8月22日、第108回全国高校野球選手権大会が閉幕し、智辯和歌山が健大高崎を4対3で下して5年ぶり4回目の優勝を飾りました。そして8月26日からは社会人ナンバーワンを決める都市対抗野球が東京ドームで開幕。大学もまもなく秋のリーグ戦を迎え、ドラフトに向けた最後の勝負の場が出そろいました。
本稿では2026年ドラフトの1位12人を、競合・単独・外れ1位の3段階で予想していきます。先にお伝えしておくと、この夏で順位はかなり動きました。7月編で競合に入れていた選手が外れ1位まで下がり、逆に外れ1位から競合まで戻ってきた選手もいます。
1位12人 一覧
| 評価 | # | 選手 | 所属 | ポジション | 7月編からの変動 |
|---|---|---|---|---|---|
| 競合 | 1 | 織田 翔希 | 横浜高 | 投手 | — |
| 競合 | 2 | 菰田 陽生 | 山梨学院高 | 投手/一塁 | — |
| 競合 | 3 | 鈴木 泰成 | 青山学院大 | 投手 | ▲ 外れ1位から競合へ |
| 競合 | 4 | 渡部 海 | 青山学院大 | 捕手 | — |
| 単独 | 5 | 米沢 友翔 | 関西大 | 投手(左) | — |
| 単独 | 6 | 藤澤 涼介 | 東京ガス | 外野手 | ▲ 外れ1位から単独へ |
| 外れ1位 | 7 | 宮原 廉 | 近畿大 | 投手 | — |
| 外れ1位 | 8 | 角田 楓斗 | 富士大 | 投手 | — |
| 外れ1位 | 9 | 有馬 伽久 | 立命館大 | 投手(左) | ★ 新たに12人入り |
| 外れ1位 | 10 | 渡辺 和大 | 慶應義塾大 | 投手(左) | — |
| 外れ1位 | 11 | 榊原 七斗 | 明治大 | 外野手 | — |
| 外れ1位 | 12 | 前田 侑大 | 高岡第一高 | 投手(左) | ▼ 競合から外れ1位へ |
競合予想
1. 織田翔希(横浜高校・投手)
身長185cmの長身細身から剛球を投げ下ろす、高校生ナンバーワン右腕です。この夏の織田投手は、まさに全国の主役でした。神奈川大会の準決勝では自己最速となる157キロをマークし、迎えた甲子園ではさらにその評価を押し上げます。
ハイライトは準々決勝の花巻東戦。123球を投げて10奪三振の完封勝利を挙げ、この試合で最速156キロを7度も計測しました。甲子園という舞台で156キロを7度というのは球速表示の歴史の中でも最高クラスの数字で、横浜にとって2008年以来18年ぶりとなる4強進出を、まさに1人で引き寄せた投球でした。
ただ、最後の夏は残酷な形で終わります。中1日で迎えた準決勝の智辯和歌山戦、織田投手は2回3分の1を8安打4失点でマウンドを降りました。智辯和歌山は前日に170キロ超に設定した打撃マシンを使って織田対策を徹底しており、3回には5番・楠本選手に152キロの直球を右翼席へ運ばれる勝ち越し3ランを浴びています。試合後、織田投手は大粒の涙を流していました。
ではこの登板で評価が落ちたのかというと、そうは思いません。2年生からほとんど離脱なく投げ続け、あれだけ研究され尽くした上で全国4強まで投げ抜いたこと自体が、高校生としては規格外です。8月22日に発表されたU-18日本代表にも選出されており、9月7日から台湾で行われるアジア選手権が高校最後の投球の場となります。
ひとつ気がかりなのは進路で、準決勝の敗戦後にアメリカ挑戦も視野に入れているという報道が出ています。ここは秋にかけて必ず確認しておきたいポイントですが、NPBを選んだ場合に複数球団が入札に来ることは、まず間違いないでしょう。
2. 菰田陽生(山梨学院高校・投手/一塁)
身長194cm・体重97kgという圧倒的な体格を誇る超大型二刀流です。投げては最速152キロ、打っては高校通算39本塁打という規格外のスケールで、**「大谷のようにプロでも二刀流を続けられる可能性のある逸材」**と評される存在です。
今春のセンバツで左手首を骨折し、6月末に97日ぶりの実戦復帰。そこから最速152キロまで戻し、山梨大会でも本塁打を放つなど、完全復活を印象づけた状態で最後の夏を迎えました。
