8回1死二塁のピンチで登板
15日、三重県伊勢市のダイムスタジアム伊勢で行われた王子戦。Honda鈴鹿は今夏の都市対抗大会で優勝した強豪相手に7-7の接戦を演じていた。
8回1死二塁のピンチで田中大聖がマウンドに上がった。最初の打者への失投を適時二塁打とされ同点に追いつかれたものの、直球で押して後続を断った。
同点の9回は先頭から2者連続三振を奪う圧巻の投球。自己最速タイの157キロも計測し、球場をどよめかせた。
「強いボールを投げ込めた」
試合後、田中大聖は「球速は気にせず、打者に向かって強いボールを投げ込めた」と振り返った。球速よりも打者との勝負に集中した姿勢が、結果的に自己最速タイの数字につながった。
身長178センチながら体重は98キロと筋肉が詰まった重量ボディー。そのパワーを活かした力強い投球で、相手打線を圧倒した。
野手から投手への転向で開花
田中大聖の経歴は決して順風満帆ではなかった。鶴岡東(山形)では甲子園のベンチ入りメンバーながら出場機会はなく、太成学院大時代は野手として4シーズンで打撃十傑入り、ベストナインを計3度受賞するなど、異次元の身体能力の高さを見せていた。
Honda鈴鹿入社後は投手に転向し、2年目の都市対抗予選で157キロを計測。野手時代に培った身体能力が投手として開花した。
都市対抗での経験を糧に
都市対抗本大会では2イニング2失点とほろ苦いデビューとなったが、その経験が今回の好投につながった。来月の社会人日本選手権で雪辱を期している。
「もちろんプロには行きたいけれど、100%のパフォーマンスを出すだけ」と田中大聖。目下の目標に向かって腕を振りつつ、スタンドで視察した8球団のスカウトにアピールもできた。
8球団が注目する理由
NPB10球団が興味を示し、この日は8球団のスカウトが視察に訪れた。その理由は、野手から投手への転向後の急成長ぶりにある。
重量ボディーから繰り出される157キロの直球は、プロでも通用する球威を持つ。野手時代に培った異次元の身体能力が投手として開花し、救援投手としての適性も高く評価されている。
選手基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 田中大聖 |
| 読み方 | たなか やまと |
| 年齢 | 23歳 |
| ポジション | 投手 |
| 投打 | 右投左打 |
| 身長・体重 | 178cm・98kg |
| 出身地 | 大阪府 |
| 出身校 | 鶴岡東高校・太成学院大学 |
| 所属チーム | Honda鈴鹿 |
| 背番号 | 50 |
| 最速球速 | 157km/h |
| 得意球 | スライダー、カットボール、カーブ、SFF、チェンジアップ |
| 特徴 | ガッチリとした体格から最速157キロの直球を投げ込む剛腕 |
| 経歴 | 大学時代は野手で打撃十傑入り、ベストナイン3度受賞。Honda鈴鹿で投手転向 |
| 適性 | プロ入りなら救援に適正あり |
野手から投手に転向した異色の右腕が見せた157キロの剛速球。社会人日本選手権での活躍次第では、ドラフト会議での指名も現実味を帯びてくる。
参考記事
- Yahoo!ニュース 2025年10月15日 - ホンダ鈴鹿・田中大聖、自己最速タイ157キロに球場どよめく 今秋ドラフト候補、NPB8球団スカウト前に150キロ台連発