大学生中心の指名方針が鮮明に
橿渕スカウトグループデスクは今年の傾向について「傾向的に今年は大学生が人数が多い。そういうところが中心になっていくのかな」と即戦力重視の方針を示した。
この日のスカウト会議では高校生、大学生、社会人などに分け、各ポジション別にランク付けを実施。「来年だけではなくて、中期、長期も見ながらベストな選手を選択しようという話をした」と、単年度だけでなく将来を見据えた戦略的な視点で候補を絞り込んだ。
佐々木麟太郎の特殊事情を慎重に検討
米スタンフォード大の佐々木麟太郎内野手については「リストには入っています」と明言した橿渕デスク。ただし、その特殊な事情についても言及している。
佐々木麟太郎は岩手・花巻東高で高校通算140本塁打を記録した左打ちの内野手。高校3年時はプロ志望届を提出せず、2024年9月に米国の名門スタンフォード大に進学した経緯がある。
問題は2026年7月に予定されているMLBドラフトの指名対象選手でもあることだ。「事情が特殊で動向が読めない。今日はもう一度、確認をしましょうと」と橿渕デスクは説明する。
村上の穴を埋める存在になるか
NPBがドラフト指名した場合、メジャーのドラフト前に入団を決めてくれる可能性があるのかどうか。「指名したのに一つ(枠が)ポコッと空いちゃうのも痛いので、それを防ぐために確認をしてもらおうということになった」と慎重な姿勢を見せた。
NPBドラフトは海外在学中の日本人選手を指名した際、契約交渉期間が翌年7月末日までとなっている。ヤクルトは不動の4番だった村上がポスティングシステムで米大リーグに挑戦することが確実な状況。入団が実現すれば穴を埋める存在になりうるが、リスクを考慮し、慎重に判断していく必要がある。
立石正広への高評価も明言
1位候補の最有力となっている創価大・立石正広については「将来クリーンアップを打てる可能性がある選手」と高く評価した。
大学球界屈指のスラッガーとの呼び声が高い立石正広は、強打のスラッガーでありながら俊足と強肩も兼ね備えたハイレベルな身体能力が持ち味。橿渕デスクの評価からも、上位指名の有力候補であることがうかがえる。
選手基本情報
佐々木麟太郎
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 佐々木麟太郎(ささきりんたろう) |
| ポジション | 一塁手 |
| 投打 | 右投左打 |
| 身長・体重 | 184cm・113kg |
| 出身校 | 花巻東高校→スタンフォード大 |
| 出身地 | 岩手県 |
| ドラフト年度 | 2025年 |
| 主な実績 | 高校通算140本塁打 神宮大会2本塁打9打点 |
立石正広
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 立石正広(たていしまさひろ) |
| ポジション | 三塁手・二塁手 |
| 投打 | 右投右打 |
| 身長・体重 | 180cm・87kg |
| 出身校 | 創価大学 |
| ドラフト年度 | 2025年 |
| 特徴 | 強打のスラッガー 俊足と強肩を兼備 |
球団は21、22日にもスカウト会議を行う予定で、最終的な指名順位や戦略が固まっていく。特に佐々木麟太郎の動向は他球団も注視しており、ヤクルトの判断が注目される。
参考記事
- スポーツ報知 2025年10月20日 - ヤクルトスカウト会議でドラフト指名候補75人に絞る
- サンケイスポーツ 2025年10月21日 - 佐々木麟太郎は指名リストに「入っています」
- サンケイスポーツ 2025年10月21日 - 創価大・立石を評価