村上の穴を埋める4番打者獲得へ
新監督は「緊張とメチャクチャうれしい気持ちでいっぱい」と喜びを口にしたが、57勝79敗7分けで22の借金を作った最下位からの底上げは容易ではない。最大の補強ポイントは今オフ、ポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を表明している村上に代わる4番打者。「正直いてほしいけど、抜けてしまうと白紙のところからスタートしないといけない」。23日のドラフトでは「ホームランを打てる打者」の指名を要望。球団は創価大・立石正広内野手(21)を1位の筆頭候補に挙げている。6年間の2軍監督時代に指導した若手の登用、残留するオスナ、サンタナらを含め、3冠王の穴を埋める考えだ。
現役時に師事したのは故・野村克也さん。「準備の大事さは選手にも伝わっていると思う。監督になりました、というのはお伝えしたい」。2002年10月17日の引退試合で満員のファンに「必ず皆様の前に戻ってきます」と宣言してから23年。"ブンブン丸"が1軍の指揮官として神宮に帰ってくる。
競合覚悟で立石獲得へ
ヤクルトは9日、来季の1軍監督に池山隆寛2軍監督(59)が就任すると正式発表した。複数年契約とみられる。球団は今秋ドラフト1位候補の筆頭に創価大の立石正広内野手(21)を挙げており、複数球団による抽選となれば、新指揮官がくじ引き役を務めることが濃厚。自らの手で当たりくじを引き、アマ球界屈指のスラッガーを「ブンブン丸2世」へと育て上げる。
現役時代は豪快なスイングで「ブンブン丸」の愛称で親しまれた池山監督は通算304本塁打を誇り、3度のトリプルスリーを達成した山田をはじめ、今季途中から1軍の戦力として開花した伊藤、赤羽、北村恵らを育ててきた。選手の長所を伸ばし、的確な助言を与える指導方針で6年間の2軍監督時代に多くの選手を1軍に送り込んだ。
立石にピカイチの評価
そんな新指揮官に大きな"ミッション"が降ってくるかもしれない。球団はドラフト1位候補に青学大の大学日本代表・小田康一郎、健大高崎の158キロ右腕・石垣元気らをリストアップしているが、今オフにポスティングシステムによるメジャー移籍を表明している村上の"後継者"となり得る創価大・立石正広にピカイチの評価をしており、競合覚悟で指名に動く可能性が高い。
リーグ戦通算15本塁打を誇り大学日本代表でも4番を張ったアマナンバーワン打者の交渉権を引き当て、仮に入団するとなれば、ここは池山監督の手腕の見せどころだ。「令和のブンブン丸」と呼ばれるようなスケールの大きな選手に育てることが求められる。
10日に都内で就任会見に臨む新監督。2週間後に迫るドラフト会議で"ヤクルトの恋人"を引き当てる。
選手基本情報
立石正広(たていし まさひろ)
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 立石正広(たていし まさひろ) |
| 学年 | 4年生 |
| ポジション | 三塁手、二塁手 |
| 投打 | 右投右打 |
| 身長・体重 | 180cm・87kg |
| 出身校 | 高川学園高校 |
| 所属 | 創価大学 |
| 身体能力 | 50m走6秒07 |
| プレースタイル | 強打のスラッガーでありながら、俊足と強肩も兼ね備えたハイレベルな身体能力が持ち味。スイングの力強さとスピードは大学球界でもトップクラスとされ、長打力と加速力ある走塁が高く評価されている。守備面では主に三塁手・二塁手を務め、複数ポジションでの起用が可能 |
| 主な実績 | 高川学園高3年夏の甲子園で本塁打 創価大2年春の東京新大学リーグでシーズン最多記録となる5本塁打、三冠王 2年秋に首位打者獲得 明治神宮大会で10安打の大会新記録を樹立、チームの準優勝に貢献 4年春リーグ戦で打率.400、5本塁打、16打点 大学通算14本塁打 打球速度170キロ 大学日本代表で4番 リーグ戦通算15本塁打 アマナンバーワン打者 スカウトから「走攻守そろったバランスの選手」「大学球界トップレベルのスイング力」と評価 大舞台での勝負強さも光る |
小田康一郎(おだ こういちろう)
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 小田康一郎(おだ こういちろう) |
| 学年 | 4年生 |
| ポジション | 一塁手、三塁手 |
| 投打 | 右投左打 |
| 身長・体重 | 173cm・80kg |
| 出身校 | 中京高校 |
| 所属 | 青山学院大学 |
| 身体能力 | 遠投100m、50m走6秒40、一塁到達4.1秒前後、最速148km/hの強肩 |
| プレースタイル | 「天才的」と称される打撃センスを持つ左打ち強打者。広角に長打を放つ打撃が魅力で、高校通算34本塁打のパンチ力を持つ。最速148km/hの強肩と、50m走6秒2、一塁到達4.1秒前後の俊足も兼ね備える |
| 主な実績 | 大学日本代表 3度のベストナイン受賞 2025年春季リーグでリーグトップの3本塁打、11打点 2年春季リーグ戦で打率.356、16安打(リーグ2位)、11打点(リーグ1位) 東都大学野球リーグで5季連続優勝 全国大会通算14試合で打率.286、2本塁打、10打点 高校1年夏の甲子園で5番・三塁手としてベスト4進出 岐阜大会で打率.632 高3時にエース、4番、主将を務めた |
石垣元気(いしがき げんき)
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 石垣元気(いしがき げんき) |
| 学年 | 3年生 |
| ポジション | 投手 |
| 投打 | 右投両打 |
| 身長・体重 | 178cm・75kg |
| 出身校 | 健大高崎高校 |
| 所属 | 健大高崎高校 |
| 最速球速 | 156km/h |
| 得意球 | スライダー、カット、カーブ、チェンジ、スプリット |
| プレースタイル | 健大高崎高校に所属する、178cm78kgの右両腕投手。最速156kmの力強いストレートが持ち味で、スライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップ、スプリットと多彩な変化球も操る。力感のないフォームから常時140km台後半から150km台前半の球速を誇り、2年春には選抜優勝に貢献。プロスカウトからは「将来的に上原浩治と松坂大輔を掛け合わせたような選手」と評される、非常に期待される逸材 |
| 主な実績 | 最速158キロを記録(甲子園) 常時150km以上をコンスタントに記録 2年春の選抜優勝に貢献 直球の回転数が非常に高く、打者の手元で伸びる軌道 プロスカウトから「ストレートだけなら、松坂、寺原クラス」と評価 フォークは「プロでも振ってしまいそうなボール」と評価 カットボールは140km/h以上でキレが「えぐい」 大舞台でも冷静かつ堂々としたマウンドさばき U-18日本代表候補 |