成瀬脩人の打席に巡ったのは延長13回無死満塁。チームが4度追い付き続けた粘りを背に、「ミートさえできれば外野に飛ばせる」と初球の直球をコンパクトに捉え、右翼後方へ犠牲フライを描いた。歓喜の輪に飛び込んだ背番号4は、仲間の声に支えられた日々を思い出し涙を浮かべたという。
何度も土俵際から生き返った粘り
NTT西日本は9回に同点へ持ち込み、延長10回と12回に再びリードを許しながら粘り強く反撃。7回以降もベンチ全体で「全員で勝つ」と声を掛け合い、つないだ出塁が13回の満塁機を呼び込んだ。7番に入った成瀬脩人は9回の右前打で同点劇の起点となり、終盤の勝負どころでもイニングを延命する役割を果たした。
正遊撃手が語る「楽しむ野球」
東海大菅生、東海大で鍛えられた守備力を武器に社会人2年目で正遊撃手を任された成瀬脩人。関西での新たな環境について「前向きな言葉が飛び交い、野球が楽しい」と語り、攻守の積極性につなげている。ドラフト指名を受けても気負いは最小限。打順が2番から下位に変わっても「全員の状態が良いからこそ。どこでも機能できるのが持ち味」と言い切り、与えられた役割を淡々とこなした。
日本一で門出を飾る覚悟
社会人でのラストシーズンとなる成瀬脩人は「ここで成長できた。日本一で恩返ししたい」と涙ながらに宣言した。遠投110メートルの強肩と軽快なフットワークが評価されプロ入りを掴んだ内野手は、最後まで仲間と戦い抜くことを誓う。20年ぶりの4強進出で高まる期待を力に変え、NTT西日本を悲願の初優勝へ導く思いだ。
選手情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 成瀬脩人(なるせ しゅうと) |
| 学年・年齢 | 24歳(社会人2年目) |
| ポジション | 遊撃手/二塁手 |
| 投打 | 右投右打 |
| 身長・体重 | 176cm・76kg |
| 出身校・チーム | 東海大菅生高→東海大学→NTT西日本 |
| 最速球速 | ー |
| 得意球・プレースタイル | 遠投110mの強肩と軽快なフットワークで支配する内野手、左右に鋭い打球を放つ巧打者 |
| 主な実績 | 2025年日本選手権準々決勝で延長13回サヨナラ犠飛、社会人2年連続で都市対抗と日本選手権に出場 |