昨夏の優勝投手、6回9失点で初降板
昨夏の甲子園では24イニングを自責点0で投げ抜いた西村一毅。この日は山梨学院の強力打線の前に、2回に同点本塁打を浴びると連打と味方のエラーも絡んで一挙5失点。6回10安打9失点(自責5)と、聖地で初めてマウンドを譲った。
「コースに投げきっても、それを振り切られて自分の力のなさを感じた。球が通用しなかった」
戦いを終えた左腕は涙もなく、しっかりと前を向いた。昨年とは対照的な結果となったが、「打たれて申し訳ないけど、やり切れた」と清々しい表情を見せた。
親友との絆が支えた3年間
1年時には故障もあり、一度は退部も考えた西村一毅。その時、「じゃあ俺も一緒にやめる」と引き留めてくれた親友で、今大会は練習補助員として帯同した出村一真選手の存在があった。
「必死に引き留めてくれた仲間と最後まで一緒に戦えた。打たれたけど気持ちは切らさなかった。そこは成長」
最も困難な時期を支えてくれた親友との絆が、最後まで西村一毅を奮い立たせた。
大学で4年後のプロ入りを目指す
試合後、今後の進路についてかねてからの方針通り大学進学を表明した西村一毅。「進学して自分に足りないものを埋めて、点を取られない投手になる。そしてプロを目指す」と、大学で4年間心技体を磨き、プロの世界へ挑戦する意向を明言した。
昨夏に比べると今夏は絶対的なものが見られなかった。昨年はストレートのキレがあり、高校生では打てないというスライダーで面白いように三振を奪っていたが、今年は試行錯誤を重ねながら投球を作り上げていた。しかし、遅い球やチェンジアップなど引き出しは増えた。大学ではストレートの強さを手に入れ、そこからスライダー、チェンジアップを磨いていく方針だ。
4番・清水「どんな形でもプロに」
4番としてチームを牽引してきた清水詩太選手も、悔しい夏の終わりとなった。初回に三塁ゴロの間に先制点を叩き出したが、この日は無安打。2回の守備では、自らの悪送球が相手の勝ち越しに繋がってしまった。
「日頃の甘さが出た。悪い流れをつくってしまい申し訳ない」
木製バットを使用した今大会は3試合で1安打と、本来の力を発揮することはできなかったが、その視線はすでに次のステージへと向いている。「次のステージでも最後までやりきる。どんな形でもプロに行きたい」。試合後、プロ志望届を提出する意向を力強く語った。
昨年夏もサードのレギュラーとして甲子園を経験し、今年は4番としてチームを8強に導いた実績を持つ。181cm、77kgの恵まれた体格と高校通算9本塁打のパンチ力、左右に打ち分ける技術が持ち味の右打者だ。
京都国際のプロ輩出実績
京都国際からは昨年のドラフト会議で澤田遥斗選手が埼玉西武の育成ドラフト5位で指名され、2023年には浜田泰希内野手(北海道日本ハム育成ドラフト1位)、杉原望来投手(広島育成ドラフト3位)、長水啓眞投手(福岡ソフトバンク育成ドラフト8位)と3人が育成ドラフトで指名されている。
育成ドラフトでも積極的にプロ入りをしていく高校であり、清水詩太選手も育成ドラフトでの指名が有力視される。
選手基本情報
西村一毅(投手)
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 西村一毅(にしむら いっき) |
| 学年・年齢 | 3年生・18歳 |
| ポジション | 投手 |
| 投打 | 左投左打 |
| 身長・体重 | 177cm/66kg |
| 出身地 | 滋賀県甲賀市 |
| 出身校・チーム | 水口少年野球団→近江ボーイズ→京都国際高校 |
| 最速球速 | 146km/h |
| 得意球・プレースタイル | チェンジアップ、スライダー、カーブ、緩急をつけた投球 |
| 主な実績 | 昨夏甲子園優勝投手(24回自責0) U-18日本代表候補 大学進学予定 |
清水詩太(内野手)
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 清水詩太(しみず うた) |
| 学年・年齢 | 3年生・18歳 |
| ポジション | 三塁手 |
| 投打 | 右投右打 |
| 身長・体重 | 181cm/77kg |
| 出身地 | 福井県 |
| 出身校・チーム | 京都国際高校 |
| 得意・プレースタイル | パンチ力、左右打ち分け技術 |
| 主な実績 | 高校通算9本塁打 遠投100m、50m走6秒8 プロ志望届提出予定 |
まとめ
昨夏の栄光から一転、山梨学院の前に大敗を喫した京都国際。それでも西村一毅の前向きな姿勢と清水詩太のプロへの強い意志は、多くの野球ファンの心を打った。それぞれが選んだ道で、プロ野球選手という夢の実現に向けて歩み続ける。
参考記事
- スポニチアネックス 2025年8月19日 - 【甲子園】京都国際・西村一毅は進学でさらなる成長期す「足りないところを埋めて、将来はプロに」