しかし7月20日、山梨大会の準決勝で衝撃の結末が待っていました。帝京三に延長10回タイブレークの末、4対5で敗戦。菰田選手は「4番・一塁」で先発したものの4打数無安打、10回にはマウンドに上がり150キロを計測しながらも決勝点を献上しました。山梨県内24連勝がストップし、4季連続の甲子園出場も消滅。本人も**「正直、何が起きたのか分からない状態」**と語り、涙を流しています。
それでも、菰田選手を競合予想から外す理由にはならないと考えます。スカウトが見ているのは高校最後の1試合の結果ではなく、194cm97kgという体格と、投打両方でトップレベルという希少性だからです。この夏、12球団が繰り返し視察に訪れたのは、そこに価値があると判断しているからでしょう。本人はプロ一本を明言しており、甲子園という最大のアピールの場を失ってなお、複数球団が入札に踏み切るだけのポテンシャルを持った選手です。
3. 鈴木泰成(青山学院大学・投手)
7月編ではあえて競合の一歩手前に置いた選手ですが、今回は競合予想に戻しました。身長187cmの長身からしなやかに投げ下ろす最速154キロのストレートは、回転数が2700回転を超えることもある驚異の伸びを誇ります。
今春は東都1部リーグで最優秀投手とベストナインを獲得。中央大戦では8回99球3安打無失点でリーグ通算10勝目をマークし、別の試合では9回137球、8安打3失点の完投勝利も挙げています。この10勝目の試合には、NPB12球団にメジャー3球団を加えた15球団のスカウトが集結しました。
さらに6月の大学日本代表選考合宿では、日米19球団が見つめる中で153キロを計測し2回無失点。阪神は10人態勢で視察し、メッツも高い評価を残しています。そして7月8日から13日に行われた日米大学野球選手権にも大学日本代表として選出されており、春から夏にかけて評価を落とす要素が1つもありませんでした。
評価を戻した理由はもう1つあります。7月編で競合に入れていた高校生2人が、この夏で明暗を分けたことです。高校生の目玉が減った分、大学ナンバーワン級の完成された右腕という価値が相対的に上がりました。即戦力として計算でき、なおかつ将来はエースになれるスケールもある。リスクの少ない上位指名先として、複数球団が入札に来る可能性は高いでしょう。
4. 渡部海(青山学院大学・捕手)
名門・智弁和歌山で2年夏に甲子園優勝を経験し、大学進学後も1年春から正捕手として東都リーグ6連覇に貢献してきた世代最強捕手です。高校・大学を通じて日本一は5回。主将としてチームを引っ張る存在でもあります。
最大の魅力は高校通算38本塁打を放った打撃センスと、二塁送球1.8秒台を叩き出す爆肩で、大学でも複数回のベストナイン、さらにMVPを獲得するなど実績は圧倒的です。この夏は大学日本代表の正捕手として日米大学野球のマスクをかぶり、代表クラスの投手陣をリードする経験も積んでいます。
そして何より、今年のドラフトは**「打てる捕手」が極端に品薄です。阪神は渡部選手を1位の最上位候補としてロックオンし、「競合覚悟で指名する価値がある」と最大級のコメントを残しています。ソフトバンクの永井編成育成本部長も「攻守ともに好バランス型。うちに来たらいい感じにはまると思う」**とその適性を絶賛しました。多くの球団が抱える次世代の正捕手不在問題を一気に解決できる存在で、1位指名競合の可能性が極めて高い逸材です。
競合予想のまとめ: 以上4名を競合予想としました。7月編との違いは、高岡第一の前田投手に代えて青山学院大の鈴木投手を入れた点です。この夏の甲子園を経て、高校生と大学生の力関係が少し変わったというのが今回の見立てです。
単独予想
5. 米沢友翔(関西大学・投手)
180cm80kgの均整の取れた体格から、最速149キロの伸びのある直球とキレ味鋭いスライダー、チェンジアップを投げ分ける本格派左腕です。中日のドラ1・金丸投手の2学年後輩という点でも話題を集めています。
今春の関関戦では、阪神甲子園球場で1安打無四死球13奪三振という準完全試合を達成。さらに全日本大学選手権では、前夜に38.5度の発熱に見舞われながら志願の連投を買って出て、5回2安打無失点の力投でチームを54年ぶりの日本一へと導き、最高殊勲選手賞に輝きました。その勢いのまま大学日本代表にも選出され、巨人のスカウトも高い評価を残しています。
