夏の甲子園2026 ベスト8予想 | 全8ブロックの勝ち上がりと優勝校を徹底予想
8月5日、第108回全国高等学校野球選手権大会が開幕します。今大会は49の代表校が8つのブロックに分かれ、それぞれのブロックから1校ずつがベスト8に勝ち上がる形です。
この記事では、Aブロックから順に、勝ち上がると予想する1校とその根拠を整理していきます。ブロックごとにトーナメント表と注目選手もまとめましたので、開幕前の予習として使っていただければと思います。最後には優勝校予想も入れています。
ブロックの構成と大会日程
49校のうち、8校ブロックが4つ(A〜D)、4校ブロックが3つ(E〜G)、そして開幕戦を含む5校ブロックが1つ(H)という内訳です。8校ブロックは3勝、4校ブロックは2勝でベスト8という差があり、これがそのまま日程面の有利不利につながります。
| 日程 | 内容 |
|---|---|
| 8/5(水) | 開幕・1回戦 |
| 8/5〜8/10 | 1回戦 |
| 8/10〜8/14 | 2回戦 |
| 8/15(土)・16(日) | 3回戦 |
| 8/17(月) | 休養日 |
| 8/18(火) | 準々決勝 |
| 8/19(水) | 休養日 |
| 8/20(木) | 準決勝 |
| 8/21(金) | 休養日 |
| 8/22(土) | 決勝 |
真夏の連戦を勝ち抜く大会なので、投手を何枚並べられるか、そして1試合でも少なく勝ち上がれるかが、例年以上に効いてくると考えています。
Aブロック | 予想:神村学園(鹿児島)

東筑・神村学園、聖隷クリストファー・佐野日大、東海大甲府・鶴岡東、八幡商・健大高崎という8校。1回戦から3つ勝たなければならない、今大会で一番タフな山のひとつです。
推すのは神村学園です。理由の第一は、エース・龍頭汰樹の存在感。身長170センチと決して大きくはありませんが、制球力が別格の右腕です。今春のセンバツでは初戦でいきなり優勝候補筆頭の横浜と当たりながら、これを完封。夏の鹿児島大会でも決勝の鹿児島実業戦を2安打完封し、大会を通じて四球ゼロという内容でした。四球を出さない投手は、甲子園という独特の雰囲気のなかでも自分を見失いません。U-18日本代表候補にも名を連ねています。
打線も強力で、鹿児島大会は5試合で50得点。主将の梶山侑孜は広角に打ち分けられる中軸で、外野からの強肩も光るU-18代表候補。遊撃の平石陽太も勝負強く、上位から下位まで切れ目がありません。これで4年連続の夏の甲子園ですから、初戦の入り方も知っているはずです。
対抗は反対の山にいる健大高崎。群馬3連覇を果たし、決勝では前橋商に2度追いついて5対4と、接戦を勝ち切る強さがあります。初戦の東筑も3番でエースの深町光生を擁する福岡の実力校で、決して楽な相手ではありません。
それでも、投打の軸がここまではっきりしているチームは強い。Aブロックは神村学園を推します。
Bブロック | 予想:青森山田(青森)

立命館宇治・有明、立正大淞南・長崎日大、遊学館・青森山田、白樺学園・東日大昌平。正直に言って、今大会で一番読みにくいブロックだと思います。抜けた1校がいない完全な混戦です。
こういう混戦で生き残るのは、爆発力のあるチームではなく、崩れないチームではないでしょうか。その意味で青森山田を推します。
軸は二刀流の左腕・川久保昂直。エースでありながら打線も引っ張るチームの心臓です。そこに右腕の手代森爽来、2年生左腕の山田勇翔とタイプの違う投手が並び、連戦での使い分けができる。守っては強肩捕手の沖野悠雅、打線には2年生遊撃手の稲見抱夢、田中煌士と勝負強い打者がそろいます。
何より、青森大会の勝ち方が素晴らしかった。決勝までの4試合をすべてコールド勝ちで駆け上がり、その決勝では3点差を追いつき延長タイブレークでサヨナラ勝ち。圧倒する試合も、追い込まれた試合も、どちらも自分たちの形で勝ち切っています。この振れ幅の少なさが、混戦ブロックでは効いてくるはずです。
対抗はセンバツで神村学園と延長タイブレークまで戦った長崎日大。福島大会で聖光学院を倒して初出場を決めた東日大昌平も面白く、最速148キロの照沼佑崇が甲子園でどこまでやれるかは見どころです。
Cブロック | 予想:花巻東(岩手)

