S評価(競合予想)
1. 織田翔希(横浜高校・投手)
身長185cm・体重76kgの長身細身の体格から、最速154キロの剛球を投げ下ろすプロ注目の高校生右腕です。ストレートは「低めの直球がホップしている」「天性のしなやかさがある」と評価されており、すでにメジャー6球団から関心を寄せられている逸材です。
直近の春のセンバツ甲子園では、初戦の神村学園戦で敗退し、7.2回を投げて7安打2失点、最速は150キロと不完全燃焼で終わった印象もありますが、U18の代表合宿では日米16球団32人のスカウトが見守る前で最速153キロを計測するなど、持っているポテンシャルをアピールしました。センバツの神村学園戦では7安打、代表合宿でも打者7人に対して3安打と、球を捉えられている点はやや気になりますが、プロスカウト陣からの評価はほとんど変わらないでしょう。
中日の山田スカウトは「高校生ながら完成度が高く、そんなに時間がかからず1軍の戦力になっていける」、巨人の榑松スカウトディレクターは「フォームに躍動感が加わり、ストレートの威力が増していた」、阪神・吉野スカウトは「しなやかさがあって、体がまだ細いので、伸び代に期待できる」など、本人の実力とさらなるポテンシャルを評価するコメントがほとんどです。このまま大きな怪我なくドラフトを迎えられれば、間違いなく1位で指名されるでしょう。
2. 菰田陽生(山梨学院・投手/野手)
身長194cm・体重100kgという圧倒的な体格を誇り、2026年ドラフトで最も動向が注目されている超大型二刀流選手です。投手としては、しなやかな腕の振りから最速152キロの剛速球と鋭いスライダーを投げ込み、打者としては高校通算36本塁打を誇ります。その規格外のスケールから、スカウト陣の間では「大谷のようにプロでも二刀流を続けられる可能性のある逸材」と絶賛されています。
昨夏の甲子園では2年生エースとして4試合すべてに先発。防御率1.62という安定感に加え、打率.467と投打で別格の存在感を示しました。今春のセンバツ1回戦、第1打席の初スイングでバックスクリーン横へ叩き込む先制ソロを放ち、聖地を騒然とさせました。残念ながら、その試合の守備中にランナーと交錯し左手首骨折というアクシデントに見舞われ、2回戦以降は無念の欠場となりましたが、その短い出場機会でドラ1候補の実力を見せつけ、スカウト陣を魅了しました。本人は「夏までに160キロを出したい」と語り、進路もプロ一本を明言しています。怪我からの完全復活を遂げた夏、再び甲子園で投打に圧倒する姿を見せれば、複数球団競合の1位指名も現実味を帯びてくるでしょう。
3. 鈴木泰成(青山学院大学・投手)
大学球界ナンバーワン右腕の呼び声が高い、青山学院大学のエースです。身長187cmの長身からしなやかに投げ下ろす最速154キロのストレートは、回転数が2700回転を超えることもある驚異の伸びを誇ります。その実力は、昨夏の日米大学野球でアメリカの強打者たちから4イニングで8つの三振を奪ったことで、すでに世界レベルであると証明済みです。
迎えた4年の春シーズン、開幕カードの亜細亜大学戦で8回2失点と好投すると、続く4月14日の中央大学戦ではさらにギアを上げます。日米15球団のスカウトがネット裏に集結する中、8回3安打無失点という圧巻の投球を披露し、見事リーグ通算10勝目を達成しました。視察したロッテの榎スカウトディレクターは「(1位候補に)入ってくるでしょう」とその実力を改めて認め、日本ハムの伊藤スカウトも「真っすぐにフォークもいいし、ポテンシャルは高い。全国を見渡してもトップクラス」と最大級の評価を寄せています。また、以前から日本ハムの山田スカウト顧問が「1位の12人に入ってくる選手」と断言している通り、12球団が喉から手が出るほど欲しい「完成度と伸びしろ」を兼ね備えた逸材です。
大学の先輩である中日の中西聖輝投手をも超えると評されるその潜在能力。ピンチでも動じない強気なマウンドさばきを含め、今秋のドラフト会議で最初の12人に名前を連ねることは、もはや既定路線と言っても過言ではありません。
4. 渡部海(青山学院大学・捕手)
名門・智弁和歌山高校で2年夏に甲子園優勝を経験し、大学進学後も1年春から正捕手として東都リーグ6連覇という偉業を成し遂げた世代最強捕手です。最大の魅力は高校通算38本塁打を放った打撃センスと、二塁送球1.8秒台を叩き出す爆肩で、大学でも4度のベストナイン、さらに2年秋にはMVPを獲得するなど、その実績は圧倒的です。
プロのスカウト陣も早くからその実力を高く評価しており、ソフトバンクの永井編成育成本部長は「攻守ともに好バランス型。うちに来たらいい感じにはまると思う」とコメントし、戦力としての適性を絶賛。ヤクルトのスカウトからも「二塁送球のスピードも魅力だが、何より正確性がある。バッティングも広角に打てる」と、攻守両面での完成度が認められています。
