大谷先輩への祝砲となった一撃
0-0の6回2死、崇徳の左腕・徳丸凜空が投じた136キロの直球に、古城大翔は体がのけぞるほどのフルスイングで応じた。内角に入り込んだ球を背中に届くほどの「マン振り」で捉え、打球は左中間スタンドへ消えた。日本時間14日に同校OBの大谷が3年連続4度目のMVPを受賞したばかりで、「翔平さんと同じユニホームを着てプレーできていることを誇りに思っている。自分もそこまで近づけたらいいなという思いが日に日に強くなっている」と語った。
木製バットで磨いた打撃技術
昨年11月から木製バットを導入した古城大翔にとって、この日の一発は木製では21本目となる本塁打だった。「金属だと軽く当てただけでも飛んでしまう。当てるだけでは飛ばない。体全体を使って打てば飛ぶということに気づかされた」と振り返り、打撃技術の向上を実感している。崇徳の徳丸が記録していた公式戦連続イニング無失点を35で止める貴重な先制打となり、「かなり良いスイングができた。次の試合に向けても自信になった」と胸を張った。
主将としての成長と父の期待
1年夏から3季連続で甲子園に出場する古城大翔は、今秋から主将の重責を担う。部員数約100人の大所帯で重視するのは1対1の対話だ。「1対1でしか言えないことが僕にはあった」と語り、人間的にも成長を遂げている。佐々木洋監督は「人間的にも非常に大人になっている感じがする」と舌を巻く。一塁側応援席で観戦した父の古城茂幸氏(元巨人内野守備コーチ)は「周りに恵まれて、すごく良い感じに成長した」と息子の成長を実感。「父に近づける、そこ(プロ)の舞台で戦えるためには自分の強みをどんどん磨かないといけない」と視線を鋭くした。
スカウト陣が注目する右のサード
視察したDeNAの河原スカウトは「体も締まって動きもよくなったと思う。あれだけスイングスピードが速く、飛ばせる能力がある選手はなかなかいない」と評価。巨人の斉藤スカウトも「木製バットで左中間までもっていけるのはすごい。守りでも、動けて肩も良い。右のサードで面白い選手」と目を見張った。182センチ、90キロの体格から繰り出す鋭いスイングに、NPBスカウトの注目が集まっている。「振り切る意識にかなり自信がついてきた。もっと磨き上げて、打撃の技術を上げていきたい」と語り、来秋のドラフトに向けてさらなる飛躍を目指す。
選手情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 古城大翔(ふるき だいと) |
| 学年・年齢 | 高校2年・17歳 |
| ポジション | 三塁手 |
| 投打 | 右投右打 |
| 身長・体重 | 182cm・90kg |
| 出身校・チーム | 花巻東高校 |
| 最速球速 | ー |
| 得意球・プレースタイル | 恵まれた体格から鋭いスイングを繰り出す右のスラッガー |
| 主な実績 | 2025年明治神宮大会準々決勝で木製バット25号本塁打、1年夏から3季連続甲子園出場 |