3回の8点ラッシュが描いた勝利の青写真
1点を争う展開を壊したのは3回の攻撃だった。1死満塁で打席に立った目代龍之介が押し出し四球を選び、先制点を引き寄せると、続く木村成良の三塁線への内野安打でリードを2点に広げた。流れを完全に掌握した帝京打線は、2死から長短4連打を畳み掛け、敵失も絡めてこの回だけで8得点。大胆さと粘り強さが同居する攻撃で、関東第一の継投を崩した。
安藤丈二が投打で貫いた粘り
安藤丈二は16安打を浴びながらも要所でチェンジアップを操り、内野ゴロを量産して踏ん張った。球数がかさむ中でもテンポを崩さず、終盤は真っすぐを強めて相手の追撃を食い止めた。準決勝での無失点に続き、決勝でも変化球の使い分けが冴え、名門復活の象徴となる完投勝利を挙げた。
金田監督の涙と復活の足跡
2011年から帝京野球部を支える金田優哉監督は、就任4年目で初めて大舞台をつかんだ。就任当初から「勝って当たり前」と言われ続ける伝統校の重圧を背負いながら、選手主体の攻めと守りを徹底してきた。今大会では夏の甲子園準優勝校・日大三、伝統校の国士舘を撃破。決勝後のインタビューで「このチームでまだ野球がしたい」と声を詰まらせた指揮官の姿が、帝京ナインの一体感を映し出していた。
次なる舞台は明治神宮大会
優勝により帝京は明治神宮大会への出場権を獲得。初戦では関東王者の山梨学院と対戦する。春夏合わせて甲子園26度出場、全国3度の頂点を経験した名門が、14年ぶりとなる全国舞台で再び「帝京旋風」を巻き起こせるか注目が集まる。SNS上でもOBやファンが復活を祝福し、春のセンバツでの躍進を期待する声が広がった。
選手情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 安藤丈二(あんどう じょうじ) |
| 学年・年齢 | 高校2年・16歳 |
| ポジション | 投手/一塁手 |
| 投打 | 右投右打 |
| 身長・体重 | 174cm・83kg |
| 出身校・チーム | 帝京高校 |
| 最速球速 | 139km/h |
| 得意球・プレースタイル | 3種類のチェンジアップを使い分ける右腕で、打撃でも長打力を備える二刀流 |
| 主な実績 | 2025年秋季東京都大会決勝で完投勝利、3回の8得点を呼ぶ一員として優勝に貢献 |