9回まで完璧な投球
14日の神宮球場で行われた国学院大戦。齊藤汰直は9回まで95球で1安打無失点という圧巻の投球を披露した。
この日最速149キロの直球と武器のフォークボールを中心に、10個の三振を奪った。2回にカーブを右前打とされた場面以外は、相手打線をまともに捉えさせない完璧な内容だった。
無情のサヨナラ負け
9回まで1-0でリードを保っていたが、延長10回裏に悲劇が待っていた。1死二、三塁でスクイズを仕掛けられ、自身の野選と本塁悪送球で2者が生還。2-1でサヨナラ負けとなった。
齊藤汰直は表情を変えることなく、グラウンドに落ちた帽子を拾い上げた。その姿は、エースとしての責任感と精神的な強さを物語っていた。
巨人スカウトからの高評価
視察した巨人・木佐貫スカウトは、齊藤汰直の投球について具体的な評価を示した。
「投げっぷりが良い。縦の角度があり、阪神の才木のようにズドンと投げ下ろすのが魅力」と高く評価。現役のプロ選手との比較で表現されたコメントは、その投球の質の高さを物語っている。
監督とチームメイトからの信頼
正村公弘監督(62)は試合後、「斉藤のあれだけの投球で勝てないとキツい」と右腕をかばった。エースの力投が報われなかった悔しさがにじむコメントだった。
齊藤汰直自身は「明日チームに勝ってもらって、明後日リベンジできるように」と前向きな姿勢を見せた。個人の結果よりもチームの勝利を優先する発言からは、真のエースとしての資質が感じられる。
公立校出身エースの成長
齊藤汰直は武庫荘総合高校出身の公立校出身投手。大学で大きく成長し、最速152キロまで球速を伸ばした。3年春には4勝、防御率1.76という優秀な成績を残し、大学日本代表にも選出されている。
投手に必要な能力を高いレベルで併せ持つ亜細亜大学のエースとして、プロスカウトからも「スケール感があり、上位候補」と高く評価されている。
次戦への意気込み
この完投負けは悔しい結果となったが、齊藤汰直の投球内容は十分にプロレベルであることを証明した。エースの力投をムダにしないためにも、チーム一丸となって2回戦以降に挑む。
選手基本情報
齊藤汰直
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 齊藤汰直 |
| 読み方 | さいとう たいち |
| 学年 | 4年生 |
| ポジション | 投手 |
| 投打 | 右投右打 |
| 身長・体重 | 182cm・84kg |
| 出身校 | 武庫荘総合高校・亜細亜大学 |
| 最速球速 | 152km/h |
| 得意球 | スライダー、カーブ、ツーシーム、フォーク |
| 特徴 | 公立校出身の最速152キロ右腕、大学日本代表 |
| 主な実績 | 3年春に4勝、防御率1.76、大学日本代表候補 |
| 評価 | プロスカウトから「スケール感があり、上位候補」と高評価 |
この日の投球内容は、ドラフト会議を控えた齊藤汰直にとって大きなアピールとなった。結果は完投負けだったが、その投球の質の高さは多くのスカウトの印象に残ったはずだ。
参考記事
- Yahoo!ニュース 2024年10月14日 - 亜大・齊藤 9回1/3を1安打10Kもサヨナラ負け 巨人スカウト高評価「才木のようにズドンと投げ下ろすのが魅力」