巨人2位、ほっとした表情で「とにかくほっとしています」
10月22日のドラフト会議で、大分商の平田玲翔(れいと)投手(3年)が巨人から2位指名を受けた。会議開始から約55分。同校の会議室で中継を見守り、終始こわばっていた表情が、名前を呼ばれてようやくほころんだ。「指名されるかなという不安が大きかったのでとにかくほっとしています。みんなに応援してもらっていたので、期待に応えることができてよかった」。大分商から巨人への指名は、1979年の岡崎郁(3位)以来2人目となる(スポーツ報知)。
巨人は1位で横浜・織田翔希、3位で横浜・池田聖摩、4位で智弁学園・杉本真滉を指名し、1〜4位をすべて高校生で固めた。球団では2008年以来18年ぶり。
「日本人最速」「沢村賞」、二刀流でのメジャーも
会見では大きな目標を次々と口にした。目指すのは、大谷翔平(現ドジャース)が日本ハム時代の2016年クライマックスシリーズで投じた165キロを超える「日本人最速」。「新人王だったり、沢村賞っていうところのタイトルは取りたいと思います」とも宣言した。
打者としても高校通算20本塁打、50メートル6秒0の俊足を持ち、「投手は外したくないっていう思いがある。どちらともで活躍できる選手になりたい」と二刀流の継続を希望。「理想は本当に二刀流でメジャーに行きたいというのはある。不可能であればどちらかに絞っていきたい」と話した。
目標とする投手には、巨人で12年間エースを務めた菅野智之(現ロッキーズ)を挙げ、「チームの顔であり、エース。そういう投手像を目標にしています」。同じく巨人から1位指名を受け、米球界挑戦を表明している織田については「制球面、変化球、まっすぐ全てが上」と認めつつ、「負けん気、気持ちの面では負けない」と言い切った。
転機は主将就任、「折れても立ち上がれ」
下級生の頃から潜在能力を高く評価されながら、2年夏の大分大会では準々決勝でリードを許した場面で救援し、1回0/3を4四死球2失点。チームはコールド負けを喫した。新チームでも背番号1を背負えない日々が続いた。
転機は今年1月、主将に任命されたことだった。那賀誠監督は「どっちに転ぶか賭けだったが、良い方になってくれた。対戦相手へのリスペクト、部員たちへの接し方にも思いやりが出てきた。平田玲翔の求心力でチームが急成長した」と振り返る。平田自身も「チームをまとめようと周りを見ることができるようになり、自分のことも見えだした」。「プロに指名されるレベルになりたいではなく、なるんだと言い聞かせた」と練習に打ち込んだ(西日本新聞)。
3年夏は大分大会を制して甲子園に出場。1回戦の日本文理戦では3回途中から7イニングを投げて2失点の好リリーフで、チームを29年ぶりの甲子園初戦突破に導いた。2回戦の英明戦は5回5失点で敗れたが、巨人の榑松伸介スカウトディレクターは「力感なく150キロが出て、将来的には160キロを投げる期待感を持たせる投手」と評価していた。
那賀監督は「自分の可能性と潜在能力を信じろ。折れても立ち上がり、また立ち上がり、しっかり歩んでいってほしい」とエールを送った。
スポーツ一家で育った強いメンタル
父・靖浩さんは走り高跳び、母・朋恵さんは実業団のバレーボール選手。落ち込んだ時には「逃げんな」と背中を押されてきた。指名後に両親と抱き合った平田は、目に涙を浮かべながら「東京ドームで試合ができるのは、楽しみ。巨人でエースになれるように頑張ります」と誓った。
選手プロフィール
- 所属: 大分商(3年)
- 身長/体重: 188cm/80kg
- 投打: 右投右打
- 最速: 152キロ
- 球種: スライダー、カーブ、フォーク
- 打撃: 高校通算20本塁打、50メートル6秒0
- 出身: 大分県(中学時代は玖珠ボーイズ)
- ドラフト: 2026年 巨人2位
出典
- [西日本新聞(Yahoo!ニュース)] 「折れても立ち上がれ」最速152キロ、巨人ドラ2右腕が殻を破った転機とは 甲子園でも活躍、評価高めてプロで二刀流挑戦へ
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