球団側の動きも活発です。阪神はスカウト会議で米沢投手を徹底マークすることを決め、中日は**「金丸2世」として上位候補にリストアップ。西武の広池球団本部長は「右打者の内角、左打者の外角へ投げ切れる球の強さ」**を評価しています。
ここまで評価が固まっていながら、なぜ競合ではなく単独なのか。理由は今年の即戦力左腕の層の厚さです。このあと紹介する立命館大の有馬投手、慶應義塾大の渡辺投手と、同じ「即戦力左腕」というカテゴリーに1位級が3人います。左腕を狙う球団の票が3人に分散するため、評価は競合クラスでも入札は1球団に収まりやすいと考えました。本人も「ドラフト1位」を公言しており、秋のリーグ戦でこの内容を続けられれば、単独1位での指名は十分に現実的でしょう。
6. 藤澤涼介(東京ガス・外野手)
2026年ドラフトで社会人野手ナンバーワンの呼び声が高いスラッガー外野手です。佐野日大高校から国立の横浜国立大学理工学部を経て名門・東京ガスへ進んだ異色の経歴を持つ、187cm87kgの右の強打者で、1日10時間の猛勉強で横浜国大に合格したという努力家でもあります。
50メートル5秒97の走力に、打球速度は150キロ超え。高いミート力と圧倒的な飛距離を兼ね備えています。今年の都市対抗東京2次予選では21打数10安打、1本塁打8打点、打率.476という驚異の数字をマーク。3試合連続本塁打を放ち、第3代表決定戦では決勝ソロでチームを本大会へと導きました。今シーズン通算でも打率.463、出塁率.507、長打率.701、OPS1.208という異次元の数字を残しています。
今回、7月編の外れ1位から単独予想へと評価を引き上げました。理由は8月26日に開幕した都市対抗です。ドラフト解禁となる社会人2年目、しかも全国のスカウトが一堂に会する最高の舞台で、予選同様の数字を東京ドームでも残せるなら、評価がもう一段跳ね上がるのはほぼ間違いありません。
そのうえで、なぜ競合ではなく単独なのか。今年は投手が異常なまでの豊作で、目玉が完全に投手へ集中しているからです。競合予想の4人のうち3人が投手、単独の米沢投手も投手。多くの球団はまず投手から入札に向かうはずです。その一方で、センターを守れて長打も打てる即戦力の右打者となると、今年は藤澤選手がほぼ唯一の存在と言っていい状況です。外野が最優先の補強ポイントになっている球団にとっては、投手の抽選に参加して外すリスクを負うより、藤澤選手を確実に押さえたほうが編成として合理的でしょう。競合の裏をかいて1人だけ手を挙げる、そういう指名の仕方が最もハマる選手だと考えました。
外れ1位予想
7. 宮原廉(近畿大学・投手)
身長182cm・体重88kgの体から最速154キロの威力ある直球を投げ込む、関西学生連盟屈指の本格派右腕です。広島の名門・崇徳高校出身で、真っすぐで押し込みながらカーブやスプリットで仕留めるスタイルが持ち味。**「プロ入り後は160キロ到達の予感」**とも評される、伸びしろの大きな投手です。
今春はリーグ戦7試合で42回3分の1を投げ41奪三振、自責点はわずか6という圧巻の成績を残し、京大戦では6回11奪三振の快投も見せました。とりわけ注目を集めたのが、ライバル・関大の米沢投手との上位対決です。この一戦には日米12球団から47人のスカウトが集結し、巨人にいたっては11人態勢を組むほどの過熱ぶりでした。DeNAの藤田スカウトも**「緩急をうまく使って投げていた。フォークも低めに決まっていた」**と投球術の高さを評価しています。
下級生の頃から評価されてきたタイプではなく、最上級生になって右肩上がりに伸びてきた投手で、青山学院大の鈴木投手も認める実力の持ち主。1位指名は十分に射程圏内と言って差し支えないでしょう。
8. 角田楓斗(富士大学・投手)
最速153キロの伸びのあるストレートが特徴的な、富士大のエース右腕です。打者の手元で伸びる質の高い真っ直ぐに、縦スライダーやスプリット、カットなど多彩な変化球を交え、数多くの三振を奪うのが持ち味です。
