約2か月ぶりの登板で存在感
「4番・投手」でスタメン出場した菰田陽生は、右肘を痛めた今夏の甲子園大会準決勝以来約2か月ぶりの登板となった。先発して4回途中を1安打2失点でまとめ、57球全て直球を投げ込んだ。
最速144キロという数字は試運転段階としては上々の仕上がり。「練習してきたので大丈夫だった」と菰田陽生の表情は明るかった。
自ら放った2失点を特大弾で取り返す
真の二刀流ぶりを見せたのは打撃の場面だった。3-2の5回1死、菰田陽生は1メートル94、100キロの巨体で直球を強打してバックスクリーンに打ち込み、高く右手を掲げた。
「自分のピッチングで2点取られた。取り返してやるっていう気持ちで打席に立って、打てたのでよかった」と納得の表情で振り返る菰田陽生。投手として許した失点を打者として取り返す、まさに二刀流ならではの活躍だった。
大谷翔平への憧れを胸に
二刀流の本家である大谷翔平がドジャースでナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦で勝利投手と3本塁打の離れ業を見せた直後だけに、菰田陽生への注目度も高まっている。
初回無失点で戻ったベンチで吉田洸二監督から「大谷選手はここから1番打者で初回にホームランを打つんだぞ」と激励され、3打席目でアーチを描いた菰田陽生。
「やっぱり(大谷は)尊敬する選手。本当に凄い」と目を輝かせる。高校通算30発は既に超えたというが、細かい数字を把握していないのも大器らしい一面だ。
巨人スカウトが二刀流を高評価
来秋ドラフト候補の躍動に多くのスカウト陣がネット裏でうなった。特に巨人の青木スカウトは「投げる方も打つ方もいいものを持っている」と二刀流の質の高さを評価した。
2年生ながら既にメジャー球団も視察に訪れているという菰田陽生。その194センチ、100キロの恵まれた体格から繰り出される投打両面での実力は、プロのスカウトも注目せざるを得ない。
5年連続センバツへ大前進
この勝利により山梨学院は5年連続のセンバツ出場へ大きく前進した。同じ山梨勢の甲府工と駿台甲府がまだ準々決勝を控え、同県から3校選出はないため「当確ランプ」は持ち越しとなったが、聖地への道筋は見えてきた。
25日の準決勝では専大松戸(千葉1位)と横浜(神奈川1位)の勝者と対戦する。「自分たちの野球をしたい」と菰田陽生は意気込んだ。
怪我からの復帰で見せた成長
今夏の甲子園で右肘を負傷し、新チーム結成後も県大会まで打者に専念していた菰田陽生。それでも焦ることなく、しっかりとリハビリに取り組んできた成果が表れた。
投手として復帰登板を果たし、打者としても勝負強さを見せた今回の活躍は、来秋ドラフトに向けて大きなアピールとなった。
選手基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 菰田陽生(こもだはるき) |
| 学年 | 2年生(主将) |
| ポジション | 投手・一塁手 |
| 投打 | 右投右打 |
| 身長・体重 | 194cm・100kg |
| 出身地 | 千葉県 |
| 出身校 | 山梨学院高校 |
| 最速球速 | 152km/h(この日は144km/h) |
| 得意球 | ストレート、スライダー、フォーク、ツーシーム |
| ドラフト年度 | 2026年 |
| 主な実績 | 高校通算30本塁打超 春夏連続甲子園出場 メジャー球団も視察 |
大谷翔平という偉大な先輩の背中を追いかける菰田陽生。怪我を乗り越えて見せた今回の活躍は、真の二刀流選手としての可能性を改めて示すものとなった。
来春のセンバツ、そして来秋のドラフトに向けて、菰田陽生の成長ぶりから目が離せない。
参考記事
- Yahoo!ニュース 2025年10月20日 - 山梨学院が関東勢一番乗りでセンバツ確実に 菰田陽生が今秋初登板&驚異のバックスクリーン弾
- スポニチ 2025年10月21日 - 山梨学院5年連続センバツ大前進!メジャー注目の"二刀流"菰田