地元チーム相手に気合の投球
福岡大大濠高校出身の毛利海大にとって、ソフトバンクとの対戦は特別な意味を持った。地元福岡のチームとあって気合十分で臨んだマウンドでは、ストライクを先行させ、打たせて取る投球で相手打線を封じ込んだ。
この日のストレート最速は148キロ。決して圧倒的な球速ではないが、変化球を効果的に織り交ぜて連打は許さなかった。5回をわずか1安打に抑える内容で、プロ相手にも通用する投球術を披露した。
マウンドでのリーダーシップに成長
数字以上に印象的だったのは、毛利海大のマウンドでの振る舞いだった。報道によると、守備位置を指示したり内野手に声をかけるなど、周りの見えた姿に成長の跡が見えたという。
試合後、毛利海大は「きょうは落ち着いて投げられました。まずまずです」と明るい表情で振り返った。集まったスカウト陣も「成長している」と喜んだという。
久野悠斗も復活の兆し
もう一人注目されたのが、同じく左腕の久野悠斗投手(4年)だ。2回を2安打無失点に抑え、復活への手応えを掴んだ。
報徳学園出身の久野悠斗は「前回、桜美林大戦に投げたときはタメが作れず投げてしまって、きょうはタメを意識して投げました。もう少し真っ直ぐのスピードが出てくれるといいんですが」と課題を口にした。
昨年トミージョン手術を受けた久野悠斗にとって、秋のリーグ戦は完全復活をかけた重要な舞台となる。戸塚俊美監督は「(久野は)徐々に良くなってきているよ。あと一息かな」と手応えを口にした。
打線も爆発で16安打12得点
投手陣の好投に応えたのが打線だった。宮田知弥選手(4年・横浜高校出身)の先制2ランから火が付き、チームは16安打を浴びせて12得点の大勝。9月13日開幕のリーグ戦に向けてエンジンがかかってきた。
明治大学の総合力の高さを示す内容で、投打のバランスが取れたチーム状態に仕上がっている。
毛利海大の成長ポイント
毛利海大の評価が高まっている理由は、単なる成績だけではない。
- 制球力の向上:ストライク先行で打たせて取る投球
- 変化球の精度:スライダー、カーブ、チェンジ、ツーシームを効果的に使い分け
- リーダーシップ:マウンドから守備陣に的確な指示
- メンタル面:大舞台での落ち着いた投球
春季リーグでの最多タイ6勝、防御率1.34、ベストナイン受賞と実績十分の左腕が、さらなる成長を見せている。
選手基本情報
| 項目 | 毛利海大 | 久野悠斗 |
|---|---|---|
| 名前 | 毛利海大(もうり かいと) | 久野悠斗(ひさの ゆうと) |
| 学年 | 4年生 | 4年生 |
| ポジション | 投手 | 投手 |
| 投打 | 左投左打 | 左投左打 |
| 身長 | 177cm | 186cm |
| 体重 | 77kg | 90kg |
| 出身校 | 福岡大大濠高校 | 報徳学園高校 |
| 最速球速 | 150km/h | 152km/h |
| 主な実績 | 春季リーグ6勝、防御率1.34 最優秀防御率賞、ベストナイン | 最速152km計測 トミージョン手術から復活 |
秋のリーグ戦開幕まで残り約2週間。毛利海大と久野悠斗の2枚看板で、明治大学がどのような戦いを見せるかに注目が集まる。
参考記事
- スポニチアネックス 2025年8月27日 - 明大のドラフト候補・毛利が5回1安打無失点の好投 久野が2回零封