神宮に刻んだ圧巻の奪三振ショー
3-0の6回からマウンドに上がった有馬伽久は、先頭打者をスライダーで三振に仕留めると、7回1死の2番打者から4者連続の3球三振を奪った。8回2死目も空振り三振で8者連続の大会タイ記録を更新し、さらに9回1死まで10者連続奪三振という離れ業を達成。球場がどよめく中、最後の打者を遊ゴロに抑えて4回を44球で締めた。「自分でもびっくりするくらい腕が振れていた。自信を持って投げられていた」と振り返り、手応えを確かめた。
最速150キロと多彩な変化球が冴えた
切れ味鋭いスライダーに加え、ツーシームも有効だった。直球は自己最速にあと1キロと迫る150キロを複数回マークし、どの球種でもストライクを先行させた。「常にストライク先行で優位なカウントで試合を進められたことが一番良かった。打たれる気はあまりしていなかった」と語り、攻めの投球で打者を圧倒した。4回を完全に抑え、神宮デビューを鮮烈な形で飾った。
OB東克樹のエールに応えた快投
試合前には同大学OBのDeNA・東克樹がブルペンに訪れ、「期待してるぞ、頑張れよ」と激励した。有馬伽久は「東さんの前でこういうピッチングをできたのは僕にとっては良かった」と安堵の表情を浮かべ、先輩の期待に応える投球を見せた。関西学生リーグのレジェンド・山口高志の記録を更新したことについては「あまり実感は湧いてない」と謙虚に語った。
スカウト陣が絶賛する能力の高さ
DeNAの八馬アマスカウティンググループ・グループリーダーは「スーパーだね。真っすぐもスライダーもツーシームもいい。こんなことなかなか見れない。今年でも上位でかかった。来年も上位になる」と評価。阪神の畑山統括スカウトら4人で視察し、担当の岡本スカウトも「能力の高さは抜群。来年の目玉になる能力は持っている」と絶賛した。巨人の武田チーフスカウトは「東くんを大学時代に見たけど、ほうふつさせるような投球」と評した。
次戦は明大との対決へ
次戦は東京6大学王者の明治大と対戦する。有馬伽久は「明治は強い相手だけど、あまり意識せずに自分のピッチングができれば大丈夫だと思う。自分を信じてやっていく」と気合をみなぎらせた。ドラフト会議では大学日本代表のチームメイトが次々と上位指名を受けた。「来年、自分が1位で呼ばれるのを想像しながら見ていた。高い目標を持って突き進みたい」と語り、3年生左腕が神宮の主役をかっさらう。
選手情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 有馬伽久(ありま がく) |
| 学年・年齢 | 大学3年・21歳 |
| ポジション | 投手 |
| 投打 | 左投左打 |
| 身長・体重 | 174cm・74kg |
| 出身校・チーム | 愛工大名電→立命館大 |
| 最速球速 | 151km/h |
| 得意球・プレースタイル | 最速151キロの直球とスライダー、ツーシーム、カット、カーブ、チェンジを操る左腕 |
| 主な実績 | 2025年明治神宮大会で10者連続奪三振の大会新記録、大学日本代表選出 |