3年春には北東北リーグタイ記録となる19奪三振をマークするなど奪三振能力は折り紙付きで、今春はリーグの最優秀選手賞、最優秀防御率賞、ベストナインを総なめにしました。さらに全日本大学選手権の1回戦では、ネット裏に集まった日米のスカウト陣の前で7回2安打2失点、毎回となる14奪三振の圧巻の投球を披露しています。侍ジャパン大学代表候補の合宿にも選出され、台湾への海外遠征メンバーにも名を連ねました。
地方リーグ所属ということで露出は多くありませんが、全国の舞台で結果を出し続けているという点で評価は非常に安定しています。秋も同じ投球を続けられれば、1位指名は十分に考えられるでしょう。
9. 有馬伽久(立命館大学・投手)
今回、新たに12人に入ってきた選手です。175cm80kgと決して大きくはありませんが、最速151キロの直球に切れ味鋭いスライダー、そしてツーシームを操る大学屈指の左腕で、愛工大名電では5番打者も務めた打撃センスも光る選手でした。
2年春には関西学生リーグの最優秀投手賞を獲得し、その名を全国に知らしめたのが昨秋の明治神宮大会です。1回戦の東農大北海道戦では6回から救援し、10者連続奪三振という大会新記録を樹立。1972年に関大の山口高志さんが記録した8者連続を53年ぶりに更新しました。さらに中1日で迎えた準々決勝の明治大戦では、4回途中から6回3分の2を2安打無失点。ドラフト指名選手が並ぶ強力打線を封じ、関西勢が東京六大学勢を破るのは28年ぶりという歴史的勝利に貢献し、チームを17年ぶりの4強へと導きました。
飛躍のきっかけは、ミスター社会人野球と呼ばれるトヨタ自動車の佐竹功年さんから授かったツーシームだったといいます。この球種を覚えたことで、それまで苦手にしていた左打者への被打率が劇的に改善しました。
今春の関西学生リーグ最終節では延長11回140球を投げ抜きながら最後にサヨナラ本塁打を浴びるという悔しい結果もありましたが、この試合にはNPB10球団が視察に訪れ、巨人は8人、阪神は3人態勢を組んでいます。DeNAの八馬スカウトは**「スーパーだね。真っすぐもスライダーもツーシームもいい」、巨人の武田チーフスカウトは「東克樹をほうふつさせるような投球」**と絶賛しました。米沢投手、渡辺投手と並ぶ、今年の即戦力左腕3人衆の1人です。
10. 渡辺和大(慶應義塾大学・投手)
最速151キロの直球に、同じ軌道から鋭く変化するカットボールやツーシームを操る大学屈指の技巧派左腕です。制球力と決め球のキレを高いレベルで両立し、真っ直ぐと同じ腕の振りから打者の手元で小さく動かして、多くの空振りと三振を奪います。
2年秋には防御率1.17で最優秀防御率のタイトルを獲得すると、今春はさらに凄みを増し、7勝2敗、防御率1.28でベストナインと2度目の最優秀防御率に輝きました。とりわけ圧巻だったのが、伝統の一戦・早慶戦での3連投です。チームを5季ぶりの完全優勝へと導き、あの斎藤佑樹さん以来となる1シーズン7勝で投手4冠を達成しました。
その勢いは全国の舞台でも止まらず、全日本大学選手権では大会タイ記録となる8者連続を含む15奪三振で前回王者を撃破し、5年ぶりの決勝進出に貢献。巨人や阪神のスカウトもその投球を高く評価しています。球速で圧倒するタイプではありませんが、この完成度と安定感は先発ローテーションの計算が立つという意味で非常に大きな武器です。
11. 榊原七斗(明治大学・外野手)
走攻守三拍子揃ったセンタータイプの、左の好打者です。身長173cm・76kgと小柄ですが、繊細なバットコントロールとパンチ力を兼ね備え、東京六大学の名門・明治大学で副将を務めるチームの中心選手です。
報徳学園時代は最速145キロを誇る本格派左腕でしたが、**「バッティングの方が好き」**という理由で大学から野手に専念すると、その才能が一気に開花しました。50メートル5秒99の俊足と遠投115メートルの強肩を武器に、守備でも投手出身ならではの広い守備範囲を誇ります。
今春は立大戦で2試合連続本塁打を放つなど勝負強さを発揮し、リーグ現役最多となる通算11本塁打を記録。昨年の日米大学野球でも、先制適時二塁打と3ランを含む3安打4打点の大暴れを見せ、巨人のスカウトから**「来年が楽しみ」と絶賛されていました。阪神のスカウトも「ヤクルトの丸山選手より長打力がある」**とその打撃を高く評価しています。藤澤選手と同様、外野の即戦力を求める球団にとっては非常に魅力的な存在です。
