アマチュア球界随一の俊足
機動力野球のさらなる強化へ、うってつけの存在が阪神のドラフト候補リストにいる。50メートル走5秒7を誇る杉山諒だ。アマチュア球界随一とも言える走り屋に、「一芸枠」候補として熱視線を送る。
一塁到達タイムは驚異の3秒7前後。これを阪神の選手と比較すると、今季チームトップだった中野の最速3秒72に匹敵する数字だ。171cm65kgと小柄ながら、50m5.8秒の俊足が持ち味の外野手として、大学通算打率3割6分を超える巧打者でもある。
陸上一家で培った天性の脚力
8学年上の姉と4学年下の弟は、ともに100メートル走をメインとする陸上選手。姉は大学4年時に日本インカレで6位入賞し、実業団でも競技を続けた。弟もインターハイ出場の実績を持つ。短距離のスペシャリストに囲まれて育ち、姉から「見て盗んだ」という陸上トレーニングを積んだ結果、天性の脚力にさらなる磨きがかかった。
「ただ陸上の足が速いと野球の足が速いは違う。盗塁、走塁といった技術はプロの動画を見て研究しました」。杉山諒が技術面での向上に努めた結果、広角に打ち分ける打撃に加え、通算22盗塁の走力でチャンスメイクも可能な選手に成長した。
赤星憲広の技術を研究
杉山諒が「よく見ていた」と語るのが、同じ愛知県出身の赤星憲広氏の動画だ。入団から5年連続盗塁王、03年から3年連続60盗塁以上など球界を席巻した「レッドスター」の技術で特に参考にしたのは、盗塁でスタートする際の一歩目の切り方。
「盗塁のうまい選手は一歩目をベストで決めてくる。まだまだものにできていませんが…」。天性の俊足に技術を掛け合わせ、4年春のリーグ戦では自己最多のシーズン7盗塁を記録し、自信を深めた。
根っからの虎党
根っからの虎党だ。当時持っていた野球ゲームで、阪神の強さにひかれたことがきっかけ。「1番・マートンが大好きでした」。地元バンテリンドームで阪神戦が行われる際には必ず観戦に訪れた。
ただ、甲子園での観戦は未経験。「プレーヤーとして立てれば」と目を輝かせる杉山諒の言葉からは、憧れの球団への思いがにじみ出る。
阪神が2人態勢で視察
この日の中京大戦には4球団のスカウトが集結。阪神は唯一、東辰弥編成ディレクターと担当スカウトの2人態勢で目を光らせた。打撃面は4打数無安打も、初回無死二塁では二塁走者として遊ゴロの間に好スタートで三塁を陥れ、判断力の高さもアピールした。
2023年秋季リーグではベストナインに選出された実績もある杉山諒。今季、盗塁王の近本を筆頭に、セ・リーグ最多となる100盗塁と走りまくった阪神にとって、来季以降も積極的な機動力攻撃を展開するための重要なピースとなりそうだ。
選手基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 杉山 諒(すぎやま りょう) |
| 年齢 | 21歳 |
| ポジション | 外野手 |
| 投打 | 左投左打 |
| 身長・体重 | 171cm・65kg |
| 出身校 | 愛産大三河高校 |
| 出身地 | 愛知県岡崎市 |
| 身体能力 | 50m走5秒7、遠投100m |
| 主な実績 | 大学日本代表 2023年秋季リーグベストナイン 大学通算打率3割6分 通算22盗塁 |
「赤星2世」として阪神が熱視線を送る杉山諒。憧れの甲子園で、今度はプレーヤーとして躍動する日が来るかもしれない。
参考記事
- Yahoo!ニュース 2024年記事 - 阪神・杉山諒リストアップと俊足の魅力