初回のピンチを乗り越えた投球
初回1死から連打を浴び一、二塁のピンチを迎えた髙部陸。しかし、2者連続空振り三振で切り抜けた。3回には、3者連続三振を奪うなど、7回まで毎回奪三振をマークする圧巻の投球だった。
「前半(1、2回)は力んでしまい、自分の思うように球が行かなかったところを修正できた」と胸を張った。
捕手交代のアクシデントを乗り越える
試合中には思わぬアクシデントもあった。7回直前に筧優亨捕手(2年)が、熱中症で両足をつり、浅川帆捕手(2年)と交代。これまで浅川にはブルペンで球を受けてもらった程度で、試合でバッテリーを組むのは初めてだった。
「不安はあったのですが、キャッチャーが思いきって投げてこいといってきたので、投げるだけでした」と、振り返る。
7回には2死一、二塁の危機を招いたが、ここでも三振を奪ってしのいだ。9回には、相手打線の狙いが直球だと判断してカーブ主体に切り替え、得点を許さなかった。
新チームでのリーダーシップ
今夏の甲子園では、武智遥士捕手(3年)とバッテリーを組み、初出場初勝利の歓喜を分かち合った髙部陸。新チームでは、自慢の直球を生かす配球に、自らの考えを加えて、公式戦初出場だった2人の捕手をリードしてみせた。
この日の最速は144キロで、140キロ台をコンスタントにマーク。夏以降は走り込みに力を入れ、スタミナアップを実感した。
監督も絶賛する堂々たる投球
秋季大会の優勝候補としての重圧に加え、新チーム初戦の緊張感が漂う中、上村敏正監督は「きょうは一番、髙部陸が落ち着いていた」とエースの堂々たる姿をたたえた。
次戦は23日、知徳と浜松学院興誠の勝者と対戦する。
この日の得点は、2回の相手暴投によるものと、5回の江成大和左翼手(2年)の内野安打による2点のみ。チームの安打数は5だった。髙部陸は「まだまだ自分たちの力がないと思っているので、次までに練習を重ねて力を出せるようにしたい」と決意を新たにした。
選手基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 髙部陸(たかべ りく) |
| 学年 | 高校2年生 |
| ポジション | 投手 |
| 投打 | 左投左打 |
| 身長・体重 | 174cm・68kg |
| 出身校 | 聖隷クリストファー高校 |
| 最速球速 | 147km/h |
| 得意球 | ストレート、スライダー、カット、カーブ |
| 主な実績 | 2025年夏甲子園初出場 2年生春に最速147km記録 2026年ドラフト候補 |