【2026年ドラフト】セ・リーグ6球団 1位入札&外れ1位予想【7月編】
これまで当サイト(ドラフトウォッチ)では、セ・リーグ6球団の戦力分析と補強ポイントを一球団ずつ整理してきました。本稿ではその分析を踏まえ、各球団の1位入札の本命と、その入札が競合で外れた場合の「外れ1位」候補をセットで予想していきます。
あわせて、ドラフトウォッチの「俺のドラフト予想」に投稿されたファンの1位入札予想ランキング(有効予想38件)も球団ごとに紹介し、筆者の予想とファンの総意がどこまで一致するのかを見比べていきます。夏の甲子園、そして秋のリーグ戦を経て評価は動いていきますが、現時点での予想としてお楽しみください。
まとめ:セ・リーグ6球団の1位入札&外れ1位予想
まずは全体像から。各球団の補強ポイント・1位入札本命・外れ1位候補を一覧にまとめました。

| 球団 | 補強最優先 | 1位入札 本命 | 外れ1位 候補 |
|---|---|---|---|
| 阪神 | 捕手・先発(A) | 渡部 海(青学大・捕) | 渡辺和大/宮原廉/有馬伽久 |
| 巨人 | センター(A) | 菰田 陽生(山梨学院・投/一) | 榊原七斗/藤澤涼介 |
| 広島 | 捕手(S) | 渡部 海(青学大・捕) | 榊原七斗/藤澤涼介/宮原廉 |
| DeNA | 先発(S) | 米沢 友翔(関大・投) | 有馬伽久/藤澤涼介 |
| ヤクルト | センター・先発(A) | 菰田 陽生(山梨学院・投/一) | 榊原七斗/藤澤涼介 |
| 中日 | 先発・救援(A) | 米沢 友翔(関大・投) | 宮原廉/有馬伽久 |
渡部・菰田・米沢を中心に、補強ポイントに沿ってきれいに評価が分かれました。ここからは球団ごとに詳しく見ていきます。
阪神タイガース | 補強優先度:捕手・先発(A)

タイガースは近年のドラフトでデプスを綺麗に整えており、補強の緊急度が高いポジションはほとんどありません。そのなかで優先度を最も高いAとしたのが捕手と先発投手。捕手はベテランの出場機会が極端に多く次世代づくりが急務で、先発も1軍の質は高いものの若手のプロスペクトがやや少ない、という状況です。
1位入札 本命:渡部 海(青山学院大・捕手)
現時点では彼が最有力で間違いないでしょう。名門・智弁和歌山で2年夏に甲子園優勝を経験し、青山学院大でも1年春から正捕手として東都リーグ優勝に貢献してきた世代最強捕手です。高校通算38本塁打を放った打撃センスと、二塁送球1.8秒台を叩き出す爆肩が最大の魅力で、大学でも複数回のベストナイン、さらにMVPを獲得しています。
阪神はこの渡部を来秋ドラフト1位の最上位候補にロックオンしており、**「競合覚悟で指名する価値がある」**と最大級のコメントを残しています。多くの球団が抱える次世代正捕手不在を解決できる即戦力で、今の阪神にはまさにピンズドの存在です。
外れ1位候補:即戦力の先発投手
渡部は複数球団競合が濃厚ですから、抽選を外す可能性も十分にあります。その場合は、もう一つの最優先ポイントである即戦力の先発投手へ。本命は投手4冠に輝いた慶應義塾大の技巧派左腕・渡辺 和大。ほかにも最速154キロの本格派右腕・宮原 廉(近畿大)、世代ナンバーワン左腕・有馬 伽久(立命館大)あたりが有力な候補になると考えます。
ファンの1位入札予想ランキング

阪神ファンの予想も、筆者と同じく渡部が38票中29票を集めてダントツのトップ。2位が鈴木泰成(3票)、3位が菰田陽生・宮原廉(2票)と、まさに渡部の一強状態となりました。
読売ジャイアンツ | 補強優先度:センター(A)

