5回1死まで完全投球の圧巻内容
この日の齊藤汰直は序盤から圧倒的な投球を見せた。5回1死まで完全ペースで青学大打線を封じ込み、21年ぶり無安打無得点の大記録に迫った。
7回先頭に内野安打を許し、完全試合の夢は潰えたが、この回2死二塁のピンチから4番、5番を連続空振り三振に仕留める勝負強さを発揮。最終的に9回を2安打無失点、11奪三振でまとめ上げた。
スカウト陣が絶賛の投球フォーム
ネット裏で視察したカージナルス大慈弥スカウトは「下半身の使い方がいい。一塁側に流れていかない」と齊藤汰直のフォームを高く評価した。
ロッテ福沢スカウトも技術面での成長を指摘。「今秋からリリースポイントが高くなって、角度がついた。もともとフォークは定評があるが、スライダーも縦気味に切れているので、青学大も面食らっているのでは」と目を細めた。
さらに「リリースポイントが高くなっていて思い通りに投げられているように見える。真っすぐはスピン量が多く、低めで垂れない」と直球の質の高さも評価している。
フォーム修正が奏功した成長
この日は直球が球速140キロ台にとどまったが、齊藤汰直は「低めに球持ち良く投げようと意識して直球でしっかり相手を差せたことで、落ち球系で空振りやカウントが取れた」と投球内容に手応えを感じていた。
体の開きに気付き、フォーム修正したことが奏功。正村公弘監督も14日の試合後に「先週からコントロールが良くなって、カットボールの精度があがった。簡単に追い込んで打ち取れている。エースの投球をしてくれました」と好調ぶりを口にしていた。
連続完投負けの悔しさを糧に
第4週の国学院大戦では1、3回戦をともに延長10回タイブレークの末に完投負けを喫していた齊藤汰直。「正直、2日間ぐらいボーっとした感じでした」と当時の心境を吐露した。
それでも「この青学大戦が大事だと分かっていて、チームの士気も落ちずにやれていた」と気持ちを切り替え。最下位の可能性も残る中、負けられない一戦で執念を見せた。
中西聖輝との注目対決を制す
同じくドラフト上位候補の青学大・中西聖輝との投手戦は、まさに意地と意地のぶつかりあいとなった。
「勝ちたい一心で投げているだけなので、ホッとしています」と齊藤汰直。勝利に飢えたエースが王者・青学大を封じ込み、延長10回タイブレークの末にサヨナラ勝利を呼び込んだ。
ドラフトへの思いを込めて
「チームが勝って(ドラフトも)良い結果になれば」と齊藤汰直は仲間を信じ、自信を持って10月23日のドラフト会議を迎える姿勢を見せた。
公立校出身の最速152キロ右腕として、大学代表候補にも選ばれた実力者。3年春には4勝、61.1回54奪三振、防御率1.76という抜群の成績を残している。
選手基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 齊藤汰直(さいとうたいち) |
| 学年 | 4年生 |
| ポジション | 投手 |
| 投打 | 右投右打 |
| 身長・体重 | 182cm・84kg |
| 出身地 | 兵庫県 |
| 出身校 | 武庫荘総合→亜細亜大学 |
| 最速球速 | 152km/h |
| 得意球 | ストレート、スライダー、カーブ、ツーシーム、フォーク |
| ドラフト年度 | 2025年 |
| 主な実績 | 大学代表候補 3年春:4勝、防御率1.76、54奪三振 公立校出身の逸材 |
投手に必要な能力を高いレベルで併せ持つ齊藤汰直。フォーム修正による成長と、ライバル校との重要な一戦で見せた勝負強さは、プロのスカウト陣にも強い印象を与えた。
ドラフト会議まで残り2日。公立校出身の右腕が、どの球団から指名を受けるのか注目が集まる。
参考記事
- Yahoo!ニュース 2025年10月21日 - 最速152キロ右腕の亜大・斉藤汰直がドラフトへ猛アピール
- Yahoo!ニュース 2025年10月21日 - 亜大・斉藤9回0封11K 青学大・中西とのドラフト上位候補対決に完勝