想定外の出番で魅せた150キロ
この日、高谷舟は先発完投を目指していた左腕・木村駿太投手(4年)の緊急リリーフとして登板した。9回に1点差に追い上げられ、さらに2死一塁という緊迫した場面でのマウンド入りだった。
報道によると、「(木村が)1人で投げると思っていたので、正直投げないと思っていた。廊下で気持ちを作って投げました」と振り返ったという。それでも初球からいきなり150キロの直球を投じ、3球目で二ゴロに打ち取ってゲームセット。相手に傾きかけた流れを止める見事な火消しを見せた。
日本ハム2軍戦で手応え
高谷舟の評価を決定づけたのは、8月15日に行われた日本ハム2軍とのプロアマ交流戦だった。2回1安打無失点の好投で、上川畑、今川といった1軍経験豊富な選手とも対戦。内野安打1本のみに抑える内容で、プロ入りを目指す右腕にとって大きな自信となった。
「通用すると感じた」。この言葉が示すように、プロレベルでも戦える手応えを掴んだ瞬間だった。最速153キロの直球を武器とする右腕は、実戦でもその力を証明してみせた。
企業チームを断ってプロ一本
進路については、現時点でプロ一本に絞っている。全国トップレベルの企業チームからも誘いを受けていたが、6月の全日本大学選手権後に断りの連絡を入れたという。46年ぶりの8強入りを果たしたチームの主力として活躍し、その後の判断だった。
この日もNPB9球団のスカウトが視察する中、高谷舟は自身の思いを明確にした。「野球をやる以上、小さい頃からプロを目指してきた。中途半端な気持ちより、覚悟を決めてやらないといけない」
春秋連覇を目指すチームの柱
北海学園大は6月の全日本大学選手権で46年ぶりの8強入りを果たし、現在はリーグ戦春秋連覇を狙っている。高谷舟はそのチームの中心選手として、最後のシーズンに臨んでいる。
札幌日大高校出身の右腕は、大学4年間で着実に力をつけてきた。最速153キロの直球と安定した制球力が持ち味で、リリーフとしても先発としても起用できる貴重な存在だ。
スカウト陣の注目度
この日の試合にはNPB9球団のスカウトが視察に訪れており、高谷舟への注目度の高さを物語っている。プロアマ交流戦での好投、そして今回の火消し登板と、重要な場面で結果を残し続けている右腕への評価は確実に上がっている。
秋季リーグ戦は今後も続き、プロ入りを目指す高谷舟にとって最後のアピールの場となる。「覚悟を決めた」右腕が、どのような投球を見せるかに注目が集まる。
選手基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 高谷舟(たかや しゅう) |
| 学年 | 4年生 |
| ポジション | 投手 |
| 投打 | 右投右打 |
| 出身校 | 札幌日大高校 |
| 所属 | 北海学園大学 |
| 最速球速 | 153km/h |
| プレースタイル | 最速153キロの直球と制球力が武器 |
| 主な実績 | 全日本大学選手権8強(46年ぶり) 日本ハム2軍戦で2回1安打無失点 |
| 進路 | プロ志望(企業チームからの誘いを断る) |
札幌六大学野球で春秋連覇を目指すチームの主力として、そしてプロ入りを目指す右腕として、高谷舟の今後の投球に大きな期待が寄せられている。
参考記事
- スポーツ報知 2025年8月27日 - 北海学園大のプロ注目右腕・高谷舟が最速150キロで火消し