大会新記録から中1日で好救援
大会新記録の10者連続奪三振を達成した1回戦から中1日で登板した有馬伽久。0-1の4回1死一、三塁から救援すると、このピンチを犠飛による最少失点でしのいだ。5回以降はタイブレークの延長10回も含めて三塁すら踏ませず、6回2/3を2安打無失点で6奪三振を記録。優勝候補で秋季リーグ戦全勝の東京六大学王者に土をつけた。「感じたことのない怖さがあったが、ビビっていても仕方ない」と語り、ドラフト指名選手3人を擁する明大打線を封じた。
ツーシーム習得で左打者を封じる
飛躍のきっかけは、3月の明大との練習試合にあった。8安打中7安打を左打者に許して4回4失点で降板。「あの時は左打者に直球とスライダーしかなかった」と振り返る有馬伽久は、「ミスター社会人野球」ことトヨタ自動車の佐竹功年氏から「ツーシームを投げられれば、投球の幅が広がる」と金言を授かった。得意球のスライダーと逆方向に曲がる変化球を覚えたことで、左打者への被打率が劇的に改善。練習試合から8カ月後の再戦では、6奪三振は全て左打者から奪い、「ツーシームで打ち気をそらせた」と効果を実感した。
小島大河を3球三振に封じる
8回には西武1位指名の小島大河を3球で空振り三振に封じた。延長10回2死一、二塁では同じ来秋ドラフト上位候補の榊原七斗を二ゴロに抑え、両腕を上げた。「凄い球だった」と小島大河を言わせた有馬伽久は、ロッテ2位・毛利海大と日本ハム1位・大川慈英に投げ勝った。「勝ち切れて自信になった」と語り、左の強打者が並んだ明大も封じ、いよいよ死角がなくなった。
同校初の東京六大学勢撃破
3時間6分の熱戦を制した立命館大は、関西勢が東京六大学勢を破るのは1997年に優勝した近大以来28年ぶりで、同校では初の快挙となった。「東京六大学に勝って日本一、を目標にやってきた。素直にうれしい」と有馬伽久は笑顔を見せた。ドラフト1位でのプロ入りを思い描く左腕は「また一つ自信になった。ここで満足せず、日本一を掲げて神宮に来たので」と語り、見据えるのは同校初の頂点。残り2戦、大舞台のマウンドを守り抜く。
選手情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 有馬伽久(ありま がく) |
| 学年・年齢 | 大学3年・21歳 |
| ポジション | 投手 |
| 投打 | 左投左打 |
| 身長・体重 | 175cm・77kg |
| 出身校・チーム | 愛工大名電高→立命館大 |
| 最速球速 | 151km/h |
| 得意球・プレースタイル | 最速151キロの直球とスライダー、ツーシーム、カット、カーブ、チェンジを操るプロ注目左腕 |
| 主な実績 | 2025年明治神宮大会準々決勝で6回2/3無失点の好救援、17年ぶり4強進出に貢献、1回戦で10者連続奪三振の大会新記録 |