直近の2026年春季リーグでは、4月14日の中央大学戦でエース・鈴木泰成をリードし、盗塁阻止を2度決めるなど、勝てる捕手としての手腕を発揮。さらに翌日の試合ではタイムリー三塁打を放ち、4番打者としてもチームの開幕4連勝に大きく貢献しています。多くのNPB球団が抱える次世代の正捕手不在を解決できる即戦力として、1位指名競合の可能性が極めて高い逸材と言っても過言ではないでしょう。
S評価(競合予想)のまとめ: 以上4名を競合予想としました。1月時点でも同じ4名を競合と予想しましたが、やはりこの4名はトップクラスの評価を受ける選手たちだと考えます。実力やポテンシャルと球団側のニーズを踏まえると、人気が出やすい4名ではないでしょうか。
A評価(単独・外れ1位予想)
5. 末吉良丞(沖縄尚学高校・投手)
2025年夏の甲子園優勝投手で、ドラフトの超目玉候補とされる本格派左腕です。身長175cm・体重90kgとがっちりとした体格の持ち主で、特に太腿周り67cmという強靭な下半身から生み出される最速150キロの速球と、キレのある変化球を交えた総合力の高い投球が特徴です。昨夏の甲子園では、初戦の金足農業戦で14奪三振完封勝利を挙げるなど、全6試合を投げ抜き防御率1.06という圧巻の投球で、沖縄勢に15年ぶりの優勝旗をもたらしました。
新チームになってからは重圧や登板疲労の蓄積もあってかフォームを見失い、135キロも出ない日々が続いた時期もあったと言われます。それでも迎えたセンバツ甲子園初戦の帝京戦では敗退となったものの、7.2回で9奪三振・自責点0、最速は147キロを計測するなど、しっかり状態を取り戻しています。さらにU18候補合宿では全国の強打者8人に対し、4者連続三振を含む無安打投球を披露。視察した中日の山田スカウトは「高校生ながら完成度が高く、そんなに時間がかからず1軍の戦力になっていける」と即戦力として評価しており、この合宿での復活劇によりその評価はさらに強固なものとなったでしょう。このままの調子をドラフトまで維持できれば、1位12人には確実に入ってくるはずです。
6. 有馬伽久(立命館大学・投手)
最速151キロの直球と切れ味鋭いスライダーを用いた高い奪三振能力が際立ち、大学生ナンバーワン左腕とも称される本格派投手です。名を一躍全国に轟かせたのは、昨秋の明治神宮大会で、初戦に53年ぶりの記録更新となる10者連続奪三振という離れ業を演じたことでした。DeNAの八馬スカウトが「スーパーだね。25年でも上位でかかっていた」と絶賛すれば、ソフトバンクの永井部長も「制球力がピカイチ。上位候補」と太鼓判を押すなど、その評価は不動のものとなっています。
多くのスカウトが熱視線を送った4月12日の近畿大学との春季リーグ開幕戦では、人差し指のマメで調整が遅れた影響があったのか1回4失点でまさかの降板となりましたが、中1日で迎えた第三戦では8回2失点完投と不安を払拭する力投を見せました。被安打が多い点や空振りがあまり取れていない点は気になりますが、怪我なく昨年のような投球を見せることができれば、ドラフト1位12人に入ってくることは間違いないでしょう。
7. 宮原廉(近畿大学・投手)
最速154キロの威力ある直球を武器に多くの三振を奪う、関西学生連盟屈指の右腕です。真っすぐ主体で打者を押し込みながら、カーブやスプリットなどを交えながら三振を奪うのが持ち味で、昨年12月に行われた大学日本代表の松山合宿では、実戦形式のシート打撃で打者4人に対し3奪三振を奪う快投を見せ、鈴木泰成投手と並んで高い評価を受けました。
高校時代は広島の名門・崇徳高校でプレーし、大学進学後は1年秋から公式戦に登板。3年生となった2025年の秋季リーグでは5勝0敗、防御率1.70という圧巻の成績を収め、ベストナインにも選出されました。迎えた2026年春季リーグの開幕カード・立命館大学戦では、3回戦で相手のエース・有馬伽久との投げ合いを制し、5回無失点で見事勝利。この試合を視察したDeNAの藤田スカウトは「緩急をうまく使って投げていた。フォークも低めに決まっていた」と、真っ直ぐの質だけでなく投球術も高く評価しています。大学通算でも9勝1敗、防御率1.78と極めて高い安定感を維持しており、それでいて更なる伸びしろも残されています。1位指名が予想される大学球界屈指の本格派右腕と言って差し支えないでしょう。
8. 米沢友翔(関西大学・投手)
関西学生リーグで今最も熱い視線を浴びている注目左腕で、180cm・80kgの均整の取れた体格から、最速149キロの伸びのある直球とキレ味鋭いスライダー、チェンジアップを投げ分ける本格派です。けがの影響で2年秋と3年春はリーグ戦の登板はありませんでしたが、苦しんだ時期を乗り越え、今季関西学院大学戦に先発すると、9回をわずか1安打、無四死球、13奪三振という圧倒的な内容で、打者27人で片付ける準完全試合を達成するなど鮮烈な復帰戦を飾りました。
