手負いの状態で放った先制2ラン
14日に左太ももを負傷した川中鉄平。15日の初戦は強行出場したものの、走れなかったため初回の1打席で交代した。この日も全力疾走できる状態になくても、青木尚龍監督に「走れます」と伝えた。「もうやるしかない」。患部をテーピングで固定し、守備位置は初戦の右翼から一塁に変更。回復具合は「80%」ながら、3回2死一塁、フルカウントからの外角直球をバックスクリーンに直撃させた。柵越えを確認した川中鉄平はゆっくりと本塁に還ってきた。歓声を浴びたかったわけではない。手負いの状態で全力で走れなかったのだ。「治療の恩は結果で返す」と語り、左足を引きずるようにダイヤモンドを一周した。
パワーなら誰にも負けない自信
ベンチ入りは今秋が初めてながら、「パワーなら誰にも負けない」と高校通算16発の飛距離に自信がある川中鉄平。準決勝前日は球場で試合観戦し、九州国際大付の牟礼翔が放ったバックスクリーン弾を目撃した。来秋ドラフト候補に挙がる同学年の一発。「負けられへん」と宿舎で治療ではなく素振りを続けた。「センター方向に打てたのがよかった。持ち味のパワーと飛距離は誰にも負けていない」と語り、182センチ、95キロの体格から繰り出す強打が、低反発バット時代でも威力を発揮した。
低反発バット時代の強打の秘訣
2024年春から導入された低反発バットを苦にしない強打の秘訣は、日々の積み重ねにある。練習では球を上からたたき、打球角度を20度以内に抑えることを目標に設定し、ライナー性の打球を飛ばすことを徹底。各打者の持つパワーに、練習で培った鋭いスイングが融合して長打力に磨きがかかった。同校は2試合で計5本塁打を放ち、大会最多記録の6発に迫る。「決勝も神戸国際大付らしく戦う」と川中鉄平は語り、一発攻勢で初優勝に王手をかけた。
選手情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 川中鉄平(かわなか てっぺい) |
| 学年・年齢 | 高校2年 |
| ポジション | 外野手・一塁手 |
| 投打 | 右投左打 |
| 身長・体重 | 182cm・95kg |
| 出身校・チーム | 神戸国際大付属高校 |
| 最速球速 | ー |
| 得意球・プレースタイル | 182cm95kgの体格から繰り出す強打が持ち味の左のスラッガー。パワーと飛距離に自信を持ち、打球角度を20度以内に抑えるライナー性の打球を飛ばす |
| 主な実績 | 2025年明治神宮大会準決勝で先制2ラン(高校通算16号)、初の決勝進出に貢献 |