甲子園での最後の一日
前日の準々決勝で延長11回の激戦の末、県岐阜商に7-8でサヨナラ負けを喫した阿部葉。村田浩明監督らと共に甲子園球場を一周した朝、彼の胸には複雑な思いが去来していた。
「苦しいこと、やめたいと思うこともあった。今は"一生、高校野球をやっていたい"って思う。甲子園があるからこそ、そういう思いにさせてくれた。甲子園に感謝したい」
涙を流しながら別れを告げた阿部葉だが、視線は既に前に向いていた。甲子園計9試合で打率・421をマークした世代No・1外野手として、次なる舞台への挑戦を決意していた。
横浜野球部初の早大進学
進学先に選んだのは、創設から100周年を迎えた東京六大学野球リーグで最多49度の優勝を誇る名門・早稲田大学だ。同連盟の記録によると、横浜野球部から早大への進学は過去に例がない。
「次のステージで活躍したい」と六大学野球のホームであり、大学野球の全国舞台でもある神宮でのプレーを熱望している。
主将としての成長
阿部葉は当時2年生だった昨年5月に異例の主将就任を果たした。同夏は神奈川大会決勝で東海大相模に敗れるも、新チームが始まると公式戦20連勝で今春の選抜王者に輝いた。
春、夏甲子園の9試合で打率・421を残した強打と好守を備える世代No・1外野手の呼び声高く、プロ志望届を提出すれば今秋ドラフトで上位指名も狙うことができたが、進学の意思は変わらなかった。
村田監督は「素晴らしい高校生と出会えた。いつも泣かない彼があれだけ泣いていた。本気で向き合ってくれたからああいう姿になった」と称賛した。
U18代表でも主将候補
侍ジャパンU18高校日本代表が参戦するU18W杯は9月5日に沖縄で開幕する。攻守両面で高校トップクラスの実力を備える阿部葉は選出が確実視されている。
また、選出された場合は高いリーダーシップを評価され、代表チームでも主将を任される可能性が高い。優勝した今春の選抜後に行われたU18高校日本代表候補の強化合宿のメンバーにも名を連ねていたが、コンディション不良のため辞退した際には「夏に甲子園で活躍して、(U18代表の)小倉(全由)監督さんに見ていただきたい」とアピールを誓っていた。
選手基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 阿部葉太(あべ ようた) |
| 学年 | 3年生 |
| ポジション | 外野手 |
| 投打 | 右投左打 |
| 身長 | 179cm |
| 体重 | 85kg |
| 出身 | 愛知県 |
| 遠投 | 100m |
| 50m走 | 5.9秒 |
| 主な実績 | 甲子園計9試合で打率・421 今春選抜優勝 夏の甲子園8強 |
参考記事
- スポニチアネックス 2025年8月21日 - 横浜・阿部葉太の早大進学希望報道