池山監督「満場一致で決定」
運命の日を翌日に控え、ヤクルトはスカウト会議を開いて1位指名選手を決定した。3年連続で非公表となったが、池山新監督は満場一致で決まったことを明かし、「競合覚悟での指名になるか」との問いに「もちろん」と明言した。
「将来ヤクルトを背負って立てる、伸びしろのある選手を指名したいというところは、僕の気持ちも、スカウトの気持ちも、球団の気持ちも一緒になった。将来スワローズの軸となり、柱となる選手を取っていく」
池山監督の言葉からは、チームの未来を担う選手への強い思いがにじみ出ている。
松下歩叶が1位最有力に急浮上
1位指名の最有力に急浮上したのが、法大・松下歩叶だ。181センチ、85キロと恵まれた体格を持った大型三塁手で、1年秋から出場している東京六大学リーグで現役選手では最多の通算12本塁打を放っている。
今夏の日米大学野球では打率3割1分8厘、1本塁打、5打点でMVPに選出され、史上初の3連覇に貢献した。法大、日本代表どちらでも主将を務めるキャプテンシーも大きな魅力だ。
橿渕スカウト「欠点のない選手」
橿渕聡スカウトグループデスクは、9月にリーグ戦を視察した際に「長打というよりコンタクト能力がある。欠点のない、非常にバランスの取れた選手」と高く評価していた。
松下歩叶の魅力は打力だけではない。法大入学後に二塁手から三塁手にコンバートされ、現在は4番打者として活躍。技術面での適応力の高さも評価されている。
立石から松下へ評価が急上昇
球団は、大学屈指のスラッガーである創価大・立石正広らも評価していたが、ここにきて松下歩叶が急上昇した。
ドラフト会議前日までに松下歩叶の1位指名を公言した球団はないが、他球団も高く評価しているとみられ、競合する可能性は十分にある。
池山監督「右手でいく」
くじ引きとなれば大役は池山監督が務める予定で、「右でいかせていただきます」と右手で引くことを宣言した。監督就任後、初の「大仕事」が待っている可能性がある。
現役時代の勝負強さを、ドラフトのくじ引きでも発揮してくれることに期待がかかる。
ポスト村上の急務
チームは今季リーグ最下位と低迷し、3年連続でBクラスに沈んでいる。来季は4年ぶりの覇権奪還を目指す中、今オフには主砲・村上宗隆がポスティングシステムを利用してメジャーリーグに挑戦することが確実だ。
長くスワローズの「4番・三塁」として君臨し、若くして言葉と行動でスワローズを引っ張ってきただけに、抜ける穴は大きい。打線の軸となり、チームの核となる「ポスト村上」の発掘、育成は急務となっている。
4番・三塁の適任者
松下歩叶は法大入学後に二塁手から三塁手にコンバートされ、現在は4番打者として活躍している。空席になる「4番・三塁」に当てはまる存在として、まさに理想的な条件を備えている。
神奈川県南足柄市出身で、小学6年時にはベイスターズジュニアでプレーした経験もある。桐蔭学園高では甲子園出場はなかったが、法大では東京六大学リーグで2年秋から3季連続でベストナインに選出されている。
池山監督の決意
「球団スカウトの方が一年間かけてスワローズのために選んでくれた選手なので、うまく描いた通りいくかどうか分からないですけど、その一員として責任を持って頑張りたい」と池山監督は語った。
その右手で、スワローズの未来を明るく照らす重要な瞬間が迫っている。
選手基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 松下歩叶(まつしたあゆと) |
| 生年月日 | 2003年4月14日(22歳) |
| ポジション | 三塁手・二塁手 |
| 投打 | 右投右打 |
| 身長・体重 | 181cm・85kg |
| 出身地 | 神奈川県南足柄市 |
| 出身校 | 桐蔭学園→法政大学 |
| ドラフト年度 | 2025年 |
| 主な実績 | 日米大学野球MVP(史上初3連覇貢献) 東京六大学リーグ通算12本塁打(現役最多) 3季連続ベストナイン 法大・日本代表主将 小学時代:ベイスターズジュニア所属 |
| 特徴 | 大型三塁手、4番打者、キャプテンシー |
ヤクルトにとって松下歩叶の獲得は、村上宗隆の後継者確保という重要な意味を持つ。池山監督の右手が、スワローズの未来を決める運命のくじを引く時が来る。
参考記事
- Yahoo!ニュース 2025年10月23日 - ヤクルト・池山新監督、ポスト村上狙う 非公表の1位指名に法大・松下歩叶が急浮上