大舞台で魅せた打撃センス
秋山俊の名が全国に知れ渡ったのは、6月の全日本大学選手権だった。1回戦の久留米工大戦では、183センチ、86キロの体格を生かした特大弾を右翼席中段まで運んだという。3番・中堅としてチームの中心を担い、ベスト8進出の原動力となった。
3試合で打率5割5分6厘(9打数5安打)、1本塁打、3打点。数字以上に印象的だったのは、大舞台での落ち着きぶりだろう。
日本代表で首位打者の快挙
さらなる飛躍を見せたのが7月の日米大学野球選手権だった。自身初となる日本代表入りを果たすと、ここでも持ち前の勝負強さを発揮。打率4割2分9厘(14打数6安打)で首位打者に輝き、スカウト陣の評価を決定的なものにした。
報道によると、物おじしない姿勢と結果を残す能力が高く評価されているという。大学野球の舞台で着実に実績を積み重ねてきた左打者は、プロでも即戦力として期待されている。
愛知大学リーグでの圧倒的実績
秋山俊の成長は大学進学後に顕著に表れた。2年春には中部大・佐野(現阪神)とともに4本塁打で本塁打王を獲得。今春には2度目の本塁打王(4本)と2季連続の打点王(15打点)の2冠に輝き、チームの春連覇に貢献した。
愛知大学リーグでは通算12本塁打、101安打を記録。パンチ力と巧打力を兼ね備えた打撃が持ち味で、外野だけでなく三塁も守れるユーティリティ性も特徴の一つだ。
スカウトの評価
球団関係者は秋山俊について、「引き続きチェックしていくことになる」と継続的な視察方針を明らかにしている。特に評価されているのは以下の点だ。
- 広角に打てる打撃センス
- 大舞台での勝負強さ
- 故障なく順調に過ごしている点
- 外野と三塁を守れるユーティリティ性
阪神の若手外野手陣との競争
2年ぶりのリーグ優勝に向けて首位を走る阪神にとって、若手の成長は常勝軍団への必要条件だ。秋山俊は2003年生まれの左打ち外野手で、昨季に頭角を現した前川と同学年。タイプ的にも似ており、今季出番を増やしている高寺、中川らと切磋琢磨することで、チーム力の底上げが期待される。
最後のアピールへ
秋山俊は今後、日本代表として高校日本代表との壮行試合(31日、沖縄)に出場予定だ。9月にはプロ入りに向けた最後のアピールチャンスとなる愛知大学リーグの秋季リーグ戦が控えている。
阪神の1位候補には創価大・立石正広内野手が挙がっており、早大・伊藤樹投手、青学大・小田康一郎内野手らとともに上位候補として注目されている。高校生では群馬・健大高崎の石垣元気投手(最速158キロ)も高く評価しているという。
選手基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 秋山俊(あきやま しゅん) |
| 年齢 | 22歳 |
| ポジション | 外野手・三塁手 |
| 投打 | 右投左打 |
| 身長 | 183cm |
| 体重 | 86kg |
| 出身 | 北海道 |
| 出身校 | 仙台育英高校→中京大学 |
| プレースタイル | 広角打法の左打者、パンチ力と巧打力を併せ持つ |
| 主な実績 | 愛知大学リーグ本塁打王2回 同打点王2回 日米大学野球選手権首位打者 通算12本塁打、101安打 |
仙台育英高3年時には選抜大会8強入りに貢献した実績もある秋山俊。大学4年間で着実に力をつけた左のスラッガーが、プロの舞台でどのような活躍を見せるかに注目が集まる。
参考記事
- サンケイスポーツ 2025年8月26日 - 阪神、今秋ドラフトで中京大・秋山俊を上位候補でリストアップ