石井巧は2回2死一、二塁から外角速球に食らいつき、右前へ運ぶ勝ち越し打で勢いをもたらした。これが今大会11打席目で生まれた初ヒット。4回先頭では落ちる球を拾い、左中間最深部のフェンス際まで運ぶ二塁打もマークした。
初ヒットが決勝打となった勝負強さ
2回に巡ってきた第2打席。カウント2-2から外角直球を逆方向へ運んだ石井巧は、「どんな球を打ったのか覚えていない」と驚きを隠さなかった。これまで9打席無安打でも心を乱さず、走者を進める打撃を意識していた姿勢が、ここ一番での一本に結びついた。4回には変化球に反応して二塁打を記録し、攻撃面で着実に役割を果たした。
守備でも光る落ち着き
4回表の守備では先頭打者の内野安打をランニングスローでさばき、後続の併殺で無失点に抑えた。芝のバウンドに対応しきれず失策もあったが、1死一塁から二ゴロ併殺を完成させ、最少失点で切り抜けたことで流れを渡さなかった。「京セラドーム特有の芝にもまだ慣れが必要」と反省しながらも、守備の要として奮迅した。
プロで兄と肩を並べるために
作新学院、中央大を経てNTT東日本に進んだ石井巧は、兄の石井一成(前日本ハム)を追う形でプロの世界へ挑む。「都市対抗に出場できなかった分、選手権に懸ける思いが大きい」と語り、社会人生活の有終を飾るべく集中を高める。巧みなバットコントロールと遠投100mの強肩を備える内野手が、ヤクルトの将来像を抱きながら最後のトーナメントを戦っている。
選手情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 石井巧(いしい たくみ) |
| 学年・年齢 | 23歳(社会人2年目) |
| ポジション | 内野手(遊撃手/二塁手) |
| 投打 | 右投右打 |
| 身長・体重 | 179cm・79kg |
| 出身校・チーム | 作新学院→中央大→NTT東日本 |
| 最速球速 | ー |
| 得意球・プレースタイル | バランスの取れた攻守走で勝負する好打好守の内野手 |
| 主な実績 | 2025年日本選手権準々決勝で決勝打を含む2安打1打点、2022年日本選手権準優勝メンバー |