完璧な立ち上がりで魅せたルーキー
7月11日の神奈川大会2回戦、荏田高校戦で先発マウンドに立った小林鉄三郎は、初回から圧倒的な存在感を示した。先頭打者を3球三振に仕留めると、失策を挟んで3、4番打者も連続で三振に切って取る完璧な滑り出し。この日4回を投げ、3安打無失点で毎回の7奪三振という圧巻の内容で、チームの16-0コールド勝利を牽引した。
打者16人に対してわずか53球という効率の良さも際立ち、無四球で制球力の高さも証明。左腕らしい角度のあるストレートとチェンジアップの組み合わせで、相手打線を翻弄した。
恵まれた体格から生まれる威力
184cm、76kgの恵まれた体格から繰り出されるストレートは、この日最速137km/hをマーク。中学時代の135km/hから既に2km/hの成長を見せており、今後のさらなる球速向上が期待される。
*「2ストライクに追い込んだら三振を取るというのにこだわっている」と語るように、決め球への意識も高く、変化球のキレも抜群。チェンジアップを多用する作戦を捕手の**駒橋優樹(3年)**と綿密に打ち合わせ、「バッターも見ながらしっかり投げられた」*と満足げに振り返った。
全国制覇の実績が裏付ける実力
小林の実力は中学時代から証明済み。中本牧シニア時代の2024年8月には**「ジャイアンツカップ」(全日本中学野球選手権大会)で全国制覇を達成。この実績により強豪校数十校からの勧誘**を受け、将来のプロ入りを視野に横浜高校への進学を決めた。
春のセンバツでは優勝メンバーとして登録されており、早くも1年生ながらチームの重要戦力として位置づけられている。今回の夏デビューで、その期待に応える実力を存分に発揮した。
古風な名前に込められた父の想い
**「鉄三郎」**という名前は、父・雄之さん(53歳)が時代小説家・池波正太郎の「鬼平犯科帳」主人公である長谷川平蔵の幼名から命名。「キラキラネーム」全盛の時代にあって古風な名前を付けた背景には、父の深い愛情が込められている。
小林本人も*「自分でもお気に入り」と笑顔で語り、池波正太郎の作品も読むなど、野球以外の教養も身につけている。謙虚で礼儀正しい人柄は、先輩たちとの関係も良好で、「すべての動きがキビキビしていて、とてもカッコいい」*と敬意を示している。
チーム状況と今後の役割
横浜高校は春夏甲子園連覇を目指す強豪校。初回に6点を先取する攻撃力と、小林のような投手陣の層の厚さが武器となる。小林は*「次は先発かリリーフかまだわからないが、与えられた役割をしっかり果たしたい」*と前向きに語り、チーム一丸となった戦いへの意気込みを示した。
背番号20を背負う1年生エースの今後の成長と活躍が、横浜の連覇達成の鍵を握る重要な要素となりそうだ。
スカウトの声
- 「両サイドのコントロールに優れ、キレのあるボールを投げている。今後がすごく楽しみ」(DeNA・永池スカウト)
選手基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 小林鉄三郎(こばやし てつさぶろう) |
| 学年 | 1年生 |
| ポジション | 投手 |
| 投打 | 左投左打 |
| 身長 | 184cm |
| 体重 | 76kg |
| 背番号 | 20 |
| 出身 | 中本牧シニア |
| 最速球速 | 137km/h |
| 得意球 | ストレート、チェンジアップ |
| 主な実績 | 2024年 ジャイアンツカップ(全日本中学野球選手権大会)優勝 2025年 春のセンバツ優勝メンバー 2025年 神奈川大会初戦 4回3安打無失点7奪三振 |
参考記事
- スポーツニッポン 2025年7月11日 - 小林鉄三郎夏デビュー戦詳報
- Yahoo!ニュース 2025年7月11日 - 横浜16-0荏田 試合結果
- 日刊スポーツ 2025年7月11日 - 小林鉄三郎投球内容詳細
- スポーツ報知 2025年7月11日 - 小林鉄三郎写真記事
- 高校野球ドットコム - 小林鉄三郎選手プロフィール