このブロックは、上半分がとんでもないことになっています。東東京を3連覇した関東第一と、今春センバツでベスト8まで勝ち上がった英明が、1回戦でいきなり激突するのです。
関東第一は6試合中4試合がコールドという圧倒的な内容で東東京を制し、エースの石井翔、準決勝でノーヒットノーランを達成した2年生・髙橋友朔と投手陣も強力。英明もセンバツで大阪桐蔭を最後まで苦しめた実力校です。どちらが勝っても不思議はありませんが、どちらが勝っても無傷では済まない。この消耗は必ず後半に効いてくると考えています。
その一方、下半分にいるのが花巻東です。今年の花巻東は岩手大会で史上初の4連覇を達成。しかも5試合を戦って失点はわずか1、決勝では盛岡大付を5対0で下しています。
投手陣の柱は高校日本代表候補の左腕・萬谷堅心。そこに右腕の菅原駿が続き、力のある球を投げられる投手が複数いるのは大きい。打線も主将の古城大翔が入学以来5季連続の甲子園と経験値が桁違いで、赤間を含めた中軸には長打力もあります。
初戦の新田は春から公式戦負けなしという勢いのあるチームで楽な相手ではありませんが、投手力で上回る花巻東が競り勝つと見ています。投手のいるチームが、消耗の少ない山にいる。 Cブロックは花巻東と予想します。
Dブロック | 予想:横浜(神奈川)

1回戦にして今大会最大の好カード、横浜vs沖縄尚学が組まれてしまいました。
推すのは横浜です。まず投手陣。エースの織田翔希は神奈川大会の準決勝で自己最速となる157キロをマークし、高校生右腕としては全国トップクラスの評価を受けています。そこに2年生左腕の小林鉄三郎が最速150キロ、さらに正遊撃手でありながらマウンドに上がれば152キロを投げる池田聖摩。150キロを超える投手を3人並べられるチームは、そう多くありません。
打線も主将の小野舜友が神奈川大会で打率5割2分2厘。その神奈川大会では東海大相模、慶応という強豪を次々と倒し、決勝の桐光学園戦は11対1という大差での優勝でした。春の関東大会も制しており、実績・経験・戦力のどれを取っても今大会の中心と言っていいでしょう。
もちろん初戦の沖縄尚学が最大の関門です。昨夏の全国王者で、末吉良丞・新垣有絃・久髙大虎という三枚看板を擁します。特に末吉は最速150キロの左腕で夏の甲子園優勝を経験しており、沖縄大会でも準決勝で6回無失点と状態を上げてきました。おそらく今大会で一番のロースコアゲームになるのではないかと予想しています。
それでも横浜を取るのは、この1試合をどう投げさせるかという選択肢の多さがあるからです。先発を早めに代えても崩れない層の厚さがある。ここを突破すれば、中京・霞ケ浦・明徳義塾・日南学園の勝者との戦いになりますが、最大の山場を越えた横浜がそのまま勝ち上がると見ています。
Eブロック | 予想:天理(奈良)

