タイブレークまで導いた左腕の粘投
マウンドを託された片山は立ち上がりからテンポよくアウトを重ねた。直球は140キロ前後ながら角度と伸びがあり、五回途中まで無安打に封じたという。変化球も低めに集め、六回を終えて失点は犠飛の1点のみ。試合はその後も膠着し、延長タイブレークまで突入したが、チームは十回の守りで決勝打を許した。片山は「初戦より準備してきたものを出せた」と手応えを語りつつ、勝てなかった悔しさを噛み締めた。
苦難を越えた社会人5年目の区切り
茨城・日立一高から桐蔭横浜大を経てHonda入りした片山にとって、今季は入社5年目で迎えたラストイヤーだった。社会人での在籍中には二度の左肘手術を経験し、実戦から離れた期間も長かった。それでも地道なリハビリで球威と制球を取り戻し、昨年準優勝したチームの柱に成長した。延長サヨナラ負けという結果にも「このチームでもっとやりたかったのが本音」と漏らし、仲間への思いを示した。
プロ挑戦へ続く視線
27歳でプロの世界へ挑む片山は、勝てる先発になるという目標を明確に口にする。タイブレークの激闘を経ても「まだ課題がたくさんある。来年1月の合流までに野球がうまくなるよう練習する」と語り、足元を見据える姿勢は変わらない。実戦から遠ざかった日々に学んだのは「諦めないこと」。復帰できるビジョンから逆算して一日一日を積み重ねる習慣が、遅咲きの左腕を支えてきた。DeNAでもその信念を胸に、粘り強さを前面に押し出す投球で勝負する構えだ。
選手情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 片山皓心(かたやま こうしん) |
| 学年・年齢 | 27歳(社会人5年目) |
| ポジション | 投手 |
| 投打 | 左投(打撃は未公表) |
| 身長・体重 | ー |
| 出身校・チーム | 日立一高→桐蔭横浜大→Honda |
| 最速球速 | 140キロ前後(報道) |
| 得意球・プレースタイル | 伸びのある直球と変化球をコースに散らす左腕 |
| 主な実績 | 2024年日本選手権準優勝、2025年日本選手権2回戦で6回1失点 |