東大1回戦は4打数無安打、通算100安打まであと2本
ソフトバンクからドラフト4位指名を受けた法大の主将・藤森康淳外野手(4年)が10月25日、東京六大学リーグの東大1回戦(神宮)に出場し、4打数無安打に終わった。リーグ通算98安打で迎えた試合で、100安打まであと2本のまま足踏みとなった。試合は法大が3―0で先勝した。
「もう力みまくってました。頭の中には100しかなかった。一番ダメなパターン。やっぱりチームのことを優先して考えていないとこういう結果になるんだな」と苦笑い。「去年も東大戦でタコったことがあったんですが、その時の記憶が思い返されて」と振り返った(日刊スポーツ)。
視察したソフトバンクの宮田善久スカウトは「(中堅手争いで)競争できる選手。広角に打てて足もある」と改めて評価した。
26日の2回戦は27日に順延、「最後は神頼み」
26日に予定されていた2回戦は、台風30号の接近で荒天が予想されるため27日に順延された。法大が勝てば、藤森にとって大学最後の試合となる。
100安打を達成すれば東京六大学リーグ史上35人目で、法大では大引啓次(121安打)、小早川毅彦(114安打)、金光興二(108安打)、多木裕史(106安打)に続く5人目。令和では慶大・柳町達(113安打、ソフトバンク)、明大・宗山塁(118安打、楽天)に次ぐ3人目となる(週刊ベースボール)。
秘策は「最後は神頼みですね」。昨年、打てなかった時期に寮近くの神社へ通い、翌日の試合で3安打を放った。今回も同じ神社で験を担ぐという。
ドラフト4位に「本当にびっくり」
22日のドラフト会議ではソフトバンクから4位で指名された。「本当にびっくりしました。4位で選ばれると思っていなかったので、選ばれた瞬間は考える余裕もなかったです」。お祝いの連絡が殺到し、「LINEの通知が『+99』のようになっていて、何件来ているかもうよく分からない状態でした」と笑った。
天理高では3年春夏に甲子園に出場し、高校日本代表にも選ばれた。法大では1年春に二塁手としてデビューし、2年から外野手に転向。3年秋に首位打者と外野手部門のベストナインを獲得した。球団は「東京六大学で100安打間近のコンタクト能力に長けた当て感の良いアベレージヒッター」と評価している。
宮田スカウト「25年目にして、初の縁なんです」
25日の東大1回戦を神宮のスタンドから見つめたソフトバンクの宮田善久スカウトは、法大のOBだ。法大から直接ホークスに入るのは、1998年のドラフト4位・福山龍太郎(現アマスカウトチーフ)以来28年ぶり。スカウトとして東浜巨、大津亮介、松本晴らの獲得に携わってきた宮田スカウトにとって、母校から選手を送り出すのは初めてになる。「これまでも母校から獲得したいと思った選手はいましたが、ドラフトとは球団ニーズと編成ニーズ、当日の巡り合わせが合致しないと実現しないんです」。
ソフトバンクは1〜3位で鈴木泰成、有馬伽久、渡辺和大と大学日本代表の投手を指名し、4位(全体47番目)で藤森を指名した。それまでに他球団は計7人の外野手を指名していた。
宮田スカウトが最も評価しているのは打撃だという。「リーグ戦で通算20盗塁を数える脚力と、守備範囲の広い守備力をセールスポイントとして挙げていますが、実は私が最も評価しているのは、打撃なんです。当て勘が良く、コンタクト率が高い。逆方向に打てる強みがあります。つまり、振って合わせていくタイプ。追い込まれても、崩れても、合わせることができる」。
ソフトバンクの外野には柳田悠岐、周東佑京、近藤健介がいる。「隙間がないのが現状ですが、川村友斗が終盤の代走、守備固めから出場機会を得ているように、藤森にはこの中に入ってきてほしいと思っています。自らの手で切り拓いていくしかないですが、競争ができる選手です」。法大で一塁、三塁、外野も守った器用さから、牧原大成のようなユーティリティー選手としての期待もあるという。
法大の大島公一監督は、宮田スカウトと法大野球部の同級生。「どこでもいいから、打順に入れたい選手でした。いつでもチームに必要な部分にフィットしてくれる、ありがたい存在でした」と振り返り、今春はけがに苦しみながら主将として出場を続けたことを明かした(週刊ベースボール)。
選手プロフィール
- 所属: 法政大(4年、主将)
- 生年月日: 2004年8月10日(大阪府出身)
- 身長/体重: 171cm/73kg(球団発表)
- 投打: 右投左打
- 経歴: 道明寺レッドタイガース→羽曳野ボーイズ→天理高→法政大
- 50メートル走: 5秒9
- 通算成績: 87試合 98安打(2本塁打)、打率.327(10月24日時点)
- ドラフト: 2026年 ソフトバンク4位
ソフトバンクの指名選手全体については、【ソフトバンク】1位・鈴木泰成ら上位3人を大学生投手で固める 9位で佐藤幻瑛「勝算があっていった訳ではない」、育成含む24選手のスカウト評にまとめている。
出典
- [Yahoo!ニュース] ソフトバンクドラ4の法大・藤森 無安打でリーグ通算100安打足踏み「力みまくっていました」
- [日刊スポーツ] 【大学野球】ソフトバンク4位の法大・藤森康淳「力みまくってました」通算100安打はおあずけ
- [日刊スポーツ] 【大学野球】ソフトバンク4位の法大・藤森康淳、100安打足踏みも秘策あり「明日行きます」
- [週刊ベースボール(Yahoo!ニュース)] 【東京六大学野球】法大史上5人目の偉業を目指す「通算100安打」の価値とは
- [週刊ベースボール(Yahoo!ニュース)] 【2026ドラフト】ソフトバンクスカウトが「競争ができる」と語る法大のドラフト4位外野手の「プロで生きる道」とは何か
- [ベースボールチャンネル(Yahoo!ニュース)] 【ソフトバンク】ドラフト球団コメント一覧