1年前は羨望の眼差しで見ていた相手
「僕らが(24年に)2部にいた時も、青学大は1部で勝ち続けていた。王者という印象でした」。池田彪我が振り返るように、東洋大にとって青学大は特別な存在だった。1年前には羨望のまなざしを送っていた相手を、今度は手玉にとった。
井上大監督(52)は「選手たちは、絶対に俺たちが今年最初に青学大に土をつける、という思いで戦っていた」と、選手たちの成長に目を細めた。王者青学大から奪った勝ち点に、東洋大の選手たちはガッツポーズでベンチから飛び出した。
綿密な準備が実を結ぶ
準備は整っていた。青学大の先発・鈴木泰成投手(3年)に対し、池田彪我は「低めの変化球、真っすぐも強い。真っすぐのゾーンを上げながらしっかりコンタクトしていこう、と話をした」と明かす。
狙い通り鈴木泰成から6安打で3点を奪い攻略に成功。そして7回、池田彪我自身が「大きいの狙わずに逆方向の意識で」変化球を捉え、右越えソロ本塁打でダメを押した。「青学大に2勝して勝ち点を取れたのは、すごい大きい」。価値ある勝利に胸を張った。
開幕5連敗から見事な立て直し
東洋大は開幕から5連敗と苦しいスタートを切った。しかし、そこから投打ともに上向き、4勝1敗と好調を維持している。池田彪我は「全員が同じ方向に向いている」と、チームの結束力に手応えを口にする。
投げては4投手が完封リレーを決め、打っては青学大投手陣から10安打4得点を奪った。まさにチーム一丸となった勝利だった。
ドラフト候補として注目される主将
23日のドラフト会議で候補に挙がる池田彪我は、東洋大の精神的支柱として機能している。180cm90kgの体格から放たれる長打力は、プロスカウトからも高く評価されている。
東都リーグ通算6本塁打を記録し、3年春から4番サードを務める強打者。2部リーグで最多4本塁打を放ちベストナインを獲得した実績もある。DeNAスカウトからは「力はとびきりある」と評価されるなど、プロからの注目度は高い。
優勝争いの行方
一方、優勝の可能性は青学大と国学院大に絞られた。ともに勝ち点3で並ぶが、勝率は青学大(7勝2敗)が国学院大(6勝3敗)を上回る。次の最終週で両大学の勝ち点に差がつかない場合は、勝率で上回る青学大の6連覇となる。
国学院大は亜大に延長10回タイブレークの末にサヨナラ勝ちを収め、優勝の可能性を残した。赤堀颯内野手(3年)の二塁打で決着をつけた。
選手基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 池田 彪我(いけだ ひゅうが) |
| 学年 | 4年生 |
| ポジション | 三塁手 |
| 投打 | 右投左打 |
| 身長・体重 | 180cm・90kg |
| 出身校 | 三重高校 |
| 得意球 | - |
| 主な実績 | 東都リーグ通算6本塁打 3年春ベストナイン獲得 2部リーグ最多4本塁打 |
東洋大はこの勢いのまま、最終週の中大戦に臨む。残留争いでは5位亜大、6位駒大に勝ち点1差をつけ、入れ替え戦回避に一歩前進した。池田彪我主将の活躍とともに、チームの結束力が光る一戦だった。
参考記事
- 日刊スポーツ 2024年10月16日 - 東洋大・池田彪我主将の活躍詳報
- サンケイスポーツ 2024年10月16日 - 東洋大の青学大戦勝利