意中の日本ハムが単独1位指名
10月22日のドラフト会議で、山梨学院の菰田陽生投手(3年)が日本ハムから単独で1位指名された。会議開始から約15分後の午後5時6分に名前が呼ばれ、日本ハムが交渉権を獲得した。校内の会見場にはテレビカメラ約15台、約100人の報道陣が集まり、野球部員や両親も見守る中で大きな拍手が起きた。
二刀流で大谷翔平(ドジャース)の道に憧れる菰田にとって、日本ハムは「行きたかった」球団。それでも、指名の瞬間は表情を変えなかった。
真顔の理由は「けっこう練習して…」
その理由を問われると、菰田は恥ずかしそうに明かした。「ドラフト前から呼んで頂いたらどういう表情をしようかなというのを考えていて。1番は少し笑うくらいがよかったんですけど、あまりできなかった」「けっこう練習していた。変な顔をしないというのが1番だった。少しニコッとしようと思ったけど真顔でした」(スポーツ報知)。
吉田監督「何十年に1度の原石」
会見に同席した吉田洸二監督は、菰田が8月のU18アジア選手権の頃からプロでも投打で挑戦したいと申し出てきたことを明かした。「あまり自己表現しない彼が自分から言ってきましたので、背中を押してあげたい気持ち半分、難しいぞという思いが半分。そんな中で迎えた本日でしたが、結果として二刀流で育成実績のある球団から指名をいただきまして感謝の気持ちでいっぱいです」。
素質については「このボディーと可能性は何十年に1度の原石じゃないかなと思います。ただ、原石も磨かなければただの体の大きい人になってしまう。北の大地で磨いていただき、期待に応えるような野球選手であってほしい」と期待を込めた。
センバツで骨折、代表漏れも乗り越えて
195センチ、103キロの大型右腕で、投げては最速152キロ、打っては高校通算39本塁打。2年春から3季連続で甲子園に出場し、2年夏は4試合に先発して4強入りに貢献した。
ただ、今年は苦しい1年だった。3年春のセンバツでは一塁守備で走者と接触して左手首を骨折。夏の山梨大会で復帰して登板し、本塁打も放ったが、甲子園には届かず「エースとしても主将としても本当にだらしない」と涙を流した。9月の高校日本代表入りも逃した。それでも投打の二刀流にこだわって練習を続け、スカウトの評価は下がらなかった。吉田監督は「菰田がけがのあと腐らずに真面目に取り組んだ姿勢によって、野球の神様がご褒美をくださったのかなと思います」と話している。
選手プロフィール
- 所属: 山梨学院高
- 生年月日: 2008年12月21日(千葉・御宿町出身)
- 身長/体重: 195cm/103kg
- 投打: 右投右打
- 最速: 152キロ
- 高校通算: 39本塁打
- 経歴: 御宿少年野球クラブ→千葉西シニア→山梨学院
- ドラフト: 2026年 日本ハム1位(単独)