ここからは4校ブロック。2回戦から登場して2勝すればベスト8という、非常に恵まれた山です。
今年の天理は、派手さよりも安定感のチームだと見ています。奈良大会は5試合を戦って失点わずか2。右腕・長尾亮大を中心とした投手陣がとにかく試合を壊さず、主将で4番の金本相有がしっかり点を取ってくる。守って要所で1点を取るという、甲子園で勝ち上がるチームの典型的な形です。
そして何より日程。2回戦からの登場で2勝すればベスト8というのは、体力面でも投手起用の面でもとてつもなく大きなアドバンテージになります。真夏の甲子園は、1試合少ないことがそのまま勝率に直結する気がしますね。
対抗は高川学園。最速146キロのエース・木下瑛二はプロ注目の右腕で、宮崎隆成も控えており、投手力だけを見れば天理に引けを取りません。打線が投手陣を援護できれば十分にベスト8はあるでしょう。広島の混戦を制して初出場を決めた福山、富山を勝ち上がってきた高岡商にも勢いはありますが、ここは地力と条件が噛み合った天理を推します。
Fブロック | 予想:智辯和歌山(和歌山)

智辯和歌山の最大の武器は、攻守の中心に立つ捕手・山田凜虎です。この世代ナンバーワン捕手と言われる存在で、和歌山大会の決勝でも4安打と打撃でも大暴れしました。守備の要がそのまま打線の軸でもあるというのは、チームとして本当に強い形です。
投手陣もエース右腕の和気匠太を中心に安定しています。加えて、智辯和歌山は何より甲子園という舞台に慣れている。アルプスの応援を含めて、あの独特の空気を味方にできるチームではないでしょうか。
ただ、初戦の社は要注意です。最速151キロを誇るエース・岩井がいて、4番の小倉にも一発がある。ロースコアに持ち込まれると、どう転ぶか分かりません。反対側の敦賀気比も力があり、エースの鶴田啓人、福井大会の決勝で1失点完投12奪三振の2年生・辻琉成、二塁送球1秒9台の強肩捕手・村雲脩吾とタレントがそろいます。
それでも、個の力と経験値で智辯和歌山が一枚上と見ます。
Gブロック | 予想:享栄(愛知)

履正社vs享栄という、初戦からいきなりの大一番です。
推すのは享栄。31年ぶり10回目の甲子園出場という数字だけ見ると久しぶりのチームに思えますが、そこに至るまでの内容が本物でした。激戦区・愛知で中京大中京を撃破し、決勝では愛工大名電に4対1。今の愛知を代表する2校を、真正面から倒して出てきています。
チームの軸は坂本亮太。中学時代から「大谷2世」と呼ばれた選手で、投げれば最速148キロ、打っては4番という投打の柱です。さらに愛知大会の決勝で9回1失点完投の上江瀧拓未、近藤悠、多賀瑛太と複数の投手を並べられ、連戦にも対応できます。
初戦の履正社は大阪大会7試合で66得点・失点わずか5という圧倒的な数字を残し、決勝では24安打16得点という猛打を見せました。打ち合いになれば間違いなく履正社が有利です。だからこそ、この試合はロースコアに持ち込めるかどうか。そして享栄には、それができる投手陣がいる。享栄が試合を締めて競り勝つと見ています。
勝ち上がれば松商学園と三重の勝者。三重には最速150キロの古川稟久がいますが、ここは享栄がベスト8に届くと予想します。
Hブロック | 予想:花咲徳栄(埼玉)

