14日開幕の明治神宮大会の第2代表を懸けた敗者復活1回戦で、立命館大(関西学生)の遠藤翔海投手が、9回1死まで完全投球し、1安打1失点で完投した。その投球を支えたのが西野啓也捕手だった。
完全試合まであと2人
痛恨の98球目だった。立命館大の遠藤は左翼線に打球が弾むと、うなだれた。「さすがにショックだった」。なおも1死三塁で二ゴロの間に失点したが、1安打8奪三振、無四球で106球の28人斬りだった。
「(勝ち続ければ)3連戦。投手を休ませてあげたい」。負ければ敗退の重圧をはねのけ、「ゴロアウト1つでも観客が沸く。変な感情」と完全試合に迫った緊張感を味わった。
好リードでアシスト
今年6月、大学日本代表の選考合宿に招集され、連盟のリーグ戦では、春秋2季連続でベストナインに輝いた西野啓也。10年ぶりの明治神宮大会(11月14日開幕・神宮)出場をかけ、残り3勝全勝の条件下で遠藤の長所を生かした好リードを披露した。
「今日は(相手が)浅いカウントで打ってくれて、テンポのいい遠藤さんの持ち味とかみ合った」と分析。「初回から先制できて、しっかり(ストライク)ゾーンに投げて打ち取ることができた」と明かした。
来秋ドラフト候補の西野啓也捕手は、打たれた内角直球を「配球ミス」と猛省。代打のため、最後は変化球を要求するべきだったと悔いた。それでも、リーグ戦で封印していたツーシームとチェンジアップで13のゴロアウトを稼ぎ、最速145キロ左腕の快投をアシストした。
先輩たちのために
今大会初戦で敗れ、敗者復活戦に回った同大学。敗退すれば、組織をけん引した先輩が引退する。今秋MVPで連盟タイ記録の5本塁打を放った角井翔一朗内野手(4年=智弁和歌山)や、西野啓也は「助けられてきた主将(川本大雅内野手、4年=福岡工大城東)のためにも」と負けられない秋が始まった。
「3年間の中で、一番神宮に行きたい思いが強いチーム」と一致団結であと2勝をもぎ取る。
遠藤は大学3年の直前に骨折で左肘を手術し、先発に定着したのは今年から。春に就任したOBで元ダイエー・田中総司コーチ(48)の指導を受け、25年は通算13登板で7勝無敗。秋は12季ぶりの優勝に導き、最優秀投手に輝いた。社会人野球入りが内定しており、「2年後は頑張りたい」と、27年ドラフト戦線に照準を合わせた。
選手情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 西野啓也(にしの けいや) |
| 学年 | 3年生 |
| ポジション | 捕手 |
| 投打 | 右投右打 |
| 身長・体重 | 177cm・70kg |
| 出身校 | 高知高校 → 立命館大学 |
| 出身地 | 和歌山県 |
| 主な実績 | 2025年6月に大学日本代表の選考合宿に招集 関西学生野球連盟で2025年春季・秋季リーグ戦で捕手部門のベストナインに連続選出 春季リーグでリーグ2位となる盗塁阻止率5割をマーク 春季リーグで打率・308を記録 来秋ドラフト候補 |
来秋のドラフト候補として注目される西野啓也。捕手としての技術と、打撃面での成長が期待される。
参考記事
- 日刊スポーツ 2025年11月2日 - ドラフト候補の立命大・西野啓也好リード「かみ合った」先発遠藤1失点完投 関西地区大学選手権
- スポーツ報知 2025年11月2日 - 【大学野球】立命大・遠藤翔海が完全試合まであと2人 痛恨の98球目に「さすがにショックだった」