昨夏の悔しさを胸に最後の打席
2点を追う9回2死。初球から積極的にスイングした坂本慎太郎。昨夏の京都国際との決勝戦で、初球を見送って最後の打者になった悔しさが、この1年間の熱源になっていた。
1ボールの後、96キロのカーブを打ちにいったが結果は中飛。「この1年間練習してきて本当にいい打席だったと思う」と振り返りながらも、「フライアウトになってしまったので、最後のバッターになって一番悔しかった」と涙を流した。
それでも5回には2点差に迫る右前適時打を放ち、エースとしての意地を見せた。米沢貴光監督は「坂本一人にたくさんのことを背負わせてしまった。でも引っ張って来てくれたというのもありますし、最後、坂本で終わってしまったというのも一つの流れだったと思います」とエースに感謝を込めた。
東京決戦で力負けを痛感
日大三との東京決戦。「気持ちの入ったピッチングでした」と意気に感じてマウンドに登った坂本慎太郎だったが、左腕からのスローカーブを交えた緩急をつけた投球も通じなかった。
6回までに被安打7、5失点。相手の4番・田中諒(2年)には左越えソロを許した。「警戒している打者に甘い球を投げてしまうなど意識が足りなかった。東京のチャンピオンを決めるので、力負けというか気持ちの面でちょっと負けていたのかなと思います」
準決勝に進んだライバルには「自分たちの分まで東京を背負っていってほしい」とエールを送った。同じ東京勢として、最後は相手への敬意を示した。
天国の両親への思い
母は小学校の時に亡くなり、父は昨年末に急逝。坂本慎太郎にとって、この甲子園は天国の両親への最大の恩返しの場だった。
昨夏、決勝で敗れた悔しさを晴らすことはできなかったが、2年連続の8強進出を空の上で喜んでくれるはずだ。「両親は上で見ていてくれて、お疲れさまという言葉をかけてくれると思います」。その言葉には、3年間の重圧と感謝の気持ちが込められていた。
大学で二刀流継続、プロを目指す
打って投げての二刀流で関東第一を牽引してきた坂本慎太郎。今後は大学に進んで野球を続ける意向を明かした。
「大学でも二刀流はこだわっていきたいと思います。最大目標はプロ野球選手なので、技術をしっかり磨いていきたい」
天国の両親もきっと、息子のさらなる飛躍を願っているはずだ。高校3年間で培った経験と、両親への思いを胸に、新たなステージでの挑戦が始まる。
選手基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 坂本慎太郎(さかもと しんたろう) |
| 学年・年齢 | 3年生・18歳 |
| ポジション | 投手・野手(二刀流) |
| 投打 | 左投左打 |
| 出身校・チーム | 関東第一高校 |
| 得意球・プレースタイル | スローカーブ、緩急をつけた投球 積極的な打撃 |
| 主な実績 | 2年連続甲子園8強 昨夏甲子園準優勝 大学進学予定 |
まとめ
2年連続で最後の打者となった坂本慎太郎。昨夏の決勝進出から今夏の8強まで、常にチームの中心として戦い続けた。天国の両親への思いを胸に、大学でさらなる成長を目指す左腕の挑戦は続く。
参考記事
- スポーツ報知 2025年8月19日 - 【甲子園】関東第一・坂本慎太郎が2年連続で最後の打者に 天国の両親は「お疲れさまという言葉をかけてくれると…」