このブロックだけ5校という変則です。開幕戦の札幌日大対仙台育英、その勝者が花咲徳栄と当たり、もう一方では拓大紅陵と佐賀商が対戦します。
推すのは花咲徳栄。今春のセンバツでベスト8まで勝ち上がっており、全国の舞台で勝てることをすでに証明済みのチームです。
エースは最速148キロの右腕・黒川凌大。この投手のタフさが本当に規格外で、埼玉大会の準決勝・昌平戦で143球を投げて完投すると、中1日で迎えた決勝の浦和学院戦でも9回9安打3失点8奪三振・123球で完投勝利。連投に近い形でこれをやってのけました。真夏の甲子園で最も価値のある能力ではないでしょうか。2年生左腕の古賀夏音樹も控えています。
打線も強力で、埼玉大会は7試合83得点。捕手で4番の佐伯真聡はドラフト候補で、黒川とのバッテリーは今大会屈指。笹崎昌久、奥野敬太と中軸に力があり、決勝では1点を追う6回に追いつくと8回と9回で計6得点と、終盤に一気に畳みかける爆発力があります。
花咲徳栄は49校目、つまり大会で最後に登場するチームです。代表決定から初戦までの間隔が空くぶん、試合への入り方が難しいと言われますが、序盤に主導権を取られても後半に取り返せるチームなら、その難しさは乗り越えられると見ています。
対戦相手になるであろう仙台育英も強力で、エース古川諒弥は宮城大会の決勝で9回7安打8奪三振1失点の完投勝利、田山纏は8安打中7本が長打という長打力を持ちます。ただ、その仙台育英は開幕戦で札幌日大と戦った直後にこの試合を迎えます。エース右腕・石川瑛二朗を擁し、南北海道大会を6戦全勝で制した札幌日大も簡単な相手ではなく、消耗は避けられないでしょう。
ベスト8予想まとめ

| ブロック | 予想校 | 都道府県 |
|---|---|---|
| A | 神村学園 | 鹿児島 |
| B | 青森山田 | 青森 |
| C | 花巻東 | 岩手 |
| D | 横浜 | 神奈川 |
| E | 天理 | 奈良 |
| F | 智辯和歌山 | 和歌山 |
| G | 享栄 | 愛知 |
| H | 花咲徳栄 | 埼玉 |
経験豊富な常連校が並んだ一方で、31年ぶりの享栄のような久々の出場校も入りました。
優勝校予想 | 横浜(神奈川)

優勝すると予想するのは横浜です。理由はシンプルで、勝ち上がるほど有利になるチームだと考えているからです。
甲子園はベスト8を過ぎたあたりから、ほぼ連戦になります。準々決勝、準決勝、決勝と短い間隔で全国トップクラスのチームと戦い続けることになる。そこで最後に効いてくるのは、打線の状態でも勢いでもなく、投手を並べられるかどうかではないでしょうか。
横浜には最速157キロの織田翔希、最速150キロの2年生左腕・小林鉄三郎、そして152キロを投げる池田聖摩がいます。1試合ごとに先発を代えられて、しかもどの投手も勝てる。この贅沢な布陣は今大会で横浜だけのものだと考えます。
さらに、今年の横浜には春のセンバツで初戦敗退という悔しさがあります。連覇を狙った春、あと1本が出ずに完封負けを喫しました。あの経験をこの夏にぶつけてくるはずです。
最大の関門は間違いなく初戦の沖縄尚学戦。ここを越えられるかどうかが全てですが、逆に言えば、初戦で昨夏の王者を倒して勝ち上がったチームは、そこから止まらないのではないでしょうか。
激戦区・神奈川を勝ち抜いた地力、全国トップの投手陣、そして春の悔しさ。2026年の夏、深紅の大優勝旗は横浜に渡ると予想します。
おわりに
以上、第108回全国高等学校野球選手権大会のベスト8予想と優勝校予想でした。
今大会は横浜と沖縄尚学の初戦、関東第一と英明の1回戦での激突など、序盤から見どころが詰まった組み合わせになりました。ドラフト候補という観点でも、織田翔希、末吉良丞、池田聖摩、黒川凌大、木下瑛二、古川稟久といった注目選手が各ブロックに散らばっており、聖地でのパフォーマンスが評価を大きく動かすことになりそうです。
みなさんの予想はいかがだったでしょうか。大会が終わったあとに、この予想がどれだけ当たっていたかも振り返ってみたいと思います。