中4人が高校生にもまとめています。
みなさんは、特にどの選手が楽しみでしょうか。
出典
- [北海道日本ハムファイターズ公式] 2026年ドラフト情報
- [パ・リーグ.com] 2026年ドラフト会議 指名一覧
- [NPB公式] 2026年 パシフィック・リーグ 成績
- [首都大学野球連盟] 2026年春季リーグ 個人成績(加藤宇、2部)
- [仙台六大学野球連盟] 2026年春季リーグ/2025年秋季リーグ/2026年秋季リーグ(小島慎也)
- [東京六大学野球連盟] 2026年春季リーグ 個人打撃成績(今津慶介)
- デプス表:npb-depth-chart(2026年指名後、支配下・育成の計94人、年齢は2027年3月末時点)
※スライドの選手写真はモザイク加工しています。写真の出典は各スライドに記載しています。高校生の通算本塁打や球速は球団の公表値です。デプス表のポジションは現時点の整理で、将来の起用を決めるものではありません。