試合を決めた6回の3ラン
1-1の6回無死一、二塁の場面。エドポロ・ケインは甘く入ったカットボールを捉え、左翼後方の防球ネットを越える特大3ランを放った。2戦連発となるアーチに「打った瞬間、入ったな、と。完璧でした。練習やオープン戦ではもっと飛ばしますよ(笑)」と笑みがあふれた。
スタンドからの「ケインの広背筋~」という応援歌を背に、衝撃弾は指揮官すらも高揚させた。「(今まで見たことが)ない、ない、ない(笑)」。現役時代は近鉄、阪神でプレーし、2023年12月まで天理(奈良)で指揮を執った中村良二監督(57)は「彼は特別。オリックスの太田椋(天理での教え子)もそこそこ飛ばしていましたけど、打球の速度とか上がり方とかが違いますよ」と太鼓判を押した。
同球場では近大2年時に阪神・佐藤輝が右翼の防球ネットを越える場外弾を放っており、セ・リーグ本塁打トップ級のパワーだ。
恵まれた体格と身体能力
189センチ、93キロの恵まれた体格を持つエドポロ・ケイン。遠投120m、50m6秒1、一塁到達4.3秒台の俊足強肩を誇る。中学時代はラグビー部の監督に何度も勧誘されたという。スタンドでは大柄な2人の兄が見守っていた。次男のキング(24)は総合格闘家だ。「大学に入ってから初めて見に来たと思う。目の前で打てて良かった」と目を輝かせた。
スカウトの声
10月23日にはドラフト会議が控える。大院大からNPB選手が誕生すれば、12年の阪神5位で、オリックスでもプレーした金田和之以来となる。日ハムの熊崎スカウトは「(場外弾は)すごいなぁ。能力は高いし、取り組む姿勢も良いし、伸びしろだらけ。走るのも守るのも能力が高い」と期待感を口にした。
選手基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | エドポロ・ケイン(えどぽろ・けいん) |
| 学年・年齢 | 4年生・22歳 |
| ポジション | 中堅手 |
| 投打 | 右投右打 |
| 身長・体重 | 189cm・93kg |
| 出身校・チーム | 日本航空→大阪学院大学 |
| 得意球・プレースタイル | 強肩強打、俊足、走攻守三拍子 |
| 主な実績 | リーグ通算7本塁打、関西六大学秋季リーグ戦で2戦連発本塁打 |
3戦連発なら、91年の春と秋にマークした大商大・佐伯貴弘(元横浜)に並ぶ連盟記録。あと3本塁打で佐伯が持つ通算最多12発に到達する。「一試合一試合、全力でやる」とエドポロ。無限の可能性を秘める原石が、ラストシーズンでさらに輝きを放つ。
参考記事
- Yahoo!ニュース 2024年10月31日 - エドポロ・ケインが場外3ラン、スカウト絶賛