ジャイアンツで優先度を最も高いAとしたのが外野のセンターです。若い先発が育ちブルペンはリーグ最強、マルティネスの日本人枠化で外国人枠にも余裕が生まれるなど、投手陣はすでに盤石。一方で打線は主軸を外国人が担い、坂本・丸といった和製主力の高齢化も進んでいます。だからこそ最優先すべきは、将来の中軸を担える打てる野手だと考えます。
1位入札 本命:菰田 陽生(山梨学院・投手/一塁)
身長194cm・体重97kgの圧倒的な体格を誇る超大型二刀流。投手として最速152キロ、打者として高校通算38本塁打を超える長打力を持ち、**「大谷のようにプロでも二刀流を続けられる逸材」**と絶賛される存在です。今春のセンバツで左手首を骨折しましたが回復は驚異的で、夏の山梨大会では投打で完全復活し、初戦でいきなり通算39号を放ちました。
筆者が評価したいのは、あくまで打者としてのポテンシャル。将来のスラッガー候補として、巨人が最も欲しい「打てる中軸」になり得る素材で、この夏の復活を見た巨人スカウトも**「一番よかった」**と高く評価しています。競合覚悟で入札する価値は十分にあるでしょう。
外れ1位候補:打てるセンター
菰田は複数球団競合が確実。抽選を外した場合は、最優先課題であるセンターの補強へ切り替えたいところです。候補は明治大の榊原 七斗か、社会人ナンバーワンスラッガーで右の長距離砲・藤澤 涼介(東京ガス)。ともに丸の後継として、外野の課題を一気に埋められる存在です。
ファンの1位入札予想ランキング

巨人ファンの予想も、筆者と同じく菰田が38票中20票でトップ。2位が鈴木泰成(6票)、3位に榊原七斗(4票)、4位に藤澤涼介(3票)と続きます。外れ1位に挙げた榊原・藤澤もファンの上位に入っており、おおむね予想は一致しています。
広島東洋カープ | 補強優先度:捕手(S)

カープの現状は非常にわかりやすく、投手陣は12球団屈指の強さを誇る一方で、打線がリーグ最下位という深刻な貧打に苦しんでいます。今年の最大のテーマはとにかく打てる野手の補強で、なかでも坂倉のFAが絡む捕手は球団自身も最重要課題と位置づけ、優先度は最も高いSとしました。
1位入札 本命:渡部 海(青山学院大・捕手)
阪神と同じく、本命は世代最強捕手・渡部です。先日のスカウト会議でも最優先とされたのが捕手ですから、守備・打撃を高いレベルで両立する即戦力・渡部はカープにとってもまさにピンズド。阪神と競合する形にはなりますが、それだけの価値がある選手だと考えます。
外れ1位候補:センタータイプを繰り上げ
渡部を外した場合、先発の宮原 廉(近畿大)なんかも良いのですが、ここはセンタータイプの野手を1位に繰り上げるのが面白いと考えます。昨年1位で同じ捕手の平川を指名しており、外野の層がかなり薄くなっていること、そして投手の候補は今年たくさんいることを踏まえると、先に欲しい野手を上位で抑えるのが得策でしょう。具体的には巨人と同じく榊原 七斗(明治大)や藤澤 涼介(東京ガス)が候補に挙がります。
ファンの1位入札予想ランキング

広島ファンの予想も、渡部が38票中24票でダントツのトップ。2位が鈴木泰成(6票)、3位に織田翔希・宮原廉(3票)と続き、最重要ポイントの捕手・渡部にファンの票も集中しました。
横浜DeNAベイスターズ | 補強優先度:先発(S)

ベイスターズで優先度を最も高いSとしたのが先発投手。先発防御率・QS率ともにリーグ最下位という苦しい現状に加え、来オフには東・大貫の国内FA流出リスクも控えており、大学・社会人の即戦力先発の確保が最優先となります。
1位入札 本命:米沢 友翔(関西大・投手)
180cm80kgの均整の取れた体格から、最速149キロの伸びのある直球とキレ味鋭いスライダー、チェンジアップを投げ分ける本格派左腕。中日のドラ1・金丸の2学年後輩としても話題です。今春の関関戦では1安打無四死球13奪三振の準完全試合を達成し、全日本大学選手権では発熱を押しての連投でチームを54年ぶりの優勝へ導き、最高殊勲選手賞に輝きました。DeNAの八馬スカウトも**「直球の質、コントロールもいい。変化球の精度もいい」**と高評価で、本人も「ドラフト1位」を宣言しています。
今年は左腕が豊富な市場で、左右をあまり問わない球団方針も活かせるうえに、崩壊した先発陣をすぐ立て直せる即戦力左腕という点で、まさにベイスターズの穴にはまる存在です。
外れ1位候補:即戦力左腕、または右のセンター
米沢は中日など複数球団の入札が予想され、抽選を外す可能性も十分にあります。その場合はまず、同じく即戦力の先発左腕・有馬 伽久(立命館大)へ。高い奪三振能力を誇る世代ナンバーワン左腕で、すぐ計算を立てられる存在です。もう一つ、思い切って野手にいくなら、右打ちのセンター候補・藤澤 涼介(東京ガス)も面白い選択でしょう。
ファンの1位入札予想ランキング

