気迫の143球完投
「1人1人、1球1球抑えた結果。最後まで投げ切りたかった」と話した。
「今日が自分にとっても、チームにとっても大事な試合だとわかっていた。この一試合に懸ける思いは強かった」
開幕カードの中大戦(16日)は5回1/3を3安打3失点で降板した。「無駄な四球を出しているところが課題」と悔しさをにじませていたが、中7日の期間で制球力の向上に着手し、この日は速球と球速130キロ台後半のフォークボールが光った。
ロッテスカウトとDeNAスカウトの高評価
ネット裏のロッテ榎スカウト部長は「ドラフト上位12人の候補の中の1人。真っすぐが良いので、落ちる系のフォークやツーシームが有効。馬力があり、将来性も十分にある」と高く評価した。
神宮のバックネット裏で視察したDeNAの木塚スカウトは「コンスタントに出力が出せる。上位候補」と高く評価した。
4回と5回のピンチを乗り越える
4回1死満塁、5回1死二、三塁のピンチでは、いずれも得意のフォークを武器に三振を奪い、要所を締めた。「満塁の場面では四球を怖がらずにフォークを投げられた」と自信を口にした。
四回1死一塁から2連打で1点を失うも追加点は許さず。五回1死二、三塁では空振り三振、中飛と粘り強さを見せた。
日米大学野球での自信
3連覇を飾った7月の日米大学野球選手権では第4戦に先発して4回2失点、7奪三振。米国の強打者を相手に力投し「真っすぐとフォークに自信を持てた」といい、この日に奪った10三振のうち、決め球の大半は直球とフォークだった。
ドラフト1位への意気込み
チームは連敗スタートからの巻き返しへ、大きな一歩を刻んだ。斉藤は「点を取ってもらって楽に投げられた部分もある。改善点はまだあるけど、勝ち切れて良かった」と安堵の表情。
1カ月後に迫るドラフトについて問われると「正直、あまり意識していない。ただ、1位で行きたい気持ちは入学当初から持っている」と率直に語った。
「ドラフト1位で行きたいというのは入学当初から思っている」
選手基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 齊藤汰直(さいとう たいち) |
| 学年 | 4年生 |
| ポジション | 投手 |
| 投打 | 右投右打 |
| 身長・体重 | 182cm・84kg |
| 出身校 | 武庫荘総合高校 |
| 所属 | 亜細亜大学 |
| 最速球速 | 152km/h |
| 得意球 | スライダー、カーブ、ツーシーム、フォーク |
| 身体能力 | 遠投80m |
| プレースタイル | 投手に必要な能力を高いレベルで併せ持つ亜細亜大学のエース。公立校出身の最速152キロ右腕で、大学日本代表。3年春に4勝、防御率1.76を記録。プロスカウトからも「スケール感があり、上位候補」と高評価される |
| 主な実績 | 今季初勝利を完投で飾る 10奪三振、8安打2失点完投 143球で完投勝利 自己最速タイの152キロを記録 ロッテスカウトから「ドラフト上位12人の候補の中の1人」と高評価 DeNAスカウトから「コンスタントに出力が出せる。上位候補」と高評価 日米大学野球選手権第4戦で4回2失点、7奪三振 3年春に4勝、防御率1.76を記録 大学日本代表 公立校出身の最速152キロ右腕 プロスカウトから「スケール感があり、上位候補」と高評価 チームの連敗を2で止める 東都の舞台で数多くのプロ投手を輩出してきた亜細亜大学のエース |
経歴
兵庫県出身。小学生のときに川西タイガースで野球を始め、宝塚中では軟式野球部に所属。兵庫県立武庫荘総合高では甲子園出場はなし。亜細亜大学では1年春に東都大学リーグ戦でデビュー。3年春にリーグ最多の4勝を挙げた。今年7月、日米大学野球選手権に出場。