12. 前田侑大(高岡第一高校・投手)
7月編では競合予想に入れていた選手ですが、今回は外れ1位としました。実力を疑っているわけではありません。
身長173cmと小柄ながら、しなやかな腕の振りから伸びのある直球を投げ込む左腕で、7月11日の富山大会2回戦では球場表示ながら高校生左腕として最速タイとなる156キロをマークし、7回1安打14奪三振無失点の快投を見せました。続く3回戦では9イニング毎回となる20奪三振でノーヒットノーランを達成。この夏の奪三振率は17.83という異次元の数字です。
評価を下げた理由は成績ではなく舞台です。7月23日の富山大会準決勝・高岡商戦、チームが3点を追う4回から救援に立ち6回を投げて1失点と力投しましたが、反撃は届かず2対5で敗戦。甲子園には届きませんでした。この試合には中日や巨人など10球団のスカウトが視察に訪れていましたが、真っすぐを狙い打たれ、この夏初めて失点を喫しています。加えて敗戦後、前田投手はプロ志望届の提出について明言を避け、**「甲子園に行ったらプロもと考えていたが」**と語りました。現時点では、プロ入りするかどうかがまだ確定していません。
ただ、前田投手にはまだ最大のアピールの場が残されています。8月22日に発表されたU-18日本代表の18名に選出され、9月7日から13日にかけて台湾・台北で行われるU-18アジア選手権に臨みます。甲子園でこそ投げられませんでしたが、高校日本代表として国際大会のマウンドに立ち、韓国や台湾の強打者を相手に156キロと圧倒的な奪三振能力を見せつけることができれば、評価は再び一気に跳ね上がるでしょう。横浜の織田投手とともに、この代表チームの投手陣の軸となるはずです。高校生左腕で156キロを投げられる選手はそうそう現れません。アジア選手権での投球と進路の決断次第では、競合ラインまで戻ってくることも十分にあり得ると見ています。
7月編からの変更点
| 選手 | 7月編 | 8月編 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 鈴木 泰成(青山学院大) | 単独・外れ1位 | 競合 | 東都1部で最優秀投手&ベストナイン、15球団視察、大学日本代表。高校生の目玉が減り相対評価が上昇 |
| 藤澤 涼介(東京ガス) | 外れ1位 | 単独 | 都市対抗2次予選で打率.476、今季OPS1.208。投手に目玉が集中する中、即戦力の右の外野手はほぼ唯一の存在 |
| 前田 侑大(高岡第一) | 競合 | 外れ1位 | 富山大会準決勝で敗退し甲子園出場ならず。プロ志望届も明言を避けている |
| 有馬 伽久(立命館大) | 圏外 | 外れ1位 | 神宮での10者連続奪三振に代表される実績と、春の視察態勢を評価して新たに12人入り |
| 末吉 良丞(沖縄尚学) | 外れ1位 | 圏外 | 春先に左肘を痛め長く実戦から遠ざかり、甲子園も1回戦で横浜に敗退。8月23日にプロ志望届の提出を決断と報じられており、実力的には上位指名も十分 |
まとめ
この夏で改めて感じたのは、甲子園という舞台の残酷さと大きさです。菰田選手と前田投手は、力があってもその舞台に立てませんでした。一方の織田投手は、聖地で156キロを7度計測して価値を証明した上で、最後は研究され尽くして打たれるという現実も味わいました。
これから9月にかけては、本日開幕した都市対抗、9月7日開幕のU-18アジア選手権、そして大学の秋季リーグと、評価が動く舞台が立て続けにやってきます。
- 8月26日〜 第97回都市対抗野球大会(東京ドーム)… 単独予想に引き上げた藤澤選手の打撃に注目
- 9月7日〜13日 U-18アジア選手権(台湾・台北)… 織田投手と前田投手が投手陣の軸
- 9月〜 各大学の秋季リーグ … 米沢・有馬・渡辺の即戦力左腕3人衆が勝負
順位はまだまだ動いていきます。10月のドラフト会議に向けて、その変化も追いかけていきたいと思います。
※本記事は2026年8月26日時点の情報をもとに作成しています。