スカウト陣は軒並み高評価で、広島の鞘師スカウトは「これが続いたら上位候補になるかなというくらい。すごい良かったからびっくりした」、DeNAの八馬スカウトは「直球の質、コントロールもいい。変化球の精度もいい」、巨人の岸スカウトは「これからも注目しておかなければならないピッチャー」とコメントを残すなど、視察した9球団のスカウトに対して見事アピールに成功しました。他の候補と比べると実績は少なめですが、このままの調子を維持できれば間違いなく1位に食い込んでくるでしょう。
9. 仲井慎(駒澤大学・投手)
最速158キロの速球とクオリティの高い変化球を操る本格派右腕で、東都2部リーグに身を置きながらトップクラスの実力を持つ逸材です。高校時代は下関国際高校のショート兼投手として、大阪桐蔭や近江を破る快進撃の立役者となり夏の甲子園を沸かした存在でしたが、大学に入学後は投手に専念すると、その才能が凄まじい形で結実しています。
3年生のシーズンは春の怪我の影響もあってか、秋季リーグではチームを勝利に導けず、入れ替え戦でも立正大に負け2部降格となってしまいました。4年春のシーズンでは開幕戦の拓殖大学戦で7回無失点、最速155キロを計測し、さらに続く東農大戦では最速を3キロ更新する158キロをマークしながらも、延長12回を1失点で抑え込み完投勝利を収め、印象的な活躍を見せました。ソフトバンクの永井スカウト部長は「バランス良く変化球を投げていて、すごく実戦向きなピッチャー」、阪神・吉野スカウトは「直球は走っているし、変化球でも空振りが取れる」とコメントを残すなど、その実力を高く評価しており、上位候補に間違いなく上がってきているはずです。今後の投球次第では1位指名も十分考えられるでしょう。
10. 角田楓斗(富士大学・投手)
最速153キロの伸びのあるストレートが特徴的な、富士大学のエース右腕です。最大の武器は、打者の手元で伸びるストレートの質と、力強い真っ直ぐを常時平均的に投げ込める点で、その質の高い真っ直ぐと変化球で多くの三振を奪います。大学3年春のリーグ戦(ノースアジア大学戦)では、連盟タイ記録となる19奪三振を記録し、8者連続奪三振もマークし、驚異的な奪三振能力を見せつけていました。
今春のリーグ開幕戦では岩手大学を相手に先発し、6回をわずか1安打、毎回奪三振となる11奪三振の快投を見せており、状態の良さをアピールしています。このまま安定した投球を見せ続けられれば、ドラフト1位も十分考えられるでしょう。
11. 榊原七斗(明治大学・外野手)
走攻守三拍子そろったセンタータイプの左の好打者です。身長173cm/体重76kgと小柄ですが、打撃では繊細なバットコントロールとパンチ力を備えており、東京六大学の名門である明治大学でも中軸を担います。守備面では投手出身ならではの強肩と広い守備範囲を誇り、さらに50m6.0秒と俊足でもあり、すべての面でプラスを出すことができる選手と言って良いでしょう。
報徳学園高校時代は、最速145キロの速球を武器とする本格派左腕として、投打の二刀流で活躍しプロからも注目されました。大学では「バッティングの方が好き」という理由で野手に専念すると、ルーキーイヤーの1年春からリーグ戦に出場してレギュラーの座を獲得。3年春のリーグ戦ではチームトップの4本塁打、得点圏打率.429を記録するなど無類の勝負強さを誇り、2025年夏には大学日本代表に選出。日米大学野球の第2戦では、先制の適時二塁打とダメ押しの3ランを含む3安打4打点の大活躍を見せました。ラストイヤーの今季は副将を務め、打線では4番に座るなど、チームの中心としての活躍が期待されています。このまま順調に結果を残せれば、ドラフト1位指名も見えてきそうです。
12. 藤澤涼介(東京ガス・外野手)
2026年ドラフトで社会人野手ナンバーワンの呼び声が高いスラッガー外野手です。佐野日大高校から国立の横浜国立大学を経て、名門・東京ガスへ進んだ異色の経歴を持つ右の強打者で、その身体能力と打撃センスは凄まじいものがあります。50mのタイムは5秒97と一級品の走力を持ち、さらには高いミート力と逆方向へもスタンドインさせる圧倒的な飛距離を誇り、走攻守すべてでプラスを作ることができる選手です。
昨年の都市対抗予選で3戦連続ホームランを放ち評価を一気に上げると、2026年に入ってもその勢いは衰えることはなく、直近のJABA静岡大会では21打数9安打で2本塁打をマークするなど、目覚ましい活躍を見せています。即戦力のセンター、そして右の長距離砲を求める球団は多いだけに、今秋のドラフト1位指名で名前が挙がる可能性は十分高いでしょう。
おわりに
以上、2026年ドラフト1位12名の予想でした。この12人以外にも素晴らしいドラフト候補は多く、特に投手は高校生・大学生ともにレベルの高い選手が多く揃っています。例年と比べると豊富な年と言って良いかもしれません。これから半年間、2026年ドラフトも追っていきたいと思います。