161キロで刻んだ存在証明
2点を追う8回表、4番手として登板した田中大聖は、先頭打者の網谷圭将に対して投じた初球で156キロ、カウント1-2から放った直球で自己最速となる161キロをマークした。続く森川凌にも160キロを計測するなど、京セラドームのスピードガンを次々と更新。1回を無安打無失点に抑えた右腕は「チームが勝つために流れを持ってきたかった」と振り返り、気迫の投球でベンチを鼓舞した。
投手転向2年目で開花した剛球
鶴岡東高から太成学院大では主に野手として活躍し、4シーズン連続で打撃十傑入りするなどユーティリティ性が持ち味だった田中大聖。社会人2年目のシーズンで「プロに行くため」と投手専念を決断し、今年は最速157キロを計測するまでに成長した。体幹と下半身の使い方を再構築した結果、角度のある直球とスライダー、SFFなど多彩な球種を織り交ぜる救援型へ変貌。京セラドームではその成果が世界へ向けて可視化されたとも言える。
プロで描くクローザー像
「分かっていても打てない真っすぐが理想。やるからには抑えをやりたい」と語る田中大聖は、プロ入り後もリリーフとして結果を残す青写真を描く。手本とするのは球界を代表する守護神たち。ストレートの質を磨きつつ、コントロールや変化球の精度を高めるのが目下の課題だ。「まだまだ伸びしろだらけ。取り組み方も技術面も成長できた」と語り、社会人で得た基盤をロッテのブルペンで開花させる覚悟を示した。
選手情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 田中大聖(たなか やまと) |
| 学年・年齢 | 23歳(社会人2年目) |
| ポジション | 投手 |
| 投打 | 右投左打 |
| 身長・体重 | 178cm・98kg |
| 出身校・チーム | 鶴岡東高→太成学院大→Honda鈴鹿 |
| 最速球速 | 161km/h(社会人日本選手権準々決勝) |
| 得意球・プレースタイル | 最速161キロの直球にスライダー、カットボール、カーブ、SFF、チェンジアップを織り交ぜる救援型右腕 |
| 主な実績 | 2025年日本選手権準々決勝で161キロを計測、ロッテドラフト7位指名 |