ベイスターズファンの予想は、ここまでの球団と少し様子が違います。菰田陽生と筆者が本命にした米沢友翔がともに8票で同数トップ。続いて織田翔希(7票)、有馬伽久(6票)と投手にバラける展開で、ファンの間でも即戦力左腕・米沢の人気が非常に高いのが印象的です。
東京ヤクルトスワローズ | 補強優先度:センター・先発(A)

スワローズのテーマははっきりしています。村上というメジャー級の中軸が抜けた穴、すなわち**「長打力」をどう埋めるか**です。本塁打・長打率はリーグ下位、一方で出塁率や機動力は上位。つなぐ力はあるのに、最後に一発で返す力が足りていません。だからこそ最優先すべきは、将来の中軸を担える若くて強打の外野手と、ベテランに頼る先発陣の世代交代を担う若い投手です。
1位入札 本命:菰田 陽生(山梨学院・投手/一塁)
筆者はあえて二刀流の大器・菰田を推します。将来の中軸を担える強打者として期待できるうえに、二刀流として先発投手としても楽しみな存在。長打力不足の打線にも、ベテラン頼りの投手陣にも、同時に厚みを加えられるのが理由です。巨人と競合する形にはなりますが、それだけの魅力を持った逸材でしょう。
外れ1位候補:打てるセンター
菰田の入札を外した場合は、最優先課題のひとつであるセンターへ。候補は榊原 七斗(明治大)か藤澤 涼介(東京ガス)。特に榊原は**「丸山より長打力がある」**と評される走攻守揃った即戦力で、村上が抜けた打線と外野の世代交代を一気に進められる、理想的な受け皿になるでしょう。
ファンの1位入札予想ランキング

ヤクルトファンの予想は、青山学院大の鈴木泰成が38票中14票でトップ。2位に榊原七斗(5票)、3位に宮原廉(4票)と続きます。菰田を推す筆者に対し、ファンは即戦力投手を推す声が多数派と、ここは予想が割れる面白いポイントになりました。ちなみに外れ1位に挙げた榊原はファン予想でも野手トップです。
中日ドラゴンズ | 補強優先度:先発・救援(A)

ドラゴンズの現状は、最下位という順位ほど戦力が悪いわけではありませんが、投手の層の薄さで多くの試合を落としているのが最大の原因です。優先度を最も高いAとしたのが先発と救援で、次世代の先発ローテ候補と即戦力リリーバーの確保が最優先となります。
1位入札 本命:米沢 友翔(関西大・投手)
DeNAと同じく本命は即戦力左腕・米沢です。実は先日のスカウト会議で、堀中スカウト部長が真っ先に名前を挙げたのがこの米沢。自軍のルーキー・金丸と同等に近い評価だと語り、スカウト部を総動員して視察しているとも報じられています。金丸の2学年後輩でもあり、将来のローテーションを左で支える存在として、まさに本命でしょう。
外れ1位候補:即戦力の大卒投手
米沢も複数球団競合の可能性が十分にあります。抽選を外した場合は、大学屈指の本格派右腕・宮原 廉(近畿大)や、即戦力左腕・有馬 伽久(立命館大)が有力な候補に。いずれもすぐローテーションで計算できる力を持っており、投手の層の薄さに苦しむ中日にとっては、外れ1位でもしっかり穴を埋められる指名になるはずです。
ファンの1位入札予想ランキング

中日ファンの予想も、筆者と同じく米沢が38票中12票でトップ。2位に有馬伽久(6票)、3位に渡部海(5票)と続きます。筆者が本命にした米沢、外れ1位に挙げた有馬がそのままファン予想の1位・2位ということで、ここは見事に一致する結果となりました。
おわりに
セ・リーグ6球団の1位入札&外れ1位予想を見てきました。菰田・織田・渡部、そして急上昇の前田侑大を中心に、今年は競合必至の目玉が揃う豊作の年です。ファン予想を見ても、阪神と広島は渡部、中日とDeNAは米沢といったように、補強ポイントに沿ってきれいに票が割れているのが面白いところでした。
各球団が本番でどこに入札し、外した先で誰に向かうのか——この予想が10月の本番までにどう変わっていくか、非常に楽しみです。これから夏の甲子園、そして秋のリーグ戦を経て、順位や評価はまだまだ動いていきます。みなさんもぜひ、ドラフトウォッチの「俺のドラフト予想」で、自分の1位入札予想を投稿してみてください。