真野凜風は初登板ながら55球中30球を占めたスライダーが鋭く、4回2安打無失点でDeNAなど5球団のスカウト陣を惹きつけたと伝えられている。
スライダーでバットを折った圧巻リリーフ
四回を終えて4-1とリードした日本生命は六回から長身右腕にバトンを渡した。カウントを整えるカットボールと、決め球のスライダーのコンビネーションが冴え、バットを折るシーンもあった。終盤の重圧を受け止めながら被安打2、無四球。「やっと自分の投球ができた」と語った真野凜風は、打者の反応を確かめるように腕を振り抜き、4回を零封で締めた。観客席にはDeNAを含むNPB5球団のスカウトが映像を回しながら視線を送ったという。
トミー・ジョン手術を経て取り戻した腕の振り
同志社大学出身の真野凜風は、大学4年秋のドラフトで右肘痛を抱え指名漏れとなった。入社直後に右肘内側側副靱帯再建術、いわゆるトミー・ジョン手術を決断。今年4月の復帰登板後も体が制御してしまい、本来の腕の振りを取り戻すまで時間を要した。今回の4回4奪三振は手術後最長の登板で、最速148キロを計測。楽天の足立祐一スカウトが「力強く腕を振れていた。来年に期待したい」と評したように、球団関係者の評価は確かなものになりつつある。
同期と刺激し合う終盤戦
この日は東邦ガスが逆転勝ちし、三菱自動車岡崎もタイブレークでサヨナラ勝ちと、トーナメントは佳境に差し掛かっている。三菱自動車岡崎の新人・清川大雅は延長十回タイブレークまでを無安打に抑えたが、彼も同志社大の1学年先輩として真野凜風の投球に刺激を受けたと明かした。互いに映像でチェックし合う関係が、社会人野球の厚みを支えている。真野自身は「手術をさせてくれた会社に恩返ししたい」と今秋のプロ入りを封印。ここから1年、チームを支えるセットアッパーとして役割を全うする覚悟だという。
選手情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 真野凜風(まの りんか) |
| 学年・年齢 | 23歳(社会人2年目) |
| ポジション | 投手 |
| 投打 | 右投右打 |
| 身長・体重 | 187cm・84kg |
| 出身校・チーム | 天理高校(軟式)→同志社大学→日本生命 |
| 最速球速 | 152km/h |
| 得意球・プレースタイル | 長身から投げ下ろす直球とスライダー、カット、SFF、カーブ、シュートを操るリリーフ右腕 |
| 主な実績 | 2025年日本選手権2回戦で4回無失点、手術後最長登板を達成 |