8安打を許しながらも失点は1点のみ
「(被安打数は)いつもこんな感じなので…」と竹丸和幸は振り返った。3者凡退が1イニングのみでも崩れる気配がない。8安打を許しながら、失点は3回に与えた適時打のみ。
自己最速に並ぶ152キロを計測した直球で押したかと思えば、得意球のチェンジアップでかわすなど力の入れどころが分かっていた。投球術でドラフト1位の実力を示し、球数100球となった7回1死で交代した。
都市対抗の敗戦から学んだ成長
忘れられない一球がある。社会人No・1投手と評されて迎えた今夏の都市対抗。日本生命との準々決勝で初回に3ランを浴び、チームは敗れた。「一球に対するこだわりが変わった」。約2カ月後の全国舞台。珍しく捕手の配球に首を振り、慎重に慎重を重ねた。
勝負どころと判断した同点の4回1死一、二塁では、直球で2者連続の空振り三振を奪う大胆さも見せた。幡野一男監督は「なお一層落ち着きが出てきた」と成長を感じ取った。
先発転向が転機となった投手人生
大学までは細身で無名の救援投手だった。鷺宮製作所に入社後、先発転向を命じられたことが転機となる。「先発をするようになり、投球の考え方が変わった」。全力で腕を振り続けていた投球から一転、試合をつくるためにチェンジアップやスライダーを駆使するうちに潜在能力が花開いた。
崇徳高校では甲子園出場なし。城西大学では4年春の首都大学野球1・2部入れ替え戦で好投し、1部昇格に貢献した。鷺宮製作所では今年の都市対抗で初戦のTDK戦で勝利投手になり、8強入りに貢献している。
選手基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 竹丸和幸(たけまる かずゆき) |
| 学年 | 社会人2年目 |
| ポジション | 投手 |
| 投打 | 左投左打 |
| 身長・体重 | 178cm・66kg |
| 出身校 | 鷺宮製作所 |
| 最速球速 | 152km/h |
| 得意球 | スライダー、カーブ、チェンジアップ |
| 主な実績 | ドラフト1位指名(巨人) 都市対抗8強入り 社会人No・1投手評価 |
最高成績は05年の4強。「この会社で野球選手として成長することができた。優勝して終わりたいです」。ドラフト1位投手へと育ててくれた会社へ、恩返しの戦いが始まった。
参考記事
- スポーツニッポン 2025年10月29日 - 鷺宮製作所・竹丸 巨人ドラ1の実力証明!巧みな投球で7回途中1失点