ドラフト前最後の一戦で存在感
東京新大学野球秋季リーグ戦の共栄大戦で、立石正広は「3番・二塁」でスタメン出場した。1点ビハインドで迎えた4回1死の場面で、逆方向のライト前にライナーで運び出塁。この一打が起点となって打線がつながり、3連打で試合をひっくり返した。
「昨日から逆方向にいい当たりが行っていた。変化球を気にしながらの打席ではあったんですけど、いい打球で捉えられて良かったなと思います」と立石正広は納得の表情を見せた。
横浜市長杯出場権を獲得
この勝利により創価大は8勝4敗の勝ち点4でリーグ2位以上を確定。11月2日開幕の横浜市長杯争奪第21回関東地区大学野球選手権大会への出場を決めた。明治神宮大会への出場切符を懸けた戦いが続くことになる。
「良かったなと思います。率直にうれしいですし、去年の借りを返すためにも、まだまだ終われないので、4年生とやっぱり長くできるんで、そこが一番うれしいです」と立石正広。昨年の神宮大会準優勝の悔しさを晴らすチャンスが残された。
オリックススカウトが絶賛
ネット裏で視察したオリックスの佐野スカウトは、立石正広の打撃を改めて高く評価した。
「打席、打席で修正できている。打球スピードとか音とかを見ると、大学ナンバーワンだなと思う」
「捉えたときの打球スピード、音は今年の大学生でもナンバーワン」
佐野スカウトの評価は一貫しており、立石正広の技術的な高さを物語っている。
広島の1位指名公表に安堵
すでに広島が1位指名を公表している立石正広は、その心境を率直に語った。
「うれしかったです。ずっと不安はありましたし、正直ドラフト会議で何があるか分からない。公言されたから本当に指名されるかは分からないですけど、少し安心した部分はありました」
広島が1位指名を公表したのは13日のスカウト会議後。二塁と三塁を主戦場とする右の強打者はチームの補強ポイントに合致している。2年春に打撃3冠に輝き、今春は5本塁打、16打点で2冠を獲得した大学球界屈指のスラッガーだ。
怪我を乗り越えた充実のシーズン
今季の立石正広は右足首の靱帯損傷や背中の張りで欠場もあった。それでも順調な回復ぶりを実戦で披露し続けてきた。
「評価によっては『もっと打ったろう』と思っていました」と振り返る一方で、現在は平常心を保っている。注がれる視線が多くなり、周囲の期待も増幅する中での冷静さは、プロでも通用するメンタルの強さを示している。
泰然自若でドラフト会議を待つ
ドラフト前最後の公式戦を終えた立石正広は「もうアピールする場所はないので、静かに待ちます」と語った。「今日とりあえず終わったので静かに待ちます」と改めて強調し、泰然の構えで節目の日を迎える姿勢を見せた。
周囲の喧騒とは一線を画した自然体の姿勢こそが、立石正広の大きな魅力の一つかもしれない。
選手基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 立石正広(たていしまさひろ) |
| 生年月日 | 2003年11月1日(21歳) |
| ポジション | 三塁手・二塁手 |
| 投打 | 右投右打 |
| 身長・体重 | 180cm・85kg |
| 出身地 | 山口県防府市 |
| 出身校 | 高川学園→創価大学 |
| ドラフト年度 | 2025年 |
| 50m走 | 6秒1 |
| 主な実績 | 大学2年春:打撃3冠王 大学4年春:最多本塁打・最多打点でMVP 3・4年時:大学日本代表選出 高校3年夏:甲子園バックスクリーン弾 |
広島の1位指名公表により、慢性的な貧打解消と2年連続Bクラスからの逆襲が現実味を帯びてきた。ただし、他球団の競合指名の可能性も高く、23日のドラフト会議は大いに注目される。
大学球界屈指のスラッガーが、どの球団のユニフォームに袖を通すことになるのか。運命の瞬間まで残り3日となった。
参考記事
- スポーツ報知 2025年10月20日 - 創価大・立石正広、競合必至のドラフトへ「静かに待ちます」
- デイリースポーツ 2025年10月21日 - 競合ドラ1候補の創価大・立石 運命の日「静かに待ちます」