リーグ記録を塗り替えた快投
東都大学野球秋季リーグで、ドラフト上位候補として注目される亜細亜大学の川尻啓人投手が、国学院大学戦において22年ぶりとなるリーグノーヒットノーランを達成した。これは2004年秋の亜大・山木正博投手が記録して以来の快挙で、完全試合を含めるとリーグ史上11人目、通算12度目の偉業となった。この試合で亜大は4対0で勝利を収め、開幕からの連勝を7に伸ばし、翌日の試合に勝てば2022年春以来のリーグ優勝が決まる。川尻投手は、189センチ、93キロの恵まれた体格から最速158キロの直球に加え、スライダーやツーシームを効果的に使い、国学院大打線を圧倒した。9回を投げ抜き、120球で11奪三振を記録。失策や四球で走者を出しながらも、得点を許さない粘り強い投球で、自身今季4勝目を挙げた。
ドラフト前、最高のアピール
この日の投球には、DeNA、巨人、さらには米大リーグ球団を含む10球団以上のスカウトが駆けつけ、川尻投手の投球を熱視線で追った。23日に22歳の誕生日を迎える川尻投手にとって、ドラフト会議前日というタイミングでの快挙は、自身の評価をさらに高める絶好のアピールとなった。「優勝したら(指名)順位も上がるかなと思う」と意気込みを語る投手の言葉通り、この投球は球団関係者の評価を大きく押し上げた。試合後、亜大の正村監督は「尻上がりに良くなった。今日は『エースになったな』と言って帰ります」と川尻投手を称賛。前日には「エース」と呼ばれることを否定していた右腕も、「監督さんが言うなら、そうだと思います」と満面の笑みで応じ、名実ともにチームのエースとしての自覚をにじませた。
スカウト評価
- 【DeNA】匿名スカウト「これはすごい。ドラフト1位でいけるんじゃないか」
選手プロフィール
- 身長/体重: 189cm/93kg
- 投打: 右投右打
- 最速: 158キロ
- 球種: 直球、スライダー、ツーシーム
- 経歴: 高岡商高→亜大