反撃の幕を閉じたサヨナラ劇
序盤は駒大に3点を先行されたが、立正大は中盤に追いつき、終盤は得点を取り合う激しい展開となった。延長十二回、駒大が満塁策を選択して1死二、三塁とした場面で打席に立ったのが椎木卿五。カウント2-1からインサイドの直球を強振すると、打球は三遊間を破るサヨナラ打となった。春季リーグの駒大戦では最後の打者として敗れた悔しさを胸に刻んでいた右打者が、今度は歓喜の主役となった。
ルーキーが描くチームの攻撃色
椎木卿五は横浜高校で主将を務め、大学入学直後から強肩強打の捕手として期待されてきた。春季2部リーグでは場外弾を放ち、「守れる捕手の中で打てる捕手」を目指して打撃を磨いている。今回のサヨナラ打も、高校時代から定評のあったフルスイングが生んだ一撃だ。金剛弘樹監督は「リーグ戦でも決勝打を打っている。星を持った選手」と評し、総力戦の中で1年生を躊躇なく起用した。
林燦の好救援が呼んだ勝機
終盤の逆転劇を後押ししたのが、九回途中からマウンドに上がった4年生右腕の林燦だ。最速151キロの直球と変化球を丁寧に低めへ集め、3回2/3を無失点に抑えた。巨人の育成ドラフト2位指名を受けたエース候補が危機を封じたことで、打線は最後まで粘る余裕を得た。「簡単にはいかない」と話す指揮官の言葉通り、総力戦の象徴となる投球だった。
1部昇格へ残された一戦
立正大は2回戦に勝利すれば2015年秋以来10季ぶりの1部復帰が決まる。春季リーグで勝ち点2を積み重ね、夏場からは「1部で通用する守備力」を合言葉に鍛錬を続けてきた。椎木卿五は「来た球に反応するだけだった」と謙遜するが、勝負どころで振り切る勇気がチームの勢いを引き寄せた。総力戦を掲げる金剛監督のもと、立正大は次戦も攻守一体の戦いで昇格を手繰り寄せる。
選手情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 椎木卿五(しいき けいご) |
| 学年・年齢 | 大学1年 |
| ポジション | 捕手 |
| 投打 | 右投右打 |
| 身長・体重 | 180cm・86kg |
| 出身校・チーム | 横浜高校→立正大学 |
| 最速球速 | ー |
| 得意球・プレースタイル | 強肩と長打力を備える攻守型捕手 |
| 主な実績 | 2025年秋季入替戦第1戦でサヨナラ打、同年春季リーグで場外本塁打を記録 |