9回2死の大一番で雄叫び
4-1で迎えた9回2死一、三塁。中大の代打・佐藤壱を空振り三振に斬った瞬間、島田舜也は大きくほえた。6安打1失点、9奪三振で完投。1部残留に王手をかける好投に確かな手応えを見せた。
「回を追うごとにコースへ投げ分けたり、変化球が入るようになったりした。絶対に代わりたくないという思いがあった」
22日の2回戦に勝てば、ラストシーズンが終了となるだけに「最後の登板になるかもしれなかったので、絶対に代わりたくない思いはありました」と島田舜也は思いをぶつけた。
尻上がりに安定感を増した投球
「最初はコントロールがアバウトだったんですけど、回を追うごとにコースに投げ分けたり変化球が入ってきたりしたので、うまく修正できた」と島田舜也が振り返るように、この日は尻上がりに調子を上げていった。
2回に6番・安田に右越えソロを浴びたものの、中盤以降は130キロ台のスライダーなどで緩急を付けて打たせて取る投球に徹した。中大の清水監督が「ちょっと差し込まれた」と語るように、持ち味の直球の威力も落ちず、最後までマウンドに立ち続けた。
配球見直しで開花したスプリット
今秋は開幕2戦目の国学院大戦に初登板したが、6回途中10安打4失点でノックアウトされていた。状態を上げるために配球を一から見直したという島田舜也。
直球で押し切るのではなく、今年に入って一番成長したというスプリットなど変化球を織り交ぜる投球スタイルに変更。「ハマってきた」と残留をかけたリーグ最終盤で形にした。
185センチ、86キロの恵まれた体格から繰り出される最速155キロの直球に加え、変化球の精度向上が大きな武器となっている。
ドラフトへ「緊張」なし
ドラフト会議に向けて「緊張」の2文字はないという島田舜也。「変化球でも勝負できるところや、試合を重ねるごとに状態を上げていく修正能力はアピールできた」と自信を見せた。
昨秋は2部で5勝、防御率0.64をマークして最高殊勲選手(MVP)を受賞し、3季ぶりの1部復帰に貢献。今春は1部で4勝を挙げ、大学日本代表候補にも選出された実績を持つ。
木更津総合時代からの成長
横浜市出身の島田舜也は、小学1年時に坂本レッドジャガーズで野球を始め、領家中時代は横浜泉中央ボーイズでプレー。千葉・木更津総合高では2年秋からベンチ入りを果たした。
高校時代から注目されていたが、大学での成長は目覚ましい。特に昨秋の2部での活躍は圧巻で、チームの1部復帰の立役者となった。
1部残留への執念
東洋大にとって今回の中大戦は1部残留をかけた重要な一戦だった。島田舜也の完投勝利により、チームは残留に大きく前進した。
「運命の日が迫る中」での猛アピール。実力は十分に見せた。その時を待つのみだ。
選手基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 島田舜也(しまだしゅんや) |
| 生年月日 | 2003年4月30日(22歳) |
| ポジション | 投手 |
| 投打 | 右投右打 |
| 身長・体重 | 185cm・86kg |
| 出身地 | 神奈川県横浜市 |
| 出身校 | 木更津総合→東洋大学 |
| 最速球速 | 155km/h |
| 得意球 | ストレート、スライダー、カット、カーブ、チェンジアップ、スプリット |
| ドラフト年度 | 2025年 |
| 主な実績 | 昨秋2部:5勝、防御率0.64、MVP受賞 今春1部:4勝 大学日本代表候補 |
恵まれた体格を持つ最速155キロの右腕として、ドラフト上位候補に名を連ねる島田舜也。1部残留をかけた重要な局面での完投勝利は、プロのスカウト陣にも強い印象を与えたはずだ。
23日のドラフト会議で、どの球団が交渉権を獲得するのか。2部から1部復帰の立役者が、次はプロの舞台での活躍を目指す。
参考記事
- Yahoo!ニュース 2025年10月21日 - 東洋大・島田1失点完投 ドラフト上位候補の最速155キロ右腕
- サンケイスポーツ 2025年10月21日 - 東洋大・島田舜也が9K完投で猛アピール