先制を呼び込んだ3回の一撃
1点を争う展開で迎えた3回1死二塁。中津大和はカウント2-1から真ん中の直球を引きつけずにさばき、打球は角度よく上がって右翼席へ届いた。先制の2ランは、チームに勢いをもたらす一撃となった。「球を見過ぎず、打つポイントを前にする意識だった」と振り返り、シンプルな打撃方針が功を奏した。今大会は17打数8安打(打率.471)と好調を維持し、新人ながら1番打者としての役割を全うしている。
法大時代の経験が生きた献身性
小松大谷から法政大へ進んだ中津大和は、大学時代に主に3番を任されていた。直後の4番に座っていたのが、今秋ドラフトでヤクルトから1位指名を受けた松下歩叶だった。「松下の前だったので、つなぐ気持ちで入っていた」と語るように、強打者を光らせる役割に徹してきた。社会人では1番に定着したが、その姿勢は変わらない。「1番打者はミートして出塁することが大事」という考えが、今大会20打席で三振1という数字に表れている。
全国大会デビューで開花したルーキー
高校と大学では全国大会の舞台に立てなかった中津大和にとって、社会人での初年度は大きな転機となった。都市対抗では全4試合にフル出場し、日本選手権でも4試合で26得点を挙げる打線の活性化に貢献。今大会中にはNPBスカウトが打撃映像を撮影するなど、来秋のドラフトに向けた注目度も高まっている。「体も精神面も強くなってきた」と笑顔を見せ、決勝でも「自分のやるべきことをしっかりやりたい」と意気込む。
選手情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 中津大和(なかつ やまと) |
| 学年・年齢 | 23歳(社会人1年目) |
| ポジション | 外野手/遊撃手 |
| 投打 | 右投左打 |
| 身長・体重 | 180cm・75kg |
| 出身校・チーム | 小松大谷高→法政大→日本生命 |
| 最速球速 | ー |
| 得意球・プレースタイル | 50m5秒9の俊足とパンチ力を併せ持つリードオフマン |
| 主な実績 | 2025年日本選手権準決勝で先制2ランを含む2安打2打点、今大会打率.471を記録 |