石垣元気に最上位評価
中四国地区を担当する白武佳久スカウト統括部長は会議後の取材で、「きょうは高校生の最終評価を行いました。投手15名野手10名合計25名に点数をつけてランク別に並べました」と明かした。
その中で特に注目されたのが、1年生の頃から話題になっていた健大高崎の石垣元気投手だ。2年生でチームを初のセンバツ優勝に導き、今夏の甲子園では歴代最速タイの155キロを計測した右腕は、高校ナンバーワンとの呼び声も高い。
担当スカウトが語る石垣の魅力
石垣元気を担当する高山健一スカウトは、その評価の理由を具体的に語った。
「年々ピッチングもうまくなっている。将来性を感じるピッチャー。(155キロを投げる高校生は)歴史の中でもあまりいない。変化球もまだ完成されていない部分がある、そういった面を見ても将来性を感じる。将来的には先発タイプになってほしい」
報道によると、まだ完成されていない変化球の部分にこそ、プロでの大きな成長余地を見出しているという。178センチ、75キロの体格から繰り出される156キロの直球は、プロの世界でも通用する武器だ。
大阪桐蔭のエース森陽樹も注目
関西地区を担当する鞘師智也スカウトがリストアップしたのは、関西屈指の名門・大阪桐蔭のエース森陽樹投手だった。
1年生から名門校のマウンドを任されてきた森陽樹は、最速153キロのストレートが持ち味の本格派右腕。190センチ、86キロの恵まれた体格を持つ大型投手だ。
鞘師スカウトは「素材型のパワー系ピッチャー。素材そのものはあるので、プロに入ってからどうかなという感じ」と評価。現時点での完成度よりも、プロ入り後の伸びしろに期待を寄せている。
地元広島の藤本勇太も高評価
そして、地元・広島を沸かせた右腕も忘れてはならない。英数学館の藤本勇太投手だ。
最速149キロのストレートが武器の藤本勇太は、春の広島大会で全試合を一人で投げ抜き、英数学館を初優勝に導いたタフネス右腕。白武スカウト統括部長は「(強みは)スピードボールとフォームがいい。伸びしろがある選手じゃないかな」と評価した。
カープが求めるのは右の先発
今回の会議で浮き彫りになったのは、カープの補強方針だ。白武スカウト統括部長は「(カープは)ピッチャーは順調に育っている。特に左はある程度充実してきたんで、右の先発を考えるのが普通かなと」と明かした。
左投手陣の充実を受けて、今回注目された3投手はいずれも右腕。石垣元気、森陽樹、藤本勇太という3人の右腕が、カープの将来を担う存在として期待されている。
最重要ポジションは内野手
一方で、白武スカウト統括部長によると、最も補強したいポイントは「内野手」だという。カープが求める走攻守三拍子そろった内野手は大学生や社会人に多く、次回の最終スカウト会議で選定する見通しだ。
高校生では投手陣に注目が集まる中、大学生・社会人では内野手の獲得に重点を置く方針が明確になった。
選手基本情報
| 項目 | 石垣元気 | 森陽樹 | 藤本勇太 |
|---|---|---|---|
| 名前 | 石垣元気(いしがき げんき) | 森陽樹(もり はるき) | 藤本勇太(ふじもと ゆうた) |
| 学年 | 3年生 | 3年生 | 3年生 |
| ポジション | 投手 | 投手 | 投手 |
| 投打 | 右投右打 | 右投右打 | 右投右打 |
| 身長 | 178cm | 190cm | 177cm |
| 体重 | 75kg | 86kg | 75kg |
| 出身校 | 健大高崎 | 大阪桐蔭 | 英数学館 |
| 最速球速 | 156km/h | 153km/h | 149km/h |
| 主な実績 | センバツ優勝(2年時) 甲子園歴代最速タイ155km | 大阪府大会決勝15奪三振完投 | 広島県大会初優勝 5戦連続完投、防御率0.41 |
10月23日のドラフト会議まで残り2か月。カープが注目する高校生右腕3人の今後の動向に注目が集まる。
参考記事
- RCC中国放送 2025年8月27日 - ドラフト会議まで2か月 広島カープのスカウト会議で高校生について最終評価